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2019/4/11 21:00

欧州で使い捨てプラスチック製品「禁止」。ヨーロッパがホムパが変わりそう

ウミガメの鼻にストロー--目にしたことがある人も多いかもしません。スターバックスが2020年までにプラスチック製ストローの廃止を発表するなど、使い捨てプラスチックの行く末に関心が高まっている昨今、ここヨーロッパでもいよいよ本格化。2019年3月27日、欧州議会で「使い捨てプラスチック禁止法案」が正式に可決されました。

 

昨年5月に原案が提出され、10月には賛成多数で可決されていましたが、このたび正式に承認。2021年の施行までに、欧州各国で対応していくことになります。

 

欧州全域で使用が禁止される使い捨てプラスチック製品は以下の通り。

 

  • フォーク/ナイフ/スプーン/皿などの使い捨てプラスチック製食器類

  • プラスチック製ストロー

  • 綿棒の芯

  • 風船の柄

  • 生分解性度の低い酸化型生分解性プラスチック製品

  • 発泡スチロール製のコップなど

 

↑使用が禁止されたプラスック皿やフォーク/スプーン

 

イタリアではこの新法に先駆け、今年元旦に綿棒の製造販売の禁止を発表。EU諸国では初の実質的な施行となりました。「話題のストローではなくて綿棒が先?!」と意外な展開で少々驚きましたが、イタリアで日常的に訪れるバール(立ち飲みカフェスタンド)などで冷たい飲み物を頼んでも、ストローが出てくることが滅多にないのでなんとなくわからないでもありません。

 

では、具体的にどのような場面で変化や影響があるのでしょう?

 

まず家庭レベルでは、ホームパーティ。イタリアでは、友人知人、親戚一同など10人以上を招待して、食事会を開催することがしばしばあります。食洗機は各家庭でデフォルト仕様の家電ではありますが、それでも間に合いそうもない人数の場合は、プラ食器が大活躍。

 

白いあるある系のプラ食器のみならず、むしろ再利用したくなるレベルのオシャレな色合い・デザインのお皿やアンダープレートも、今後は消えてしまうことに。片付けが激しく大変そうです(かといって集まりが減ることはなさそう)。

 

続いて、パブリックイベント。「サグラ」と呼ばれる地域の農名産物収穫祭や各街の守護聖人の祭りなど、郷土愛の強いイタリア人がこぞって参加するイベントが、年間イタリアの各地で開催されまくっています。そこでも使い捨て食器は活躍していますが、こちらはすでに禁止規制が始まっている地域や街も!私の住むパレルモでも2月から、パブリックイベントでのプラスチック製の使い捨て食器の使用禁止が決定されました。

↑イタリア各地で行われる“サグラ”と呼ばれる農産物の収穫祭りや各種宗教イベントなど、何かとプラスチック製食器が活用される機会は多かったが…

 

前回、ご紹介したゴミ分別が上手にできない街パレルモ。今回の欧州議会の決定では、2029年までにペットボトルの分別回収率90%以上に引き上げること、素材に関してもリサイクル素材の含有割合を2025年までに25%、2030年までに30%にする規制も設けられました。そんななか、さらに愛用していたプラスチック食器の使用禁止……でプチ騒ぎになっています。まずはゆっくり分別から始めようよ、と思わなくもないですが、環境への意識を高めるためにドラスティックな改革も悪くはないかもしれません。相撲の猫だましのようなものです。

 

↑大人数のホームパーティでもプラスチック食器が活躍

 

 

 

↑生分解できる素材の紙皿はまだ大丈夫

 

スーパーのプラスチック袋も、イタリアでは2011年からすでに規制されており、エコバック持参が当たり前になりました。使い捨てプラスチック製品もなければないでなんとかなるもののはず。欧州委員会の調査によれば、海洋ゴミの80%がプラスチックで、今回対象の製品はうち70%を占めるそう。それぞれの小さな努力で減らせるのであれば、喜んで!ですよね。さて、日本ではどうでしょうか?

 

 

参考:

https://www.repubblica.it/ambiente/2019/03/27/news/parlamento_europeo_dal_2021_via_al_divieto_delle_plastiche_monouso-222639796/

 

 

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