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2021/3/10 19:00

ドイツから上陸した「エマ・マットレス」で睡眠の質が変わるか? 1か月間使ってわかった本音レビュー

料理時間、お風呂時間、睡眠時間は2020年以降、過ごし方が大きく変わったジャンルだ。自炊機会が増えて調理家電を追加したり、オン/オフの切り替えに入浴剤を揃えたり、自分なりの試行錯誤を繰り返している人も多いはず。

 

今回紹介するのは、3番目の要素「睡眠時間」にまつわるアイテムだ。睡眠計測ガジェットなどのIoTと結びつくプロダクトではなく、身体そのものを支える土台であるマットレスをレビューしていこう。

 

【今回紹介するアイテム】

エマ・スリープ

エマ・マットレス

シングル5万円、セミダブル6万円、ダブル7万円、クイーン8万円、キング9万円(写真はクイーンサイズ/いずれも税込)

 

エマ・スリープとは?

エマ・スリープは2020年12月に日本に上陸したばかりのブランド。本社はドイツのフランクフルトで2013年創業。まだ若い会社ながらすでに25か国、200万人以上に愛用されているスリープテック企業だ。

 

まず、性能面以外での特徴を挙げたい。エマ・スリープはとにかくわかりやすい料金&サービス体系をしている。価格はシングルサイズが5万円で、それ以降ワンサイズアップするごとに、1万円アップするという潔さ。サービス面でも10年保証、100日のトライアル期間とキリの良い数字でまとまっている。送料・返品も無料という明瞭会計。

 

保証期間やお試し期間・配送料は競合でも似たような体系を実現しているところがあるので唯一無二ではないが、わかりやすさでは最もユーザーフレンドリーといえるだろう。

ユーザー視点という意味では、開封時の工夫にエマ・スリープらしさがある。エマ・スリープは梱包箱の中に専用のカッターが付属。圧縮梱包されたマットレスを開封する際に、本体を傷付けずに安心して作業できる。

 

↑こちらもシンプルな専用カッターが付属

 

↑到着時は圧縮された状態で届く

 

エマ・スリープの構造

続いて、エマ・スリープのマットレス構造について解説していこう。同製品は3層構造+カバーに分かれている。一番上の「やさしいトップ層」はその名の通り、ふわふわながら弾力性のある触感が特徴。素材にウレタンフォームを使用しており、振動が伝わりにくく隣で寝ている人を邪魔しないうえ、通気性も高く熱がこもらない。

↑上のブルーの部分が「やさしいトップ層」。次から説明する第2層が白の部分、第3層が薄いグリーンの部分

 

第2層はこの厚みからもわかるとおり、本製品の肝となる部分だ。100以上のサポートポイントがありマットレス全体で体圧を分散させて、身体全体に均一に負荷がかかるようにしてくれるうえ、背骨をまっすぐに保ってくれる。第3層はサポート力と弾力性が特徴。サポート力というとピンとこないが、土台の部分がガッチリして動かないため、寝返りを打つ際に必要以上の力がいらない。

 

↑手のひらに全体重を乗せて押しつけた様子。力を入れていない指の部分もしっかりと沈み込んでおり、点ではなく、面で負荷を受け止めてくれている

 

最後にカバー部分は通気性と伸縮性に優れる素材が特徴。取り外して洗濯も可能だ。マットレスというと、ベッドパッドやシーツと組み合わせて使うのが一般的だが、どのような使い方がオススメなのだろうか。メーカーに聞いたところ「ベッドパッドやトッパーは必要ありません。カバーは洗えるのでシーツは必ずしも必要ありませんが、使っていただいても問題ありません」とのこと。カバーの触り心地が良いのでカバーだけで使いつつ、たまに気分転換でシーツを着けて使ってみるのも良さそうだ。

 

1か月間使ってみて感じたこと

と、技術資料も参考にしながらつらつらと書いたが、やはり寝具は使ってみた感想が大部分を占めるプロダクトだ。1か月間使って感じたことをレポートしていこう。ちなみに、筆者は妻とクイーンサイズのベッドで寝ており、これまでは量販店で買える安価なマットレスを使用。セミ・シングルのマットレスを2枚並べて使っており、最近は起床時の腰痛が夫婦ともに気になっていたという環境である。

 

【気づいた点01】トップ層の柔らかさよ!

