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2022/8/5 11:30

国産タイヤの約1/3で安っ!生活費増の救いになるコスパ最強タイヤ「ミネルバ」は買って&乗って安心な一品

ベルギー生まれのタイヤブランド『MINERVA(ミネルバ)』。日本ではあまり馴染みがありませんが、実はヨーロッパやアジアを中心に50か国以上で展開されるグローバルなブランドです。今回はそのなかからスタンダードなタイヤ「F205(エフニーマルゴ)」を選び、試乗レポートをお届けしたいと思います。ミネルバは物価上昇中の日本において、クルマ好きの生活費増の救世主となるのでしょうか。

 

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スタンダードタイヤ・ミネルバ「F205」ってどんなタイヤ?

タイヤを選ぶとき、グリップの高さを重視したスポーツタイヤにするか、乗り心地を優先したコンフォートタイヤにするかは結構迷います。というのも、ハンドル操作のキレを求めてスポーツタイヤを選ぶと、逆に乗り心地はあまり期待できそうにありません。一方でコンフォートタイヤを選ぶと乗り心地は良くてもハンドリングに甘さが出るのではないか。そんな不安がどうしても付きまとうからです。

 

そんななかでF205は、スタンダードタイヤとしながらも、左右非対称のトレッドパターンを採用したことによる高い排水性と静粛性を発揮するタイヤとして開発されました。スポーツ性とコンフォート性のどちらにも究極なまで高い性能を発揮するわけではありませんが、日常使いでは納得いくパフォーマンスを発揮してくれるタイヤというわけです。

↑ミネルバ「F205」。サイズは16インチ〜20インチまでラインナップ

 

↑F205は独自の左右非対称トレッドパターンを採用したことで高い排水性と静粛性を発揮する

 

しかも、その価格が驚くほど安い! なんと国産タイヤと比べるとおよそ1/3! 原油高騰が続くなかでタイヤの価格は上昇し続けており、そんななかでのこの価格は大きな魅力です。

↑ハンドルの応答も良好で、峠道でも俊敏なハンドリングで一体感のある走りが楽しめたF205

 

ミネルバは世界中で、年間300万本以上も売れている

ミネルバは元々、ベルギーの自動車メーカーとしてスタートした歴史を持っています。1902年から1938年にかけて、著名な俳優や政治家向けの高級車を製造し、その品質はロールスロイスに匹敵するとまで言われていたようです。また、価格がリーズナブルだったこともあり、多くの一般ユーザーからの支持を集めたとも言われています。現在では年間300万本以上を販売する世界的ブランドへ成長しています。

 

それでは、どれだけコスパが良いのか代表的な国産車で比べてみましょう。比較してみたのはトヨタ「ヤリス」、トヨタ「プリウス」、ホンダ「ヴェゼル」。そして、筆者の愛車トヨタ「CH-R」の国産タイヤでです。下記の表を見比べてみると、一目瞭然でミネルバのタイヤシリーズの方がお得です。

 

これまでCH-Rが履いていたのは、純正で装着されていたタイヤでした。ハイグリップタイヤということで、当初から若干乗り心地は硬めで、走行ノイズも若干大きめでしたが、グリップ力は頼もしさを感じるほどでした。ただ、使っているうちに摩耗が進み、乗り心地に粗さを感じるようになってきていました。

 

そんななかでミネルバF205へ交換したのです。装着した見た目の印象は、トレッド面にしても両者とも大きく変わりはない印象です。とはいえ、国産タイヤとの圧倒的な価格差は、それを超える魅力がミネルバにはあると考えていいでしょう。

 

実際に乗ってわかったミネルバの実力をレポート

CH-RにミネルバF205を装着後、走り出すと当たりが出てなかったためか、いきなりゴロゴロとしたノイズが車内に伝わってきました。ただ、それは1kmほど走るとすぐに消え、その後は乗り心地の良さと静粛性に高さにビックリしました。特に実感したのは応答性の良さです。ハンドルを切ったときのトレース性はとても高く、「スタンダード」なタイヤとは思えないハイレベルな感触が得られたのです。

↑交差点を曲がるときでもミネルバF205は、高いトレース性で思い通りのコースを走らせてくれた

 

↑雨の中での走行も体験したが、ウェット面でのグリップ力も充分に高く安心して走行できた

 

乗り心地も想像以上に良かったと思いました。以前履いていたのが純正のハイグリップタイヤで、若干摩耗が進んでいたこともありましたが、それをはるかに超える快適な乗り心地だったのです。しかも静か。高速道路に入ってもノイズレベルは充分に抑えられていて、継ぎ目でのショックもかなり小さめ。これならロングドライブでも疲れはかなり低減されそうだと実感しました。

↑高速道路では静粛性が光った。速度域を上げていっても変化が少なく、継ぎ目への処理も巧みに対応

 

常識を覆す、しっかりとした実力を備えている

ミネルバF205が驚くほど安いタイヤであると聞き、せっかくのハイグリップタイヤをスタンダードなグレードに替えてもいいんだろうか? との不安もありました。

 

しかし、装着後は予想を超える乗り心地の良さと静粛性が快適な走行フィールをもたらしてくれたのです。特に感心しているのが道路の継ぎ目の処理。継ぎ目が多い首都高速も走ってみましたが、小気味よく振動をいなしてくれます。これには驚きました。グリップ力も充分に高い様子で、ウェット路面でも不安なく走行できたのは高く評価していいと思います。

 

純正タイヤはハイグリップタイプだったこともあり、ワインディングのみならず、ドライブでちょっとでもスポーティな走行フィールを楽しむのに好都合でした。ミネルバは普段のクルマの使用用途が街乗り主体、子どもの送り迎えや買い物がメインで、家計費を少しでも抑えたいというマインドが強まっている人には選択肢として十分な存在です。

 

そして、この実力が国産タイヤの約1/3の価格で手に入るのですからビックリですよね。よく「価格相応」という言葉がありますが、少なくともミネルバF205はそんな常識を覆すしっかりとした実力を備えていると思って間違いありません。タイヤサイズがマッチすれば、ぜひ検討してみることをオススメします。

 

 

撮影/松川 忍

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