【きだてたく文房具レビュー】社会人のノート作りに最適なビジネス仕様のノート&メモ帳
日差しも気持ちよく温まってきて、いよいよ春。読者の皆さまの中には新社会人1年目スタート、という方もおられるだろう。筆者も、今でこそフリーランスというはぐれ生活を送っているが、一応大学を出てから10数年ほどは(5回転職したが)会社員として勤めていた。で、その社会経験から言うと、とにかく入社1年目で大事なのは、ノートだ。
最初に入社した会社の上司から最初に言われたのが、「きだてくん、ええか。会社に入ったら、とにかく聞いた話を全部ノートに書くんや。1年目はノート作ることが仕事やと思っとき」という教えだった。
業界の基礎知識から仕事の進め方に会議の内容、仕事を振りやすい人の内線番号、得意先の近所のランチスポットまで、聞いた話をびっちり書き込んだノートは、後々何度も見返す「仕事の辞書」になったし、退職するときはそれがそのまま、後任への引き継ぎノートにもなった。(引き継ぎがラクなのはとにかく最高だぞ)
社会人のノート作りは“ビジネス罫”で体得せよ!
ということで、新社会人の皆さまにも1年目のノート作りをオススメしたいのだが、ただし、そもそも初めてのことだけに「社会人のノートの取り方」が分からない、という場合もあるかもしれない。そこで使ってみて欲しいのが、ビジネス罫のノートである。
マルマンの「biz and」シリーズは、社会人がノートを使う際のノウハウが、最初からインストールされたノートシリーズだ。
カバンに収納しやすく機動性の高いA5サイズノートに“ビジネス罫”と呼ばれる罫線で紙面が分割されているので、とにかくこの紙面通りに書き込んでいけば、仕事メモから議事録までスムーズに記録できるという次第である。
「biz and」には、横のリングノートと縦のルーズリーフ/ノートパッドがあるが、どちらも基本的に、罫の分割は同じ作り。この縦横は、自分の好みで選んでも良いが、手帳感覚で使うならリングノートタイプ、後々まで情報として残したいならルーズリーフタイプが便利だろう。
ビジネス罫の分割は、まず上段(写真A)がタイトルと日付欄。ここには、会議の主題や得意先の名前と書き込む日付を記入する。これは見返す際の検索性に関わるので、必ず書き込むこと。
中段はメインの書き込みを左(写真B)、それに対して補足メモや自分が議題に対して取るべきリアクションToDoを右(写真C)に書くよう分割されている。メイン欄は細かいドット罫、補足欄は荒いドット罫となっているので、びっちり書き込んだ後でも、欄の区分けを認識しやすいのがポイントだ。
コツは、話の中で「いつまでに」という日程が出てきたら、メイン欄だけでなく補足欄にも日付を抜き出して書いておくこと。だいたい社会人1年目はスケジュール管理でトチる機会が多いので、ToDoと日付は別枠にして確認しやすくするのが重要なのだ。
下段は、話の要点や次回予定を書き込む場所(写真D)。社会人は、次回までの課題を言い渡されることもしょっちゅうなので、そういうことを目立つように書いておくと、うっかりミスも減るはずだ。
特に1年目の社内における評価というのは、仕事の出来不出来ではなく、うっかりの回数(先のスケジュール管理も含む)による減点方式で決まってしまうことが多い。「あいつ、あんまりアレだなー」と先輩や上司に思われないためには、言われたことを忘れないようにすること。逆に言えば、後から確認のために見返すのは補足欄と要点欄だけでいい、というぐらいの書き方がベストだ。
ちなみにこの分割方法は、マルマンの学生用ノート「スマートレビュー」シリーズとほぼ同様になっている。昔からスマートレビューで勉強してたよ! という人は、よりスムーズに使いこなせるだろう。