最初の1週間で感じたのが、トップ層の極上の気持ちよさ。これまで使っていたマットレスは複数層構造になっておらず、寝心地は固めで沈み込む感じがあまりなかったのだが、エマ・マットレスはトップ層がまず身体を柔らかく受け止めてくれる。身体が底なし沼に落ちて眠りに落ちていくような感じで、ベッドに入るのが楽しみになった。そしてとにかく心地よい眠りがすぐにやってくるzzz。

 

例えがむちゃくちゃだが、ショートケーキに近い。スポンジ部分の上にホイップや生クリームがあって、ふわふわしている、というとちょっとイメージを持ってもらえるだろうか。

 

【気づいた点02】妻が起きたのに気付かない

以前はセミ・シングルのマットレスを2枚並べて使っていたので、寝返りを打ったりトイレに行ったりする場合も、自分のマットレスが動くだけ。隣で寝ている妻を起こすことはあまりなかったのだが、エマ・マットレスではどうかと心配していた。特に私が夜型人間で寝るのが朝方に近いので、そのタイミングで起こすと妻の睡眠リズムを乱してしまう。

 

さて、1か月使っても、妻を起こすことはなかった。一度だけ、どれぐらい揺らしたり、寝返りを打ったりしたら起きるかを試した時はさすがに起きたが(そしてキレられたが)、普通に使っている分にはまったく問題なし。逆に、妻が朝起きるときに自分が目覚めなくなった。気づいたら隣にいないケースがほとんど。これは生活時間帯が異なる世帯では喜ばれる性能だと思う。

 

【気づいた点03】その他:ゴロゴロが楽になった/目覚める回数が減った/寝相が悪くなった

この3つは私や我が家特有の事情が大きいので参考程度にしてほしい。

 

私はベッド族でベッドでニュースを見たり、読書したり、YouTubeで映像を観るのが睡眠前・起床後の日課なのだが、そのときにゴロゴロと身体を動かすのが明らかに楽になった。これは先述の第3層が踏ん張ってくれているのが効いていると思われ、睡眠時の寝返りも負荷がかかっていなそうだ。また、スイーツの例を出して恐縮だが、エマ・マットレスはタルトのよう。土台がしっかりしているから、余計な力をかけずに動くことができると感じた。

 

次に、眠りの質自体はどのように変化しているかをモニターすべく、ファーウェイのスマートウォッチ「FIT」でエマ・マットレス導入前後の「深い眠り」の数値を見てみた。以前の深い眠りは睡眠時間全体の20%程度だったが、使用してからは22〜25%。数値的にはやや改善しているが、医療機器でないスマートウォッチでの計測なのと、他の要因も大いにあるため、エマ・スリープだけによって睡眠の質がよくなったとは言い切れない。ひとつあるのは、ファーウェイのFITは夜中に目覚める回数も計測できるのだが、その回数は明らかに減っていた。

 

最後に、寝相。これもセミ・シングル×2ではなくクイーンサイズになったので、自由に身体を動かすことができるようになった。結果、寝相が悪くなったという形だ。ちなみに腰痛も以前よりは気にならなくなった。

 

【まとめ】

1か月使ってどんな人にオススメかをまとめると、自分の生活を変えたいと漠然と考えていて行動に移せていない人。エマ・スリープがきたことで寝るのがエンタメになり、ベッドに入るのがこれまで以上に楽しみになるはずだ。次に、家族の生活リズムが違う人。相手を妨げないで自分の眠りに入れる。生活サイクルが違うがゆえに、ベッドを分けている家庭があればぜひ検討してほしい。

 

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