雑貨・日用品
2018/8/24 16:00

まさか「雑巾」に進化の余地があったとは!! 「軽い力でしぼれる」とあるアイデアが秀逸!

これまでにも「最近、オフィス通販が独自開発したオリジナル文房具がアツい!」という話を文房具レビュー連載で何度かさせてもらってきた。とにかく「あっ、言われてみれば確かにこういうの欲しかったんだよ」という、かなりピントの合ったアイテムが数多くあるのだ。

 

ビジネスユーザーに手渡しする、というところまでダイレクトにつながっているのがオフィス通販の強み。だからこそ、ユーザーの不満や希望をくみ取った商品を開発しやすいのだろう。

 

で、今回紹介したいのは、オフィス通販カウネットの『「カウコレ」プレミアム』(カウネットの独自開発ブランド)としてラインアップされたばかりのオリジナル雑巾「軽い力でしぼれる雑巾」だ。

 

文房具ではないけれど、これがデスク周りのクリーンネスにかなり効果的で、まさに細部までピントの合った良い商品だったのである。

↑「カウコレ」プレミアムの「軽い力でしぼれる雑巾」1パック(10枚入り)599円(税込)

 

ちょっとした工夫で“軽い力でしぼれる”新世代の雑巾

そもそも、雑巾というのは雑布とも表記する。つまり、雑な布だ。

 

拭き掃除をするために端切れや古布を縫い合わせて補強しただけのもので、すでに江戸時代には現在の雑巾と似たようなものが普及していたという。

 

対して新世代の雑巾こと「軽い力でしぼれる雑巾」は、単に布全体を縫い合わせて1枚の雑巾にするのではなく、一部だけ縫い合わせてリング状にしてあるのだ。

↑薄いタオル地を2枚合わせにした細長い雑巾を、輪っかにして縫い合わせてある。この形にいろいろなメリットが

 

このリング形状のなにが良いかというと、まず、しぼるのが超絶にラクになった。

 

普通、拭き掃除をするために雑巾を濡らしてしぼる場合は、端と端を両手で握ってぐいっとねじる。男性なら力任せにねじり上げて水気をしぼり出すこともできるのだが、女性や子ども、お年寄りのように握力が強くない人にはかなり辛い作業だ。

 

ところが「軽い力でしぼれる雑巾」なら、リングの両端を掴んでねじれるので、少ない握力でも強くねじることができる。コツは、1回ねじったら戻して、リングのなかで掴む部分を1/4周分ぐらい移動させてもう1回ねじる感じ。

↑水気をしぼるときは、リングの両端に手を通して……

 

↑ぐいっとねじる。布地を握ってねじる必要がないので、握力が弱くても簡単にしぼることができる

 

ねじるのに必要な筋力は従来とさほど変わらないんだけど、とにかく握力を必要としないのがラク。繰り返ししぼっても、手がプラプラになることがないのだ。

↑雑巾がけは従来通りの感覚でできる

 

で、しぼった雑巾で拭き掃除をするのだが、その際にもリング状のメリットがある。

 

しぼりやすいだけじゃない! 使ってわかった意外なメリット

まず表面で拭いて、汚れてきたら裏返して拭いて、裏面も汚れたらバケツの水ですすぐ……が通常の拭き掃除用雑巾の1セットになる。

 

一方、「軽い力でしぼれる雑巾」の場合は、リング自体を裏返して、新しい表面と裏面でもう1セット、合計4面が拭き掃除に使えるのだ。

↑拭く面が4面使えるので、つまり1枚で従来の倍も拭けるということ

 

汚れた雑巾をすすいでしぼるのが拭き掃除の面倒なところなのに、すすぐ機会が半分に減って、さらにしぼる作業自体がラク。これは単純に掃除時間の短縮にもつながるだろう。

 

さらに使ってみて良かったのが、デスク周りの隙間や引き出しの隅など細かい部分の拭き掃除だ。

↑固く絞った雑巾のカドで引き出しの隅にたまった汚れを拭き取る。たまにやるとサッパリして気持ちいい

 

こういう細かい場所は雑巾のカド(四隅)を細くねじって拭くのだが、1点で集中して拭くために雑巾のカドがすぐに汚れてしまう。

 

雑巾の縁をねじるだけでは分厚くなりすぎて細かいところが拭きにくいので、やはりカドを使いたいのだが、しかし雑巾のカドは4点だけしかない。つまり細かい隙間を拭く場合、この四隅が汚れたらもうその雑巾は水ですすぐしかないのだ。

 

しかし「軽い力でしぼれる雑巾」なら、リングを少し折り進めれば、いくらでも新しく雑巾のカドを作って拭ける。つまり雑巾の長辺の縁がすべてカドとして使えるということである。

↑赤がさっきまで拭き取りに使っていたカド。少し回転させることで新しいカド(緑)が生まれる。細かいところの水拭きもこれで無限にできる!

 

筆者のデスク周りは文房具の収納で細かい凹凸や隙間がやたら多く、とにかく拭き掃除をする際には雑巾のカドを多用する。

 

そこで「軽い力でしぼれる雑巾」を使ってみると、無限のカド(は言い過ぎだけど)を活用することで、なんと最初の水気だけのノーすすぎで拭き掃除がすべて完了してしまった。

 

すすぎの水を無駄に使わないという点でもエコだし、それ以前にめちゃくちゃ掃除がラク。まさか雑巾がリングになるだけでここまで便利になるとは予想外だった。

 

価格面では、100均の雑巾が3枚入り108円(税込)なのに対して、10枚パックで599円(税込)。やや割高ではあるが、拭き掃除をする時間や手間などの作業コストを考えれば余裕でおつりがくるぐらいには便利。

 

いろんなツールが進化している昨今だし、雑巾もレガシーなものをいつまでも使い続けずに、進化版にアップデートしてみてもいいんじゃないだろうか。少なくとも筆者は、今年の年末の大掃除用にまとめ買いしようと決めている。