キリンビールが展開している「47都道府県の一番搾り」。これは“地元の誇りを、おいしさに変えて”をスローガンに、全国47都道府県ごとの味の違いや個性を楽しめる一番搾りですが、5月10日発売の9種に続き、6月7日に16種が発売されました。
47の内の16本ですが、並べてみると実に圧巻。全国9つのビール工場でそれぞれが造られており、一本一本にその地の自然の恵みや想いが込められています。今回はその一部を紹介するとともに、毎年夏の恒例となった一番搾りガーデンの現地レポートもお届けします!
味わいはもちろん缶のデザインもそれぞれ微妙に違う
5月10日発売の9種は、昨年の「一番搾り“地元うまれシリーズ”」として発売されたものなので、味わったことのある人もいるかもしれませんが、今回の16種類は初のお目見え。シリーズを通しての特徴は、味だけではなくラベルデザインもそれぞれ異なるところ。表ラベルの「○○づくり」の商品名の右上にはその都道府県の形が描かれ、さらに裏には各支社長からのメッセージが書かれています。
また、その都道府県民性をあらわした一文も載っています。これは、各県において商品コンセプトの共創を、地域の食・文化・情報などに精通している人たち、さらに地元の消費者と語り合って決めたもの。一部を見てみましょう。
たとえば「おもろないとあかん。それが、大阪の価値観。」、「ほんまもんが分かるのが、京都の人」などなど。確かに、その地域出身でなくても納得できますよね。そんな地域性の違いは、味にも如実に現れているんです。
これは仕込みに使う水のほか、たとえば岩手づくりには麦芽とホップに加えて米を使用、鹿児島づくりは麦芽とホップに加えてスターチを使用するなど、原料が違うから。そして、アルコール度数も5%だったり5.5%だったりと地域ごとに違うんです。
表参道の一番搾りガーデンなら飲み比べができる!
味の違いは飲み比べるとより分かりやすいのですが、各都道府県に1種類なのでなかなか体験する機会には恵まれないことでしょう。でも、実現できる場所があるんです。それが6月15日から9月中旬まで(予定)オープンされている「一番搾りガーデン(東京店)」!
もはや夏の恒例ですが、今年の場所は表参道駅のB1出口目の前の青山通り沿い。おなじみの一番搾り生ビールに加え、フローズン、スタウト、フローズンカクテル、プレミアムといった様々な一番搾りを550円より楽しめます。
47都道府県シリーズは、約1週間ごとのサイクルで3種類が切り替わるスタイル。たとえば6月15日から21日までは横浜、東京、千葉。22日から28日は取手、岡山、広島。29日から7月5日は名古屋、岐阜、鹿児島といった形で提供される予定です。価格はすべて500円で、樽ではなく缶での提供。
そしてその期間内に提供される地域の一番搾りに合わせて、ご当地の食材などを使ったフードメニューも登場するんです。筆者はオープン当日に行ったので、東京、横浜、千葉の期間でした。ビールとともにフードも紹介しましょう。
東京づくりは洗練された口当たりと、ホップの心地いい余韻が好バランス。文字通りの都会的な風味があって飲みやすいです。そしてご当地フードは、多摩でつくられる東京牛乳を使用した、パンナコッタ風の「東京牛乳プリン(350円)」。きめ細やかでクリーミーな口当たりと濃厚なコクが絶妙です。
横浜づくりはコク深さを持ちながら爽やかな苦みもあって、ほんのりビターな印象。フードは「鎌倉ベーコンを使ったキャベツとバジルソースのピザ(1ピース500円、ホール4000円)」で、ビッグサイズで食べごたえが抜群です。
千葉づくりはすっきりさわやかな味わいで、香りも華やか。フードは「千葉県産ハーブソーセージと選べるソーセージ(1本450円。注文は2本から)」。粗挽き肉の食感がぷりぷりしており、肉汁もジューシーで激ウマです。
フードはほかにもレギュラーメニューとして「クルミとケールとビーツのサラダ(600円)」や「富士麦スペアリブの一番搾り焼き(1100円)」など、バリエーション豊富にラインナップされています。ここでしか食べられない、一番搾りを味付けに使った料理もあるのでぜひお試しを!
席数は160とかなり広く用意されています。アクセスが抜群にいいのもあって時間帯によっては混雑しますが、定番ビールの一番搾りをいつもとは違ったスタイルで楽しめるという非日常感が盛りだくさん。原宿~表参道~渋谷のショッピング時などに活用してみてはいかがでしょうか!
【SHOP DATA】
キリン一番搾りガーデン
住所:東京都港区南青山5-6-20
アクセス:東京メトロ銀座線ほか「表参道駅」B1出口徒歩1分
営業時間:平日16:00~23:00、土日祝12:00~23:00
開催期間:2016年9月中旬まで(予定)
【URL】