雑貨・日用品
イケア
2020/11/10 17:30

IKEAの家具で快適なおしゃれ空間に! スタイリストがコーディネートのコツを提案

五里霧中のコロナ禍。仕方なしにスタートを切った「新しい生活様式」が日常となりましたが、いまだに外出は神経をすり減らしますよね。そんな中、心も体も安らげる憩いの場となっているのが、自宅ではないでしょうか。リモートワークなどで在宅の時間が増え、これまでただ過ごしていただけの空間をより快適に、楽しくなるよう工夫している人も多いです。

 

そこで今回は、気持ちもリフレッシュするために部屋の模様替えの提案です。でも、案外難しいインテリアコーディネート。購入した家具を配置してみたら、想像と違ったなんて失敗をしたくありません。そこで、リーズナブルで幅広くおしゃれアイテムが揃っている北欧家具「IKEA(イケア)」の新作から選び、さらに参考になるよう「単身者」と「ファミリー」の住まい向けで、インテリアのプロに指南いただきました。冬のボーナスも入り潤った財布から、予算15万円以内で見繕ってもらうことに。オシャレな空間を作り込めば、家で過ごす時間がもっと好きになるはずです。

↑今年の6月にオープンしたIKEA原宿。11月30日には、IKEA渋谷がオープン予定

 

オシャレなインテリアの作り方は?

インテリアスタイリスト

渡部善典さん

ファッション、ライフスタイル誌などで空間のスタイリングや雑貨、インテリアを紹介する気鋭のインテリアスタイリスト。その他、広告や展示会、モデルルームなどさまざまな空間演出の場で活動中。

「ガラッと印象を変えたいなら、ソファやテーブルなどの大物家具や面積が広いラグから決めていき、それに合わせて小物を選ぶのがコツ。大きいものから選ぶと、そのカラーリングや素材でテイストの方向性が明確になり、他にどんな小物を置けるか決めやすくなります。配置を考える際は、どうしても平面で見がちですが部屋は立方体なので高さも考えるようにしましょう。モノを置きすぎると情報量が多くて、ごちゃついて見えます。ですので、“見せる収納”は難易度が高いんです。できる限り、ボックスや棚、もしくは布などで日用品などを隠して、引き算をすることが大切。

ファッションと同じく、インテリアにも流行りがあります。最近なら、例えばラタンやテラコッタのような質感のある素材が人気。あと、ダスティカラーと呼ばれるくすんだ色味がじわじわと頭角を現しているようです。しかし、そのトレンドを高価な大物家具で取り入れてしまうと、流行りが過ぎたら買い換えたくなってしまうので、小物で取り入れるようにするのがベターだと思います。今回はトレンドというより、カラーリングを中心に、素材や形を考慮して選びました」(渡部)

 

【単身者】「男前なカフェ風インテリア」でコーディネート

【その1】部屋のスペースを有効的に! ベッドとソファ2wayで使用可能

FYRESDAL フィーレスダル デイベッド マットレス2付き, ブラック/モースフルト かため, 80×200cm

4万4970円(税込)

「ひとり暮らしのお部屋は、ベッドとソファのスペースを確保するのは難しいと思うので、どちらにも使えるものを選びました。背もたれと脚がスチール素材のパイプで空間をすっきりと見せてくれますし、脚元の高さによって抜け感を演出します。マットレスのカバーはベージュやライトグレーなど好みで選んでもらい、ラグと同色のクッションを置けば、オシャレ感がアップします」(渡部)

 

【その2】他の小物とも合わせやすい無地柄ラグ

LANGSTED ラングステド ラグ パイル短, イエロー, 133×195cm

7999円(税込)

「面積が大きく、インテリアの中でも重要なラグは、アクセントカラーとして深いイエローのラグをチョイス。他の小物と合わせやすいように、柄ものではなく無地にしました。サイズはソファに合わせています。もし、ソファではなくひとり掛けのラウンジチェアなどを置きたいなら、もっと小さいものを選びましょう」(渡部)

 

【その3】スピーカーつきで部屋を柔らかい光で照らしてくれる

SYMFONISK シンフォニスク テーブルランプ WiFiスピーカー付き, ホワイト

2万4990円(税込)

「天井の照明ひとつだけではなく、いくつも光源を置いたほうが素敵な空間を演出できます。このライトはシェードがないので、部分的ではなく全体的に部屋を柔らかい光で照らしてくれるのがポイント。そして、こちらはスピーカー付き。意外と盲点ですが、生活する上で光と音はかなり重要なんです。他にライトを置く場合は、高さを変えるのがコツ。横一列に光源を並べるのではなく、天井・棚の上・床、と縦のバランスを意識しましょう」(渡部)

 

【その4】部屋の情報量を少なくするならシンプルなチェスト

BRYGGJA ブリュッグヤ チェスト(引き出し×9), ダークグレー, 118×92cm

3万9990円(税込)

「情報量を少なくしたほうが素敵な空間になるので、極力シンプルなチェストを。ベッドと同じくダークトーンで合わせています。飾りたい小物があるならガラス扉のチェストでもいいですが、それだと難易度は少し高いです。簡単に洒落っ気を出したいならモノは隠すべき。チェストの上になにかディスプレイする場合は、高さが同じものではなく、山型を意識して高さ違いのものを置いたり、置き位置を前後させたりすると立体感が生まれてオシャレになります」(渡部)

 

【その5】円形テーブルでインテリア空間に動きをプラス!

