雑貨・日用品
2022/4/15 21:30

キングジム「ホルポ」は外出先で出たゴミを衛生的に捨てられる携帯式「マイ・ゴミ箱」だ

2022年も花粉に悩まされた人は多いのではないだろうか。寒い日もあり、暖かい日もあり、まだまだ「花粉が多い」日はしばらく続きそうだ。

 

となると、鼻をかんだあとのティッシュが問題となる。衛生面で考えても、鼻をかんだティッシュや使用済みマスクなどは持ち帰って自宅で廃棄、が基本なのは間違いない。だが、それ以前に、2022年1月には東京メトロの全駅でゴミ箱が撤去されるなど、都内で紙ゴミを捨てられるゴミ箱はすごい勢いで減少している。そもそも捨てられる場所がないのだ。

 

つまり現状では、各自が専用のゴミ箱を持ち歩くしかないのでは? という結論になる。

 

いま考えられるベストに近い! お手軽な“マイ・ゴミ箱”

ちょっと前であれば、コンビニのレジ袋にゴミを入れて持ち帰るという手もあったが、SDGs的な流れで難しくなっているし。ただ、ビニール袋は縛って密閉すればそのまま廃棄できて衛生的なので、方向性としては正解に近そうだ。

 

であれば、ごみ袋を上手く携帯する方向性を探るのが良いのではないか?

キングジム
ホルポ
左:スタンダードサイズ/右:二つ折りサイズ
各1680円(税別)

ということで入手してみたのが、キングジムから2月に発売されたゴミ箱ポーチ「ホルポ」。ナイロン製のポーチで、内部にごみ袋をセットすることで携帯型のゴミ箱として運用できるというものだ。

 

ポーチの開口部には板バネが入っており、左右から指で押すとパコッと開いて、指を離すとパチンと勝手に閉まる。このバネ口なら開閉の手間が少ないし、中のゴミが勝手に飛び出す心配がないのもありがたいところである。

↑ポーチの側面を押すと、パコッと開いてゴミが捨てられる

 

使う前には、まず側面のジッパーを開けて、専用のロールごみ袋をセットする。次にジッパーの逆側からバネ口を引き出してから開け、ごみ袋の端を引き出して折り返す。

 

あとはバネ口を元に戻せば、準備0Kだ。最初はごみ袋の端をバネ口から引き出すのがちょっと戸惑うかもしれないが、一度やってしまえば、なんということもないはずだ。

↑ジッパーを開けて専用のロールごみ袋を押し込む

 

↑ポーチ内部を通して、バネ口からごみ袋の端を引き出す。(写真はイメージです)

 

↑最後にごみ袋の端を折り返してバネ口ごと戻す。これで準備はOKだ

 

で、鼻をかんだティッシュなりお菓子の包みゴミなりをポイポイ捨てて、満杯になったらバネ口を開けてごみ袋を引っ張る。すると、ロールから送り出されて袋がズルズルと延びて出てくるので、ミシン目でカット。あとは袋の口を縛って、そのまま自宅のゴミ箱に放り込めば、廃棄完了だ。

※ゴミはお住まいの自治体が指定する分別に従って捨ててください。

 

↑廃棄時はごみ袋をズルッと引っ張り出して……

 

↑ピリッと切り取る。勢いよく切るとミシン目を外れて裂けるので、そこは注意!

 

↑口を縛ってしまえば、自宅までゴミを持ち帰るにも安心だ

 

↑ロールごみ袋は1本で20回分。花粉のハイシーズンだと2週間ぐらいで消費しそうな気もする

 

衛生的に問題のありそうなゴミも、こうやって小分けに密閉して捨てられるなら、気分的にも安心できるだろう。携帯性とゴミ捨ての手軽さ、そして衛生面も兼ね備えているあたりは、非常に優秀な“マイ・ゴミ箱”なのだ。

携帯ゴミ箱とポーチが一緒になれば、なお使いやすい!

ちなみに「ホルポ」は、携帯ゴミ箱だけでなく、ポーチとしての機能も持っている。これがゴミ箱との機能的な相性が良くて、非常に便利なのだ。

↑容量的には、10枚入りウェットティッシュ+αって感じ。無理に詰め込むとごみ袋側に響くので、ほどほどが良さそう

 

スタンダードサイズは、汗拭き用シートや除菌ウェットティッシュなどが収納できるサイズ感のポーチ。除菌ウェットティッシュを使って身の回りのモノを拭き上げ除菌したら、バネ口を開いてそのままポイと捨てられるのは、とても快適だ。

 

また、筆者はいま禁煙中で口寂しさを紛らわすためのガムが手放せないので、複数のフレーバーをこのポーチに収納して持ち歩いている。これも噛み終わったら包み紙にくるんでポイ。いちいち捨て場所を考える必要がないのはありがたい。

↑ティッシュケースとゴミ箱が一体化! この組み合わせ、心強すぎて最高!

 

二つ折りサイズは、ポケットティッシュがそのまま収納できる。これはつまり、全花粉症の人が必携のヤツ、ということじゃないか!? 鼻をかんだらごみをその場で捨てられるとは、機能的すぎるだろう。

 

もうこれからは、ゴミ箱を探してうろついたり、不衛生を承知でティッシュゴミをポケットに入れておいたり、なんてことはしなくていいのだ。端的に言って、最高である。

 

↑実はどちらもポーチとしては同サイズ(二つ折りサイズは折った状態をスナップで固定している)

 

ちなみに一見するとコンパクトだが、実は二つ折りを開くとスタンダードサイズと同じサイズ。なので、折った状態だと、ロールごみ袋の分も含めると思ったよりも厚みを感じてしまう。このあたりは、「大判で薄いほう」か「コンパクトで厚いほう」のどちらが携帯しやすいか、という好みも考えて選んだほうが良さそうだ。

 

 

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