AIとロボットが花ざかりの2018年。SFやアニメの世界が現実に……と言われることも多いですが、これまで意外にも「トランスフォーマーっぽい」巨大変形ロボって実現できてなかったんですよね。あ、トランスフォーマーを知らない人に一応説明すると、アニメや実写映画化もされている「乗り物や動物の姿から人型ロボットに変形する」というアレです。
実際に人が乗り込んで変形できる巨大ロボット
「ロボットといえば、人が乗り込んで操縦できたり変形したりするものだ!」というクリエイターの熱い思いとともに、このたび試作機として公開されたのが「J-deite RIDE」(ジェイダイト・ライド)なる一体です。
「J-deite RIDE」は、二足歩行で移動可能な人型(ロボットモード)から、車輪走行で移動可能なクルマ型(ビークルモード)に変形できるという全高約4メートルのロボット。
かつて、ホビー商品を中心にさまざまな変形ロボットが世に生み出されてきましたが……これはひと味違うスゴさがある。何がスゴイって、この大きさで、クルマとして走る・人型で歩くことが前提の変形システムがあり、かつ運転席に人が乗り込んで操縦ができること。
今回は、「J-deite RIDE」に人が乗り込み変形させる様子をカメラに収めることができました。
ビークルモードからロボットモードに変形させるときには、「ジャッキ・アップ!」というかけ声を入れるのがお約束だそうです。変形の最後には頭部が立ち上がり、胸部が閉じて目がピカッ!と光る。このあたりも、なんというか、“憧れの変形ロボらしさ”があってすばらしいですね。
自律思考するAIとかはないし、動きもまだモッサリしているけれど、「人が作りだした本物のトランスフォーマー第1号」という意味では大変なものが作られてしまった感じです。
<「J-deite RIDE」のおもな仕様 (2018年4月時点)>
サイズ(W×D×H)ロボットモード時:4.2×2.5×3.7(m)、ビークルモード時:1.9×4.0×1.4(m)
車輪最高速度(ビークルモード):60km/h(理論値)
歩行速度(ロボットモード)100m/h(足上げ高さ 80mm)
本体重量:1,695kg
乗車定員:2人
操縦方法:内部コックピットからの有人操縦 または無線・有線による無人遠隔操縦
フレーム材質:アルミニウム合金など
外装材質:FRPなど
動力源:リチウム系バッテリー
関節数:49(腰 1、脚 4×2、腕 4×2、手先 8×2、頭 3、その他 13)