富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は、2月22日の「富士通の日」を記念して、同社のパソコン生産拠点である「島根富士通」をメディア向けに開放し、工場見学プレスツアーを実施しました。このプレスツアーは「FCCLの匠」体験会と題され、GetNaviをはじめ、多くのメディア関係者やライターなどが招待されたもの。工場見学大好きな筆者も、期待に胸を膨らませて参加してきました。今回は、知られざる島根富士通工場の内部の様子などをレポートしてみたいと思います。
富士通のパソコン工場「島根富士通」って?
その前に、今回見学する「島根富士通」について触れておきたいと思います。株式会社島根富士通は、富士通クライアントコンピューティング株式会社の完全子会社で、FMVやARROWSシリーズの生産を行っています。所在地は島根県出雲市。敷地総面積は14万平方メートルで、なんと東京ドーム3個分の広大な敷地。A棟とB棟からなる工場の総床面積は6万4000平方メートルもあります。筆者の住まいなどはウサギ小屋以下のスケールです。
従業員数は約615人で、そのほとんどが地元である島根県の方で占められています。まさに富士通が誇る、パソコンやタブレットの生産拠点といえるでしょう。
いざ出雲の国へ!
さて、出雲までは空路で向かいます。当日は多くの取材陣が集結し、フライトに万が一のことがあればPCメディア業界は壊滅するとまでいわれるほど盛況でした。
巨大工場「島根富士通」へ凸撃!
出雲縁結び空港からバスに揺られること数十分。ついに島根富士通の工場が我々の眼前に姿を現しました。周囲は自然が豊かな土地柄。出雲は「雲が出る」という地名だけあって、現地はあいにくの曇天模様。とはいえ、工場見学好きの筆者としては年甲斐もなく大ハシャギで突撃してきました。
「FCCLの匠」体験会に見た富士通の本気?
いよいよ「FCCLの匠」体験会がスタートです。体験会は富士通が手がけるテクノロジーを体験する「デモ体験」と島根富士通の工場を見学する「工場見学」の2部構成。筆者的に本命である「工場見学」は後のお楽しみに残しておくとして、まずは「デモ体験」から堪能させていただくことにします。
ロビーでは、今回のツアー用に設置されたという特設ブースがお出迎え。また、「FM-TOWNS」など同社の歴代PCがズラリと並べられ、圧巻の光景となっていました。
ロビー以外にも、各応接室や会議室がテーマごとの体験ブースとして設置されており、さながら文化祭や学園祭の様相。今日のプレスツアーのためにココまでやるとは恐れ入ります……。
広大すぎて困るFMVの生産拠点
さて、第二部はいよいよ大本命の工場見学です。筆者はこれまでいくつかのパソコン工場や開発拠点を見学したことありますが、島根富士通の巨大な社屋は今までにないほど荘厳であり神秘的にも思えました。
工場内には新品のパソコンを開封したときに漂う、あのなんともいえない良い香りが充満しており、工場好き及びパソコン好きにはたまらないフレグランスを楽しむことができます。
品質向上やコスト削減にかける意気込みを感じたプレスツアー
さて、今回のプレスツアーですが、工場の規模もさることながら、ツアーの規模も尋常じゃないこと。80名近い参加者をアテンドする富士通スタッフの人数がまさに人海戦術。この総力戦ともいえる一大事業となった「FCCLの匠」体験会に富士通の本気を感じました。
また、FCCLの匠は職人やエンジニア個人を指すのではなく、品質向上やコスト削減、顧客満足度アップを目指す、FCCL全体の取り組みを「匠」として位置づけている点も注目。工場内では、生産効率や品質を向上するために、工程の監視や部品管理などのIT化が進められた上で、スタッフとオートメーションの協調が富士通のパソコン生産を支えていると感じました。
筆者的には、工場見学だけではなく島根への旅自体が非常に有意義なものとなったと付け加えてレポートを閉じたいと思います。
「shaping tomorrow with you!!」