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2023/11/25 6:30

ツラは個性派、中身はラグジュアリー。走りを極めたBMW「Mモデル」の最新作「BMW XM」をレビュー

今回は、走りを極めたBMWとしても知られるMモデルの最新作「BMW XM」を紹介する。

※こちらは「GetNavi」 2023年12月号に掲載された記事を再編集したものです

 

これぞ電気と内燃機関のイイとこ取り?

BMW XM
SUV

SPEC●全長×全幅×全高:5110×2005×1755mm●車両重量:2710kg●パワーユニット:4394ccV型8気筒DOHC+ツインターボ+モーター●最高出力:489[197]PS/6000[6000]rpm●最大トルク:66.3[28.6]kg-m/1600〜5000[1000〜5000]rpm●WLTCモード燃費:8.5km/l
●[ ]内はモーターの数値

 

新時代の「M」らしい大胆な見た目と走りを実現

XMは、走りを極めたBMWとしても知られるMモデルの最新作。パワートレインには、Mモデル初のプラグインHVを採用。4.4l V8ツインターボに電気モーター、総電力量29.5kWhのリチウムイオンバッテリーの組み合わせで、100km超えのEV走行と0〜100km/h加速4.3秒(本国値)という速さを両立する。

 

その外観は、ご覧の通りかなりの個性派。特にフロントマスクは、最新BMWのなかでも押し出しの強さが際立つ仕立てだ。一方、室内は従来のMモデルとは一線を画するラグジュアリーなテイストが印象的。前後席、あるいは荷室の広さも申し分ない。

 

また、その走りは2.7t超えとなる重さを意識させない。加速感は8速ATを介した歯切れの良さを意識させる味付けで、操縦性も見た目以上に軽快。BMWいわく、XMは新時代のMモデル像を提案する1台とのことだが、実際に接するとその新鮮味は十二分と言える仕上がりだった。

 

新しさと豪華さを両立する仕立て

最新のBMWらしく、インパネ回りは電気駆動モデルらしい新しさを演出。その一方、間接照明のルーフやクラシックな風情のトリムなどでラグジュアリーな風情も十分。

 

新時代のMは後席の居心地も極上

Mラウンジと名付けられた後席回りは、上質な仕立てに加えてSUVとしての空間作りもボディサイズに相応しい広さ。前後席の居心地はすこぶる良い。

 

プラグインHVは速さとエコを両立

システムトータルのパワー&トルクは653PS&81.6kg-mに達するXMのパワートレイン。EV時の最大航続距離は103㎞と、日常的な使用環境をカバーできる。

 

細かい部分の作りもラグジュアリー

荷室も2130万円という高級車に相応しい作り。容量は527lを確保する。充電ケーブルを収める専用バックもしっかりとデザインされた上質な仕立て。

 

「M」では久々の専用モデル

Mシリーズとしては、ミッドシップスポーツのM1以来の専用モデルとなるXM。外観はSUVながら大胆な造形が目を引く。その走りは、Mモデルらしくスポーティだ。

 

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