いつでもどこでも手軽に食べられるカップ麺。日本と同様、マレーシアでもお湯を注ぐだけで食べられるカップ麺は大人気です。コンビニやスーパーなどでよく見かけるのが、インスタントヌードルやスナック菓子を製造しているmamee(マミー)社の「chef(シェフ)」シリーズなのですが、そのマミー社が運営するマレーシア版ヌードルミュージアムがあるという情報をキャッチ。なんでも世界で一つのマイカップ麺が作れるとのこと(なんかどこかで聞いたことがあるような……)ですが、どんなところか早速行ってみました。
マラッカの住宅兼店舗をリノベーションしたヌードルミュージアム
クアラルンプールから南へ車で1時間半ほどにあるマラッカ。2008年世界遺産に登録され、国内外から多くのツーリストが訪れる観光地です。
ヌードルミュージアム(ミュージアムの詳細は文末を参照)の「Mamee Jonker House(マミー・ジョンカー・ハウス)」は人気観光スポットの旧市街のジョンカーストリートにあります。外観はマレーシアでよく見かける昔ながらの商店街兼住宅ですが、内部がリノベーションされていて、中に入ると思った以上に広くなっているのが印象的。
このミュージアムでの人気アトラクションは、スープと具材を組み合わせて作る「世界に一つだけ」のマイカップ麺です。ちなみにマミーのキャラクターといえば、「マミーモンスター」という青いモンスター。セサミストリートのクッキーモンスターの模倣ではないかと疑ってしまうほどです。「クッキー」ではなく、「ラーメンスナック」が大好きという設定。ラーメンスナックというのは、そのまま食べられる小さく刻まれたインスタント麺で、日本でいうベビースターラーメンのようなものです。
マイカップ麺を作れる工房へ
アトラクションがあるのは2階の工房「モンスターキッチン」です。まずは1階のショップで販売している、専用のカップ麺容器を購入します。最低販売個数が4個からとなっていて、1個あたり5.5RM(約150円)でした。工房は2か所にわかれており、マイカップ麺を作るところは「ヌードル・ドードル」という部屋です。
大人の利用者も意外と多めだなと思っていたところ、どうやら子どもたちの保護者たちでした。ここでやることは、マイカップ麺容器をデコること。そういうとたいそうな感じですが、単に容器のイラストに色を塗ったり、ふきだしに台詞を書き込んだりするだけ。筆者もテーブルにいるちびっこ達とカラーペンを交換したりしながら楽しく作業をしました。
ただし4つも容器があるため、一緒に参加していた家族も若干飽きてきて、最後の方は手抜きになっていました。
デコった容器は、部屋の一角にあるガラスで仕切られた加工スタッフがいるところへ持って行き、中身を入れてもらうために渡します。
マイカップ麺のカスタマイズ!
さて、ここからが「ヌードル・ドードル」の工程で醍醐味ともいえる「世界で一つだけのマイカップ麺」カスタマイズです。
スープ3種類から1つ、具材6種類の中から4つ選んでマイカップ麺に仕上げます。まずは最初に投入する粉末スープのフレーバーを聞かれます。「チキン」は定番でいいとして、他の2つが「ラクサ」「トムヤンクン」と東南アジア感あふれるラインナップ。容器は4つあるので全3種類選び、チキンだけ2つにしてもらいました。
次に具材ですが、コーン・キャベツ・グリーンピース・人参・赤唐辛子・ネギの6種類。このなかから4つ選ぶのですが、せっかくなので「赤唐辛子オンリー」などと大胆なオーダーもしてみました。最後にフタをして外装フィルムをしてもらって完成。
さて保存食として知られるカップ麺ですが、このマイカップ麺は消費期限が短く設定されているようで、3週間以内に食べてくださいとのことでした。それもあって帰宅後、早速食べてみることに。実はマレーシア生活でローカルのカップ麺を食べるのはほぼ初めてです。
チキンのほうはなんとなく味の予想がつくので、トムヤンクンを実食! 粉末スープを開けたとたん、咳込むほどの本格的なスパイスが香ってきます。お湯を入れて待つこと数分。ふたを開けると、手加減なしの真っ赤っかなトムヤンクンヌードルが完成していました。「インスタント食品だし」と若干なめていた筆者には衝撃的でした。
「マレーシアで世界に一つだけのマイカップ麺を作ると、本格的すぎるスープにインパクトを全部持っていかれる」というのが結論でした。もしマラッカを訪れる機会があったら、怖がらずにぜひ体験してみてください。
Mamee Jonker House(マミー・ジョンカー・ハウス)
住所:No 46 & 48, Jalan Hang Jebat (Jonker Street), 75200 Melaka.
URL:http://www.mameejonkerhouse.com/#
営業時間:10:00-17:00(月〜木)、10:00〜19:00(金〜日)
休み:火曜日(火曜日が祝日の場合は営業)
入館料:入館するだけなら無料。アトラクションごとに支払い