従来のドローンの概念をくつがえし、本物の鳥のように翼を羽ばたかせながら飛行する鳥型おもちゃがクラウドファンディングに登場。資金の獲得は既に達成率1100%を超え、話題を呼んでいます。しかも10gと驚くほど軽量で、空飛ぶおもちゃの可能性を大きく広げてくれるかもしれません。
鳥だ! 飛行機だ! いや、MetaFlyだ!
Kickstarterに登場した、この鳥型ドローンの名前は「MetaFly」。目標額約372万円に対して4200万円以上の資金を集め(2019年3月29日時点)、すでに達成率が1100%以上という驚異的な結果を残しています。
そんな話題のMetaFlyはバイオミメティクス(生体模倣)が特徴。左右には翼が付いていて、本物の鳥のように、その翼をあたかも自然に美しく羽ばたかせながら空中を飛んでいくんです。羽を広げたときの幅は29cm、長さは19cmで、重さはなんと10g以下と、小型&軽量を実現。翼はカーボンファイバーや液晶ポリマーなどで作製し、衝撃にも強いそう。さらに精密な翼の制御のため、室内で飛行させることもできます。最高速度は時速18kmで、リモコンの通信範囲は約100m。12分間の充電で8分間の飛行が可能です。
MetaFlyにはカメラは付いておらず、空中から撮影をしたり荷物を運んだりといった役割はなく、鳥を空に飛ばすように、空中飛行を楽しむことが目的のようです。
進化するのみ
そんな鳥型ドローンを開発したのは、フランスのエドウィン・バンリュインベック(Edwin Van Ruymbeke)氏。彼の祖父と父は1960年代にTIMと呼ばれるメカニックバードを開発したそう。鳥のように飛ぶ玩具やロボットへの情熱を受け継いだ彼は若いころに航空工学を学び、クラウドファンディングで資金を調達しながら、スマホで操縦可能な玩具「バイオニックバード」を2014年に発表しています。そこから進化したのが、MetaFlyなんです。
今回のクラウドファンディングでは、MetaFly1台で79ユーロ、アップグレードキット付きなら1台99ユーロで、世界中どこでも発送してくれるそうです(送料が別途かかります)。
まだまだ盛り上がりを見せそうなこのMetaFlyのクラウドファンディング。男のロマンを感じるこのプロジェクトが気になった方は、ぜひチェックしてみてくださいね。