上から、冷蔵室・チルド室・野菜室・冷凍室、または、冷蔵室・チルド室・冷凍室・野菜室。今の冷蔵庫はだいたいこのレイアウト。冷蔵庫を買ったらずーっとこのレイアウトで使い続けます。まあ、そういうものだと思いこんでいて、それに疑問を持つ人はほとんどいないでしょう。
でも、ちょっと待って。家族の形態やライフスタイルの多様化が叫ばれるなか、冷蔵庫のレイアウトも自由であるべきじゃない? …と、自由な発想で冷蔵庫の開発に取り組んだのが日立です。
冷蔵庫の使い方は年代や嗜好、生活スタイルによって大きく違う
同社が実施したアンケートによると、年代と家族構成によって冷蔵庫の収納量に変化が現れるそうです。例えば、小学生以上の子どもがいる世帯と60代のシニア世代では冷凍室の収納量が多くなったり、年齢が上がるにつれて野菜室の収納量が増えたり。
実際にユーザーの使用実態を調査してみると、若い世代・子どもがいる世帯では冷凍室には市販の冷凍食品をたくさん保存し、野菜室はボトル飲料の収納に利用して野菜は少なめ。逆に、シニア世代は野菜室にはさまざまな野菜をたっぷり収納し、冷凍室は調理素材や調理済み食品などをジッパーに小分けして保存していました。
さらに、お酒をよく飲む、共働きで週末にまとめて調理して冷凍保存する、健康志向で野菜をたくさん食べる、複数人のお弁当を毎日作る、といった個人の嗜好やスタイルに応じて、冷蔵庫の使い方は一人ひとり違い、それぞれに使いやすいレイアウトがあるはずだ…そう考えた日立は今回、ともに567Lの大型冷蔵庫、R-KX57K(実売予想価格・税抜43万円 3月中旬発売)とR-KW57K(実売予想価格・税抜41万円 2月下旬発売)の2モデルを発売すると発表しました。
こちらは、先述のような多様化するニーズに応えるため、下2段の引き出し収納室が冷蔵室にも冷凍室にも野菜室にも切り替えできる「ぴったりセレクト」機能を搭載しています。
・R-KX57K
・R-KW57K
下から2つの引き出しが冷蔵/冷凍/野菜室の3通りに切り替え可能
本機は下から2つの引き出しが3通りに使えるので、例えば、冷凍食品をよく使う家庭は上段:冷凍室/下段:野菜室、大根や白菜など重い野菜の出し入れがつらいシニア世代は上段:野菜室/下段:冷凍室、といった使い方ができます。また、上下2段ともに冷蔵室/冷蔵室、冷凍室/冷凍室、野菜室/野菜室といった極端な使い方も可能です。