文房具
2025/7/5 20:00

綴じリングは8本だけなのに…。キングジムのリングノート「テフレーヌ」で紙の情報管理も楽勝になっちゃった!

個人的な主観ではあるが、PCやタブレットでPDFを見るのは詳細なチェックがしづらく、書き込みをするにも手間があるなど微妙に面倒くさい。

 

筆者はわりとなんでもデジタルに置き換えたい派だが、じっくりと読み込みが必要な書類に関しては、今でも紙にプリントアウトして確認するようにしている。

 

ただ、そうなってくると今度は紙ならではの面倒くささというのもいろいろ発生してしまう。

 

例えば、枚数が増えるとページ順を管理する手間があるのだが、かといってホチキス留めをすると、書類の角から一枚ずつめくっていくのが意外とわずらわしいのである。

 

そこで、そのわずらわしさを片付ける方法の一つとして、ルーズリーフバインダーへのファイリングを提案してみたい。

紙の書類を手軽にファイリングする新メソッド

 

複数ページの書類を一枚ずつファイリングしていけば、ひとまずページ順の管理は不要になる。あと、角をホチキス留めするよりもずっとめくりやすいので、閲覧性はグッと高まるだろう。

 

とはいえ、最初から穴が空いているルーズリーフリフィルと違って、コピー用紙にプリントアウトしたものをバインダーに綴じるには、いちいちルーズリーフ用パンチで穴を空けなければいけない。

 

ルーズリーフパンチといえば、例えば「グリッサー」があるんだけど、これをいちいち常備するぐらいなら、他の面倒くささを我慢するほうがいっそラクかも……。

↑ルーズリーフ用の穴を一気に開けられる「グリッサー」。使いやすいが、保管に場所を取るのが難点。

 

もっとコンパクトなパンチもあるが、数穴ずつパチンと空けては穴の位置を合わせつつスライドさせて、また空けて……と4〜5回やっていく必要があって、これもまたかなり面倒くさい。

 

しかし、今回紹介するキングジム「テフレーフ 4穴ミニパンチ」と「リングノート テフレーヌ」を組み合わせて使えば、「パチン、パチン」と2回のパンチですぐに書類を綴じられるのだ。

キングジム

リングノート テフレーヌ A4

880円(税別)

テフレーヌ 4穴ミニパンチ

1200円(税別)

 

たった8本の綴じリング

ルーズリーフを綴じるためのバインダー・リングノート テフレーヌは、綴じリングの構造が非常にユニークだ。

 

一般的なルーズリーフはB5サイズ26穴/A4サイズ30穴が空いており、当然のこと、バインダー側にも同数のリングが備わっているはず。しかし、リングノート テフレーヌの表紙を開くと、中央には上側4本下側4本と、計8本のリングしかないのである(全バインダーサイズ共通)。

↑本来なら30本あるはずの綴じリングが、上下に計8本だけ。

 

端的に言えば「綴じリングこれぐらいあれば十分でしょ?」という話で、実際に8本のリングにリーフを通してみると、確かに問題なく綴じることはできている。

 

さらに、真ん中にぽっかり空いた大きな“リングなしスペース”のおかげで、左ページを書き込む際に右手がリングに乗り上げてしまう不快感を感じずに済む、というのも大きなメリットだ。

↑ページをまたいでも手がリングに触れない=手触れーぬ、というネーミング。

 

パンチは数秒使うだけ

そしてなにより、リングが8つということなら「テフレーヌ 4穴ミニパンチ」で上下に1回ずつ、計2回のパンチで、もうリフィルが作れてしまうのだ。

↑プリントアウトした書類を綴じたいときは、4穴ミニパンチでパチン、パチンと2回押すだけ。時間にして数秒しかかからない。

 

↑ガイドの線に合わせてパンチすれば、テフレーヌ専用穴の出来上がり。一度にコピー用紙2枚までまとめてパンチ可能だ。

 

A4書類の上端をパンチ側面「A4・B5」のラインに合わせて、上からグッと押し込むと、パチンと簡単にテフレーヌ専用の4穴が空く。続いて書類を裏返し、下端にまたラインを合わせてパチン。あとは「リングノート テフレーヌ A4」のリングで綴じてしまえば、簡単に書類閲覧ファイルの出来上がりである。

↑この通りペラペラとめくって快適に閲覧可能。ポケットファイルと違って書き込みも自由にできる。

 

↑4穴ミニパンチは、ガイドボタンを使って一般的なルーズリーフ用の連続穴を開けることも可能。

 

個人的に使い勝手がよいと感じるのは、書類とリーフを混在して綴じれば、仕事用のノートとして必要な情報が一冊に集約できるということ。例えば、メーカーの新製品プレスリリースと、その新製品に関する取材ノートを並べて綴じれば、情報をまとめて見返すことができる。

 

また、リングノート テフレーヌはバインダーとしてかなりスリムな構造なので、ノートと書類用クリアホルダーを分けて携帯するよりもコンパクトという点もありがたい。

 

さらに携帯性をアップさせるなら…

筆者はノート類を全てA5サイズに統一しているので、できれば書類の持ち運びもA5サイズに収めたい。A4はカバンの中では大きすぎて邪魔だし……。

 

なので、A4書類は天辺に8穴を空けて、A5サイズの「テフレーヌ ビズ A5」に綴じてから二つ折りにする、というひと手間を加えることにした。

キングジム

テフレーヌ ビズ A5

810円(税別)

 

テフレーヌ ビズは、従来のリングノート テフレーヌの裏表紙内側にペンホルダー・書類ポケット・名刺ポケットと、目隠し兼下敷きになるブラインドシートが付属する、いわばオプション付き仕様となっている。

 

書類ポケットや名刺ポケットは、これまでにもキングジム製ファイル・ホルダー類によくアドオンされているもので、使い勝手がよく、慣れ親しんでいる。こういうのが付いているだけで、何かあったときに便利さを感じることも多いのだ。

↑ポケットには、サブノート(B6)や名刺が収納できて、地味に「あると助かる」というシーンが多い。

 

ちなみに、折った書類の下端がリングのスレスレに来るようにすると、表紙幅ちょうどピッタリで収まるように折りたたむことができる。あまりにもスレスレすぎてちょっと不安になるが、ひとまず表紙からはみ出さなければOKということにしたい。

 

書類を閲覧するときは、開いた書類を縦方向にめくっていくことになるが、慣れれば特に読みづらいということもないと思う。

↑A4書類を綴じるときは、リングに紙の端をピッタリ合わせるように折るのがポイント。

 

↑閲覧するときはこんな感じ。見た目の縦横が変わってしまうが、携帯しやすさを優先するなら仕方ないところか。

 

テフレーヌシリーズのスリムさは、A5のコンパクトさと好相性で、とにかく軽くて薄くて携帯性がよい。表紙を折り返してやることで、立ったまま筆記にも対応できるので、一冊持ち歩いておけば、さまざまなシーンで役立つはずだ。