KRAGSTA クラーグスタ コーヒーテーブル, ブラック, 90cm

1万4990円(税込)

「ここで四角のテーブルを選ぶとかっちりとした印象になりすぎてしまいますので、円形や斜めの線を入れて空間に動きをプラスします。こちらのカラーも、一番大きくてメインとなっているベッドに合わせたブラックで。テーブルの上には、生活感が出てしまうリモコンなどを置かず、ボックスなどを使って収納しておきましょう」(渡部)

 

【ファミリー】リビングを「カラフル&ポップ」に仕上げるコーディネート

【その1】取り外して使える背もたれクッションが心地よいソファ

SÖDERHAMN ソーデルハムン 3人掛けソファセクション, サムスタ オレンジ

4万9990円(税込)

「明るい色味は、無彩色より大きく見えてしまいます。ですので、アームレスをセレクト。背もたれ自体は高くはないので圧迫感はありません。これをベースに他のアイテムのカラーを選んでいきます。カラフルでポップとはいえ、多色使いはガチャガチャしてしまいますので、発色のいいファニチャーはこのひとつで十分です。今回は他のアイテムのトーンを落としています」(渡部)

 

【その2】ソファの色味とは対比するスタンダードなカラーをチョイス

SPORUP スポルプ ラグ パイル短, ライトベージュ, 170×240cm

1万4990円(税込)

「ソファの色の印象が強いので、単色のスタンダードなカラーにしました。発色のいいソファに対して、ラグはベージュや生成り色を選ぶことで、あとからクッションなど色のある小物を足しても合わせやすいですし、ポップなカラーの家具が多くてもうまく中和してくれます。ラグは季節に合わせて色や素材を衣替えしてみるのもいいですね」(渡部)

 

【その3】まるで秘密基地みたい! 子ども用チェアにも遊び心を追加

IKEA PS LÖMSK IKEA PS ロムスク 回転パーソナルチェア, ホワイト/レッド

1万4990円(税込)

「テーマがファミリーなので、子どもにも喜んでもらえる模様替えを。大人もラウンジチェアなど特別な自分専用の椅子があると嬉しいですよね。それなら子どもは、なおさら喜ぶはず。秘密基地みたいに隠れられる遊び心がいいですね。座面はソファと共通したオレンジなので統一感が生まれます。たまごのようなフォルムが、柔らかさがあってインテリアに温かみを与えてくれます」(渡部)

 

【その4】密かに部屋の印象をカラフルに仕上げてくれます

BESTÅ ベストー テレビ台 扉&引き出し付き, ホワイト/ノートヴィーケン/ストゥッバルプ グレーグリーン, 240×42×74cm

4万3490円(税込)

「前面パネル以外はホワイトなので、ソファのメインカラーを邪魔せず、カラフルに仕上がります。大きめの家具ですが、子ども用チェアと共通してホワイトの比率が多いから、全体がうまくまとまります。テレビボードは、素材や質感などの見た目だけで選んでしまうと、部屋に対して大きくなりすぎてしまうので注意。ソファに座った際にテレビが目線より少し下に位置する高さが理想、とよく言われています。あとは、テレビだけを置きたいのか、なにかディスプレイしたいのか、テレビの横に置きたいものを先に考えてから買ったほうがいいと思います」(渡部)

 

【その5】観葉植物もディスプレイできる洋服ラック

NIKKEBY ニッケビー 洋服ラック, グレーグリーン, 80×170cm

6999円(税込)

「テレビボードと同色をセレクト。コロナ禍に植物を育てるようになった人が増えたそうなので、オシャレにディスプレイできるこちらのラックがおすすめです。家には吊り下げられる場所は少ないので、縦の空間のデッドスペースを活かせます。植物を置きたいけど特にこだわりがないというなら、置く場所をイメージしたサイズを選ぶのがいいと思います。小物のディスプレイと一緒で、同じサイズのものではなく、高さを変えてみると立体感が生まれ、オシャレになると思います」(渡部)

 

家具を買い換えて気分を一新!

インテリアスタイリスト渡部善典さんによるIKEAの新作を使った模様替えは、素敵な空間を演出してくれるものでした。衣食住の中で一番多くの予算が必要となるインテリア。しかし、長い時間をともに過ごすからこそ、一番お金をかけるべきものでもあります。今回の提案を参考に、オシャレで居心地のいい部屋を完成させて、日々の気分を高めてください。

 

 

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