オムロン ヘルスケアはチューブレスで本体・カフ一体型血圧計、HEM-7600Tを発表しました。価格は1万9800円前後(税抜)。本機はオムロンが掲げるコンセプト「脳・心血管疾患の発症ゼロ(ゼロイベント)」の取り組みの一環として開発された、新しい血圧計です。
カフ一体化によりストレスなく正確に測定できる
本機はこれまでの血圧計とは違い、本体とカフ(腕帯)が一体型にすることで、ストレスなく血圧が測れるようになっています。さらに、スマートフォンと連携しており、専用アプリに測定記録を残しておくことも可能。使いやすさと結果の「見える化」を追求することで、より血圧に向き合えるようになりました。
これまでの血圧計は本体と腕に巻いて加圧するカフ部分が分離しており、それを繋ぐチューブが邪魔となって、血圧を測る際に大変なストレスとなっていたそうです。そこで、本機は本体とカフを一体型にすることで携帯性を高め、どこでも血圧が測れるようになりました。
さらにカフ自体も進化。フィットカフと呼ばれる新しいカフは、装着の向きや位置を意識せずに装着可能。装着場所がうまく探せず、的確な血圧の測定ができなかった人も、カンタンかつ正確に測ることができるようになりました。従来は、医者から「家で測った血圧はあてにならない」といわれることもありましたが、これで家でも正確な血圧が測れるようになったわけです。
本体がカフが一体化したので、装着したまま血圧の結果を見ることができるのも便利です。本体に搭載されたディスプレイは有機ELを採用。計測結果がわかりやすく表示されるだけでなく、カフがしっかり巻かれていない場合など、エラーが発生した時にもメッセージで表示してくれます。
スマホに転送し結果を蓄積することが可能
HEM-7600Tはスマートフォンとの連携ができ、測定結果をスマートフォンの画面でも確認することが可能です。さらに、スマホアプリは、日々の計測結果を履歴として見ることができるので、血圧の動きも一目瞭然。本体にはメモリを搭載しており、計測結果を100件ぶん保存できるため、測定するたびにスマートフォンと連携する必要はなく、一度にスマートフォンに転送することも可能。ちなみに、スマートフォンとのペアリングはガイドに従って、ボタンをひとつ押すだけなので、スマートフォンに慣れていない人でも簡単に連携ができてしまいます。
しっかりと加圧され操作は極めてシンプル
実際に使ってみました。使い方は、腕を通してボタンをワンプッシュするだけ。服の上からでも測定できるうえ、大まかな位置で装着してもしっかり測れるため、操作は極めてシンプルです。締め付けも意外にパワフルで、通常の血圧計と同様の加圧を感じました。また、音が静かな点も好印象。スマホとの連携も、ペアリングボタンを押すだけなのでカンタンです。現在のアプリは、クラウドやSNSなどで履歴の共有ができませんが、いずれデータの共有ができれば、遠く離れた両親や祖父母の血圧を管理することもでき、見守りアイテムとしても活用できそうです。今後の展開にも期待したいところですね。