コーヒータイムは至福のひととき。このとき、ドーナツ、チョコパイ、ブラックサンダー、柿の種、チョコレートなどのおやつが一緒にあるとより素敵な時間になりますよね。
筆者はコロンビア在住なので、当然コーヒー愛好家。しかし、日本で人気のおやつを食べたいと思っても、上記のなかでコロンビアで買えるのはドーナツだけ……。最初は絶望しました。
それでは、コロンビアでは一体どんなおやつがコーヒーのお供に選ばれているのでしょうか? 調査した結果、激甘コーヒーとの相性重視なことが判明しました!
【1】「Buñuelo(ブニュエロ)」
おそらくコロンビアで最も愛されているお菓子といっていいのが、こちらの「Buñuelo(ブニュエロ)」です。
チーズ、小麦粉を捏ね、ボール状にして油で揚げます。表面はカリッ、中はふんわりもっちり。チーズが甘すぎることなく、絶妙な味のバランスを生んでいます。
この「Buñuelo(ブニュエロ)」はブラックコーヒーとあまり相性がよくありません。ただし、砂糖が入ったミルクコーヒーや日本の甘い缶コーヒーとは抜群の相性でしょう。
パン屋や売店でもたくさんの「Buñuelo(ブニュエロ)」がガラスケースの中に陳列されています。翌日の朝食用として、大量購入する人も多いです。
【2】「Palitos de Queso(パリトス・デ・ケソ)」
つぎの「Palitos de Queso(パリトス・デ・ケソ)」は、チーズが入ったスティック状の揚げ物。
小麦粉、砂糖、塩を捏ねて生地を作り、その生地でフレッシュチーズを包んで油で揚げます。チーズが丸ごと入っているために、なんとなくヘルシーなイメージ。しかし、揚げ物なのでヘルシーではありません。
【3】「Pan De Queso(パン・デ・ケソ)」
つづいての「Pan De Queso(パン・デ・ケソ)」は、チーズを練りこんだ小麦粉生地のパンです。
サッパリしているため、パクパク食べられます。こちらも「Buñuelo(ブニュエロ)」と同じく、甘めのコーヒーのお供にピッタリです。
【4】「Arepa De Chocolo Con Queso(アレパ・デ・チョコロ・コン・ケソ)」
最後は「Arepa(アレパ)」。これは、トウモロコシの粉を練って作った生地の上にソーセージやチーズをのせて食べるコロンビア人の主食となっています。
「Arepa De Chocolo Con Queso(アレパ・デ・チョコロ・コン・ケソ)」は通常のアレパとはちょっと異なっていて、トウモロコシの粉、水、砂糖を混ぜた甘めの生地、その生地の上にフレッシュチーズをのせ鉄板の上で焼きます。
コロンビア版ホットケーキといってもよいでしょう。こちらはちょっとだけ甘い生地にフレッシュチーズがのっているので、ブラックコーヒーと非常に相性が良いです。
このように、コロンビアのコーヒーのお供には、全体的にチーズを材料に使用した甘さ控えめのサッパリしたお菓子が多め。これはコロンビア人のコーヒーの好みを知ると、納得できます。
砂糖たっぷりのコーヒーを好むコロンビア人が非常に多いのです。実際、売店でコーヒーを飲むと、そんなに大きくないコップでもスティックシュガーが3つ付いてくるような光景が当たり前となっています。コーヒー自体が激甘な分、サッパリしたお供でちょっと一息入れるようなイメージ。
そんなコロンビアとコーヒーのお供環境を比較すると、より一層明確になるのが日本の素晴らしさ。チョコパイ、ブラックサンダーなどのバラエティ豊かなお菓子を購入できるなんて、最高の一言です。