最近の文房具シーンで最も注目を集めているのが、“進化型シャープペン”です。芯が折れないのは、もはや当たり前。各社とも一歩進んだストレスフリーな機能を追加し、さらなる進化を遂げています。本記事では代表的な6本を紹介。一度使ってみればその使い心地、やみつきになるに違いありません。
【その1】
消しゴムまで進化! 最強のストレスフリーシャープ
ゼブラ
デルガードER
756円
鉄壁の防御機構で芯を守る「デルガード」に、消字機能をプラスしたモデル。ペン軸を逆さにするだけでキャップレスの新型消しゴムが現れます。消してすぐ筆記に戻れるから集中力が途切れません。書き心地は、しっとりした質感のゴムグリップにより夏場の手汗に強く、長時間の筆記でも疲れにくくなっています。●芯径:0.5㎜●重さ:11g●カラバリ:全6色
【POINT01】特殊先端パーツ&内蔵スプリング
紙に対し斜めの筆圧がかかると、自動的に特殊先端パーツが飛び出し芯をガード。垂直の筆圧は内蔵スプリングが吸収します。
スプリングと先端パーツは、加わる力や角度に合わせてガード能力を配分して作動。5kgの筆圧をかけても折れません。
【POINT02】消しゴムがサッと出るからストレスフリー
軸を逆さにすると現れ、元に戻すと軸内に自動で収納される、まさに“デル(出る)イレーサー”。使い過ぎても替えが2個付属しているから安心です。別売りリフィルは5個で108円。
【その2】
ワンノックで芯が出続ける激細シャープの最高峰
ぺんてる
オレンズネロ
3240円
「オレンズ」のフラッグシップモデル。ペン先端の金属パイプが、0.2、0.3㎜の細い芯でも折れないようにしっかり守ります。書き減ったぶんだけ自動で芯を繰り出す「芯出し機構」が新たに追加されました。軸は樹脂と金属を混合した新素材。握り心地は低重心バランスで、指に吸い付くようです。●芯径:0.2㎜、0.3㎜●重さ:17g●カラバリ:全2種
【POINT01】オレンズシステムで折れにくい
芯の減り具合に合わせ金属パイプがスライドし、芯を包んだ状態をキープするから折れません。芯を出さずに書くのが正しい使い方。
【POINT02】ワンノックで書き続けられるからストレスフリー
ペン先が紙面から離れるたび(一画書くたび)に、自動で芯が出てきます。つまり、最初に1回ノックすればあとは芯がなくなるまで書き続けることができるということです。
【その3】
フレフレ&芯折れ防止機能搭載!シャープペンマニア待望の一本
パイロット
モーグルエアー
540円
強い筆圧を受けたときに、ペン先がペン軸に潜って芯折れを防ぎます。シャカシャカ振るだけで軽快に芯が出る「フレフレ」機構も搭載し、ノックなしで芯を出せてスムーズに続きを書けます。重りによりやや先端が重いのですが、握ると安定感があり、「これじゃなきゃ」という人も多いはず。●芯径 :0.5㎜●重さ:16g●カラバリ:全6色
【POINT01】アクティブサスペンションで折れにくい
内部のスプリングと、軸内に潜るペン先によるアクティブサスペンションが、垂直や斜めなど様々な角度からの衝撃を吸収します。
【POINT02】振るだけで芯が出るからストレスフリー
ボディを振ることで内蔵された重りが動き、ノックの役割を果たす「フレフレ」機構を採用。ペンを持ち替えノックする手間が省けるため、スムーズな連続筆記が可能です。
【その4】
Wスピードエンジンで線の太さがずっと変わらない
三菱鉛筆
アドバンス
594円
一画書くたびに芯が回転して芯先をとがらせるシャープペン「クルトガ」がパワーアップ。従来の2倍のスピードで芯が回り、より細くキレイな文字を書き続けられるようになりました。プラスチック製のグリップは滑りそうに見えて、握り心地良し。凹凸が指にフィットします。●芯径:0.5㎜●重さ:12.3g●カラバリ:全6色
【POINT01】芯折れ防止機構が秀逸で折れにくい
芯折れを防ぐため、ペン先には芯を先端から出さなくても筆記可能なスライドパイプを使用。一度ノックしたら、パイプが収納されるまで芯が折れません。
【POINT02】芯が尖り続けるからストレスフリー
Wスピードエンジンで、1画ごとに18度芯が回転。20画で1周します。回ることで芯の偏減りが防げ、芯先にきれいな円錐形ができます。常に細くて濃い一定の線を描きたい人におススメ。
【その5】
滑らかな金属軸のハイコスパ高機能シャープ
オート
ノノック
540円
芯径 0.5㎜ 重さ 19g カラバリ 全5色
スライドパイプが芯をガードします。最初のワンノックだけで、そのあとはノックなしで書き続けられる自動芯送り機構付きです。さらに540円ながら軸はアルミボディという、高機能・高コスパな逸品なのです。
【POINT01】ガイドパイプで折れにくい
最初のノックでガイドパイプと芯が飛び出します。その後、芯の減りに合わせてパイプが上下し芯をガード。
【POINT02】ワンノックしたあとは芯が自動で出るからストレスフリー
最初にワンノックすれば、あとはノックなしで書き続けることができます。パイプ先端が紙面から離れると同時に、自動で芯を送り出す仕組みです。これを自動芯送り機構といいます。
【その6】
筆記感を選べる新開発シュノークシステム
プラチナ万年筆
プロユース171
1620円。
製図用シャープペンのプロユースがバージョンアップしました。シュノークシステムにより、芯パイプの長さや芯を守るクッション機能のオンオフを選べ、セルフカスタマイズが可能です。●芯径:0.3㎜、0.5㎜、0.7㎜、0.9㎜●重さ:23g●カラバリ:全4色(太さによって本体色が異なります)
【POINT01】セーフティスライド機構で折れにくい
強い筆圧がかかった場合、内蔵したサスペンションの機能で、芯がスライドし衝撃を吸収する。クッションが効いているため筆圧をかけても芯が折れない
【POINT02】筆記感と芯パイプの長さを選べるからストレスフリー
軸をひねりクッションのオンオフを切り替えます。紙の感触を感じながら書きたいときはオフに。
芯パイプの長さを変えられます。紙とペン先端の距離を調整し、書きやすいペン先に調整可。
【解説してくれた人】
文房具ライター・きだてたく
機能派から玩具系まで、様々な文房具を使い倒す。近著「日本懐かし文房具大全」(辰巳出版刊)