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2020/6/9 22:00

あなたの健康状態をズバリ言い当てる! 「肛門認証のスマートトイレ」とは?

便や尿の形や色は、体調を知るための大事な情報です。この排泄物に着目して、カメラを便器に搭載したスマートトイレが最近、開発されました。最新テクノロジーを組み合わせたこのトイレは、肛門の形で個人の認証を行うという技術を搭載。プレシジョン・ヘルスケア(大まかに言えば個別化医療と予防)のひとつとして注目されています。一体どんな仕組みになのでしょうか?

↑排泄物はあなたの健康を正確に物語る

 

スマートトイレはアメリカのスタンフォード大学の研究チームが開発しました。スマートトイレには、カメラやセンサーが多数搭載されており、既存のトイレに後から取り付けます。このトイレは排尿や排便の動き、それにかかった時間を記録しますが、立って排尿する際は、高速カメラで尿の速度や流れ、時間なども測定するようにプログラムされています。データは自動でクラウドシステムに自動送信、蓄積され、血液混入の有無やタンパク量など10項目を分析。このデータは腎不全や大腸がん、膀胱がん、過敏性腸症候群などの病気の発見に役立てられるというものです。

 

「主要なポイントは、健康に関する的確なフィードバックを個々人に合わせて提供すること」と、この論文の筆頭著者であるガンビール教授は述べています。

 

プライバシーは絶対に守って!

尿や便を観察する以外に、このスマートトイレがユニークなのはトイレを使った人を識別する方法。研究チームは、トイレのレバーに指紋を読み取るセンサーを付けて、そのトイレを使った人を判別する方法を考えました。でも、トイレを使った人とは別の人がレバーを触ることもあります。また、自動洗浄トイレもあるため、別の方法を考える必要があったそう。

 

そこで着目したのが肛門。指紋と同じように、肛門にできるしわは人により異なるため、人を判別するのに利用できると判断されました。肛門部分を観察するカメラと、トイレのレバーによる指紋認証の両方を使用することで個人を識別する仕組みです。

 

この研究チームは、スマートトイレで蓄積されたデータは個人が使用するのではなく、医療機関に活用してもらうほうがいいと考えているそう。医療機関が必要に応じてデータへ簡単にアクセスできれば、病気の診断や経過観察、早期発見に役立てることができるでしょう。

 

当然ながらデータの管理には最新の注意が必要とされ、個人が特定できない状態にしてクラウドに送信し、プライバシー保護された安全なクラウドで管理されることも求められます。

 

このスマートトイレは、数か月にわたる21名のパイロット試験を終えました。今後は実験の規模を拡大し、さらに個々の目的に応じて分析機能を強化するなど、さらなる研究開発を進めていく予定。日本では温水洗浄機能付きのトイレが当たり前になっていますが、それと同じように近い将来、こんなスマートトイレが一般的になっていくのかもしれません。

 

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