新型コロナウイルスの影響で、自炊をする機会が増えた人も多いでしょう。巷ではそんな人のために本格的な調理道具やキッチン家電が続々と登場していて、今回紹介するフィスラー社の「アダマント プレミアム」もそのひとつ。ドイツ発の高級フライパンの性能やいかに? 実際にいろいろな調理に使ってみて、その実力をレポートします。
世界のフィスラーによる、耐久性と熱伝導に優れたフライパン
フィスラーはドイツのイーダー・オーバーシュタインに本社を構える調理器具ブランド。1845年の創業以来、175年以上もの長きにわたり、優れた金属加工技術とクラフトマンシップで高品質な製品を生み出し続けています。秀逸な機能と美しいデザインがプロ・アマ問わず本物志向の人たちに支持され、今や同社の製品はヨーロッパのみならず、世界70か国以上で販売されています。
そんなフィスラーが2020年9月にリリースした「アダマント プレミアム」シリーズは、料理の仕上がりを変える、ワンランク上のコーティングフライパン。独自の「アダマントコーティング」によって、金属ヘラに負けない耐久性と、長期間のくっつきにくさを実現しました。キッチンの大きさや使う場面によって選べる、20cm、24cm、26cm、28cmの4サイズ展開です。
さらに本体に高品質なステンレスを使用することで、優れた保温性を備え、料理のできばえも抜群にアップ。たとえばソテーやステーキなどはしっかりと焼き色がつき、炒めものならシャキッとした食感に仕上がります。
アダマントコーティングで、卵も全然くっつかない
それでは実際に調理することで、その性能を体感してみましょう。まずはフライパンにくっついてしまう料理の代表格、目玉焼きを作ってみます。今回は4サイズのうち、26cmのフライパンを使用。
フライパンに油を引いて、卵を割り入れるだけのシンプルな料理ですが、違いは歴然。優秀なコーティングのおかげで、驚きのスムーズ感です。
あっという間に目玉焼きが完成しました。フライパンの熱伝導率も高く、時間の短縮にもつながります。
優れた熱伝導で、野菜ソテーもベチャッとならない
フライパンの実力は野菜炒めの水分量でもよく分かります。ということで、次の料理は、ほうれん草ソテー。「アダマント プレミアム」は、ここでもその高スペックを発揮してくれました。
一般的なフライパンでは、野菜を投入してしばらくすると、野菜から水分が出てきてしまいますが、「アダマント プレミアム」はそんな“野菜炒めあるある”とは無縁。熱伝導性の高いアルミニウム素材を、保温性の高いステンレスで包み込む独自の底構造にすることで、熱をムラなく効率的に通してくれるからです。
食べてみると、ほうれん草がみずみずしく、シャキッとした食感も。短時間で仕上がるので、余計な水分が逃げないのもポイントです。
高い蓄熱性で、ステーキが専門店レベルの味わいに
最後は蓄熱量がモノをいう料理、ステーキを調理してみます。まるで専門店のような仕上がりに感動です。
ひっくり返してみると、短い時間でもウマそうな焼き色がついています。熱の伝わり方がすごいことを再実感しました。
食べてみると、周りはカリッとこんがり、中はジューシー。中心まで適度に火が入ったレア加減が絶妙です。一般家庭用のコンロでも、フライパンの力で簡単に本格ステーキが完成しました。
いい道具を使えば、毎日の料理がもっとハッピーに
いくつかの料理で試してみましたが、やはりそのポテンシャルは圧倒的。いつもの食材たちが、「アダマント プレミアム」を使えばごちそうに早変わりします。
アダマントコーティングがあるので、お手入れも楽々。油汚れもサラッと洗えます。
一般的なフライパンは、調理直後でも水洗いしたらすぐに冷えますが、「アダマント プレミアム」は表面を洗ったあとも、裏面はしばらく熱いまま。この蓄熱性は圧倒的です。
今回はメーカーからお借りしたものなので、ガリガリこすって耐久性を試すことはできませんでした。コーティングがどれくらい持続するかが気になるところです。高い買い物だけに、長期保証があるとうれしいですね。
毎日使うと考えたら、ちょっと値が張ってもいいモノを使った方が断然いい。日々のルーティーンだった料理も、とにかく楽しみになるでしょう。「うちのフライパン、そろそろコーティングが限界かな」と思っている人は、ぜひ「アダマント プレミアム」をチェックしてみてください。
【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】