独特の燻香と深い味わいで人気の「燻製」。ここ数年のブームを受け、すでに飲食店では定番になりつつあります。ですが、いざ家で作ろうとすると、設備や手間の問題で、なかなかハードルが高い……。そこで注目したいのが、誰でもカンタンに燻製が作れるとウワサのGREEN HOUSE(グリーンハウス)の「フードスモーカー GH-SMKA-SV」(実売価格4350円)です。実際に使ってみたら、使わない理由がないほど便利。以下で、その使用感をレビューしていきます!
フードスモーカーのポイント①
どこでも使える高さ約16cmの驚きのコンパクトサイズ
燻製というと、大きな鍋や箱が必要なイメージですが、本機の本体はとってもコンパクト。高さ約16cmの細長いフォルムは、燻製器というよりはオシャレな家電やインテリア小物のよう。テーブルの上でも場所を取らず、アウトドアなどにも気軽に持っていけるサイズです。
フードスモーカーのポイント②
少量のチップを燃やした煙を、チューブで送り込む仕組み
それではさっそく、燻製を作っていきましょう。まずは本体上部のポケットにウッドチップを入れます。
チップは1~2つまみ程度と、少量で済むのが経済的。筆者は自宅の鉄鍋を使って燻製することがあるのですが、その量の10分の1くらいではないでしょうか。また、チップが最初から3種類(サクラ、リンゴ、ヒッコリー〔オニグルミ〕)が付属しているのも親切ですね。
続いて本体にチューブをセットします。基本的な仕組みは、チップを燃やして出た煙を本体内のファンが回転してチューブの先に送り込む、というもの。
チューブの出口は、食材を入れた容器へ。まずはミックスナッツで試してみます。しっかりラップをして、スキマからチューブを差し込みます。セットが完了したら、スイッチオン。かすかに「ブィーン」とファンの音が聞こえてきました。
フードスモーカーのポイント③
わずか10秒程度で容器に煙が充満!
そしてチップに点火。すると、チューブの先から煙が出てきました! みるみるうちに、容器が煙で満たされていきます。点火から煙が充満するまで、時間にして10秒ちょっと。これは早い! ただし、ここでちょっとしたご注意を。いくらラップをしているとはいえ、少なからず煙は漏れてしまいます。屋内の場合は、換気扇の下でやるのがベター。多少のニオイが髪や服などに付いても、そこは燻製の醍醐味ということでご容赦を……。
ちなみに、食材を入れる容器は、フチに取っ手や装飾がなく、ラップが張り付きやすい素材のものが最適。個人的によかったのは、陶磁器のお椀です。プラスチックや、ツヤ消しのステンレスボウルなどはイマイチ。どれだけ密封できるかが、うまく燻すためのコツになってきます。
フードスモーカーで作った燻製のお味は……?
燻製ミックスナッツは手が止まらなくなるウマさ
容器内が煙で満ちたらチューブを抜き、しっかり密閉。この状態で、燻煙が食材に定着するまでしばらく待てば完成です。公式サイトによれば、ミックスナッツなら3~10分ほど置くべし、とのこと。
では、できたての燻製ナッツを味見してみましょう。おぉっ、スモーキーな香りと、心地よい苦み、これはまさしく燻製そのもの! ウマイ! 手が止まらない! これだけしっかりとした燻香があると、ついついお酒が欲しくなりますね。ナッツには、同じくスモーキーでピート香豊かなアイラ・モルト・ウイスキーが合いそう。ビールなら、燻製ビアスタイルの「ラオホ」。またはIPAなどホップの苦みが効いたビールがよく合うでしょう。