春を目前に、何か新しいことをはじめてみようかな、という気持ちになっている人も多いのではないでしょうか。スポーツを始めてみたり、スキルアップのために勉強に取り組んだり、または大きなチャレンジでなくても、ちょっとしたトライで、気持ちも上向くかも。たとえば、美しい字を書く、また書く姿を美しくすることに、チャレンジしてみてはいかがでしょう。
そこで、文字を美しく書くために取り入れたいのが、万年筆です。「高価」で「デキるビジネスマンが持っていそう」というイメージの強い筆記具ですが、実は文房具店には数百円のものも販売されているなど、価格だけ見ても選択肢豊富。また、女性の手にも馴染むようなサイズやデザインを備える万年筆も多くなっています。
さっそく、老舗文房具専門店として知られる銀座伊東屋の新店、横浜元町店で、おすすめの万年筆をピックアップしてみました。
女性からも人気が高まる万年筆
万年筆を買う女性が増えてきているといいます。「もともと手書きが好きな方もいらっしゃいますし、手書きしたものを写真に撮り、SNSにアップすることも流行していますね。万年筆本体の美しさだけでなく、インクの色にも気を使い、まるで絵を描くように美しく文字を書くことを楽しんでいる方が多いようです」(銀座伊東屋 横浜元町・平山翔太さん、以下同)
それでは銀座伊東屋 横浜元町がおすすめする万年筆を見ていきましょう。
初心者には、1万円以下で買える上質万年筆
「今までに万年筆を持ったことがなく、買ってもきちんと使いこなせるか不安……という方におすすめしたいのが、スイスブランドのカランダッシュの万年筆と、国産文具メーカーであるプラチナ万年筆の『PROCYON(プロシオン)』。いずれも1万円以下で、万年筆ビギナーにおすすめです」
・六角形で鉛筆のように持てる
カランダッシュ
「849シリーズ」
各7020円
「ロシア語で“鉛筆”という意味のカランダッシュというメーカーの万年筆です。六角形でまさに鉛筆のように持てるので、握りやすくて書きやすいですよ。同じデザインでボールペンもあるので、合わせて持ってもいいですよね。万年筆は7色展開です。細身のペン先で、細かい文字を書く方に向いています」
・国産メーカーならではの書き心地
プラチナ万年筆「PROCYON(プロシオン)」
各5400円
「全6色のかわいらしい色合いと、コロンとした丸みのあるボディが持ちやすい万年筆です。ペン先はステンレス製で書き心地は硬めなのですが、金製のような柔らかいタッチを表現できると評価が高く、入門の方にも使いやすくておすすめです。また、国産メーカーのものは舶来のものより字幅が細いため、漢字を書くのに適していることが多く、日々たくさんの文字を書く方にぴったりです」