雑貨・日用品
2019/5/15 19:00

日用品「重箱の隅テスト」でわかった買うべき【綿棒】とは?

ここでピックアップしたのは、一度は見たことのある一般的な日用品ばかり。そんな毎日使うものこそ、性質を隅々まで知っておきたい。徹底した“重箱の隅テスト”で、様々な角度から検証してみました。綿棒は軸と両端についた綿球の違いによって、使い心地や用途が変わります。今回は軸が紙タイプのものを集めて、耳への感触などをテストしました。

 

【試した人】

本誌担当 野田浩樹

最寄り品はドラッグストアで購入するアラフォー。日用品は価格重視で選んでいましたが、今回のテストで考えを改めました。

 

【テスト項目】

①耳へのやさしさ

指で綿球の弾力性を確認。実際に耳かきをしてみて、耳あたり、軸の硬さをチェックしました。

②吸水性

はかりに1mℓの水滴を垂らし、綿球をあてて吸水性を確認。風呂上りの耳かきを想定しました。

耐久性

綿球の先を5回引っ張り、ほつれにくさをチェック。同じ検証を3本試し、綿棒の強度を確認しました。

 

【その1】肌触りの良さは◎、綿球の耐久性の弱さが少し残念

山洋

こだわり綿棒

実売価格152円(180本入り)

キトサン抗菌加工が施された綿球を採用。綿棒の軸先には「角落とし」と呼ばれる、特殊加工を施しています。

①耳へのやさしさ…4

綿球は弾力があり耳へのやさしさを感じます。軸は他の製品に比べ、やわらかくてしなりやすい。

②吸水性…4

綿球が非常にやわらかな質感なので、吸水量0.2gと高めでした。ウェット質感の耳垢の人向き。

③耐久性…3

3本中3本とも、力強く引っ張っていると、3回目ぐらいで綿がほつれれました。耐久性は、やや劣るといえます。

【総評】

綿球はソフトな肌触りで耳への感触は非常にやさしいですが、そのぶん、ほつれやすいのが欠点。吸水性は高くて、軸もやわらかめ。

 

【その2】綿球自体のほつれが少ない頑丈な作り!

ジョンソン・エンド・ジョンソン

ジョンソン 綿棒

実売価格295円(200本入り)

良質な天然コットンの綿球は、ソフトな質感でほつれにくいのが特色。軸は強度のある天然性パルプ製。

①耳へのやさしさ…4

天然コットン製の綿球で、質感はしっかりと固いのが特徴。天然パルプを使った軸部は非常に硬め!

②吸水性…3

0.1gと、吸水量は伸びませんでした。バクテリアの繁殖を防ぐための抗菌コートが施されている影響も。

③耐久性…5

ほつれにくく、しっかりと巻かれた綿球の硬さは一級品。5回引っ張ても、ほぼ形状は変わりませんでした。

【総評】

綿球と軸ともに驚くほど硬く頑丈な作り。コットンがしっかりと巻かれた綿球の吸水率は低く、ドライな耳垢を持つ体質の人にオススメでしょう。

 

【その3】凹凸綿球の感触、吸水性と強度が頭ひとつ抜けだした

平和メディク

スパイラル 黒綿棒

実売価格175円(200本入り)

綿球と軸に、汚れが一目でわかる黒い素材を使用。デコボコした形状の綿球は耳垢を取りやすいです。

①耳へのやさしさ…5

両先端に施された凸凹加工の綿球が非常に心地良かったです。軸のしなり具合もあり、かきやすくてグッド!

②吸水性…5

最も綿球の面積が広いだけに吸水量0.3gとトップ。湿った耳垢を持つ人にも最適といえます。

③耐久性…4

3本中1本が4回目の引っ張りで、やや綿がほつれてきました。少しほつれてしまったのがマイナスポイント。

【総評】

吸水性が高いので、耳垢が湿った人に最適。軸のしなり具合も、強すぎず弱すぎずと絶妙。最大のウリでもある凹凸綿球は掃除しやすかったです。

 

文/加藤寿紀 撮影/我妻慶一