秋葉原の中心部にある「クラブセガ秋葉原新館」の6階に、VRアトラクションが楽しめる「SEGA VR AREA AKIHABARA」が誕生。機材の不具合により、当初の予定からはやや遅れてのスタートとなりましたが、6月17日に満を持してオープンとなりました。ここではひと足先に体験会に参加してきた筆者がその魅力を存分にお伝えしたいと思います。
モンスターと戦いながら脱出を目指す歩行型VRアトラクション
SEGA VR AREA AKIHABARAは歩行型のVRアトラクションを楽しめる施設となっており、第1弾となるタイトルは韓国のスコネック社が開発した『MORTAL BLiTZ』です。歩行型のVRアトラクションといえば、同じくセガの東京ジョイポリスにある『ZERO LATENCY VR』がありますが、そちらも以前に体験レポートを掲載しているので、もし気になる方はご覧ください。
どちらもかなり広い何もないスペースを、VRの画面に合わせて実際に移動しながらゲームを体験することができます。『ZERO LATENCY VR』は最大6人で協力しながらゾンビを排除していくゲームでしたが、『MORTAL BLiTZ』は宇宙船から転送された先がモンスターの巣窟となっており、モンスターを排除しつつ、オペレーターの指示に従って脱出を試みるソロプレイになっています。
本格的な装備に高まる期待
それでは実際のゲームの流れをレポートしていきましょう。まずは受付で予約をし、注意事項を確認。続いて荷物をロッカーに預け、身軽になった状態でバックパックや銃を装備し、上官による説明を聞きます。
装備のゴーグルやグローブ、銃にはセンサーがついており、位置情報がVR画面に反映されるので、自分の手が見えたり、構えた方向に銃口が向いたりするので、しっかりと狙い撃つことができるようになっています。バックパックに備え付けられたゴーグルとグローブ、ヘッドセットを装着すれば、いよいよゲームが開始です。
上や後ろからもモンスターが! 目指せSランク
プレイ中は銃でモンスターを排除することと、自分の足で歩いて移動すること、手をモニターにかざしてドアなどを開けることなどが主な動作になります。では早速プレイ動画をご覧いただきましょう。傍から見ると何もないところで、銃を構えたおっさんが立っているだけですが、VRの中では、モンスターと激戦を繰り広げています
その場所ごとのモンスターを倒すと、オペレーターから移動するように促されます。移動する際は、地面に矢印で方向を示してくれるので、その通りに進めばOK。実際には広い空間で段差もない平坦な場所ですが、VR画面上では高い場所を移動したり、不安定そうな場所を移動するので、自然と慎重に歩いてしまいます。
オペレーターの指示に従って救助艇へ逃げ込むことができたらゲームは終了となります。最後には行動によって変動する点数が表示され、点数によってクラスが表示されます。ちなみにクラスはS・A・B・Cがあるそうで、筆者はAをとることができました。敵を倒した数だけでなく、敵が吐き出す火の玉のような攻撃を避けたり、もしくは銃で撃ち落としたりすることで、得点が上がるとのこと。また、ヘッドショットで倒すなど、倒し方でも点数が変わるようです。Sランクを獲得するには、何回かプレイしないと難しいでしょうね。
「歩きながらプレイ」が安全に楽しめるのが魅力
同じプレイスペースで最大3人までプレイできますが、オペレーターの指示通り動いていれば、ぶつかることはありません。各部についたセンサーがVRにリアルタイムで反応してくれます。スタッフが安全を管理しつつ、広い場所で歩きながらプレイするというのは、やはり家庭ではなかなか体験ができないもの。VRのひとつの方向性として、アミューズメント施設やアーケードゲームでの展開が期待されていますが、これはまさにそれを体現している印象です。
1回のプレイは1500円で、事前予約はなく、店頭での予約受け付けとなっています。ちょっと待ち時間が長くなってしまったときは、秋葉原の街を散策しながら待つのも楽しいですよ。秋葉原グルメもたくさんありますし。VRゴーグルが高価で、手に入れることも触ったこともない人にとっては、手軽にVR体験ができるという利点もあります。VRとは何ぞや? と思っている人は、とりあえずここで体験してみるとその醍醐味を味わえるでしょう。