現代人の身体は歪んでいます。日本人の身体がライフスタイルの欧米化によって変わったことは以前から指摘されていましたが、近年ではスマートフォンやパソコンといった電子機器の過剰な使用やストレスが原因で私たちの身体は悲鳴をあげています。
そんななか、いま密かに人気を集めているのが、千葉県浦安市にある「月の宮マッサージ」の網戸泰一先生。口コミで評判が広まり、予約は1か月待ちという人気ぶりです。網戸先生は一体どうやって多くの人から支持を集めているのでしょうか?
その答えは、網戸先生が独自に開発した「九伝流」という施術法。そこで今回、GetNavi web(GNW)のスタッフと著者は網戸先生を訪ね、この施術法を実際に体験してきました。前編ではリンパや九伝流のエッセンス、網戸先生の世界観について述べ、後編では実際にGNWのスタッフが九伝流を体験してきた模様とその効果を検証してみます。
リンパって何?
まず、リンパとは何なのかを確認しておきましょう。リンパとは、血液の血しょうが毛細血管から組織中に浸出し、組織内のリンパ管に入った液体のことをさします。リンパ液の主要な成分をなすのがリンパ球。この血球には免疫力がありますが、リンパ液がリンパ管で固まると血液の循環が低下。その結果、体温も下がります。網戸先生は現代病の多くがリンパはもちろん、血管や免疫系が冷えることで発症し、悪化していると指摘します。
「リンパとか免疫系とかいうのは、身体のなかで一度固まると、それをほぐしてあげたとしても、常に体温を上げていないと元に戻ってしまい、凝ってしまったり痛みをぶり返したりするんですね。
当院には、近くの産婦人科の先生からのご紹介で不妊治療中の患者さんがお見えになるのですが、不妊の原因のひとつは冷えなんです。赤ちゃんを授かるためには、体温が36.5度以上あると着床しやすく、それ以下だと卵子と精子がくっつきにくいと言われています。そこで、私は不妊に悩んでいる方に対してもリンパの流れを循環させて体温を上昇させます。
このように、リンパと体温は密接な関係を持っており、体温を上げるためにはリンパの循環をよくすることが大切なんです」(網戸)