本・書籍
自己啓発
2020/1/8 21:45

これからの目標は「足し算(したいこと)」よりも「引き算(しないこと)」で考えてみませんか?

2020年になりました。今年は「コレをやるぞ!」と目標を決めた人も多いと思いますが、ちょっと待った〜! その目標は本当にあなたがやりたいことですか?

 

40歳までにコレをやめる』(岡田育・著/サンマーク出版・刊)によると、「すること」よりも「しないこと」を決められれば、惰性の習慣を断ち切ることで、その削減したお金と時間を自分の好きな時間に当てはめられるからよいと書かれてありました。これまで目標を足し算でやってきた人たちは、一度「しないことリスト」を作ってこれまでの習慣をやめることから始めてみませんか?

 

絶対にやめよう! なんてことは書かれていない。あくまでヒントを探す本

『40歳までにコレをやめる』には、世の中的に”常識”だと思われている39個の事柄をニューヨーク在住の文筆家・岡田育さんが、どうしてやめるのか・どうやったのか・やめてどうなったかを紹介しています。

 

この本は、もしかすると合う人と合わない人がいるかもしれません。読んだ人の中には、「こんなのできない」とか「ニューヨークにいるからできるんだ」とか「一部の人にしか通用しない」なんて思うこともあるからです。私も目次を読んだ時点では「そんなにやめるなんて無理だよ〜」と思ってしまいました(笑)。でも著者である岡田さんは、「絶対にこれをやめて」なんて本の中では言っていません。

 

私がやめたのとそっくり同じことを、あなたにもやめるように無理強いする本ではありません。私だって、まだまだやめられていないことが、何十何百とあります。でもひとまずは、赤の他人が書いた三十九個の「やめたこと」を参考に、あなたも自分なりの「しないことリスト」を考えてみていただければ幸いです。

(『40歳までにコレをやめる』より引用)

 

多様性や個性が重要視される令和の時代でも、まだまだ多くの人が「右に倣え」とばかりに慣習に従っています。そこを「そもそも、その『右に倣え』は本当にしたくてしているの?」ということを39回、著者の岡田さんから問われるような内容です。

 

なので、自分にはできないなーと思いながら読むのではなくて、「確かにこういう考え方もあるね!」と思いながら読むと様々な発見があるんですっ。

 

 

今年はやめた人が多かった? 年賀状

年末のSNSでは「年賀状やめます」なんて宣言している人を多く見かけました。あなたの2020年はどうされましたか?

 

私も数年前から年賀状をやめましたが、友達関係や家族関係、はたまたお仕事関係に何か変化があったかというと「別に」が正直なところ。もちろんその習慣を楽しみにしている人は続けたほうがいいと思うし、もらったから迷惑! なんてことは全然思いません。もらえばうれしいけど、あげる義務がないというだけで。「楽しい」と思っている人がやればいいことなのに、それを強制するのはおかしくないかい? と思った人が今年は多かったのかな? とも思いました。

 

『40歳までにコレをやめる』にも「年賀状をやめる」という項目があるのですが、他にどんなやめるがあるのかちょっと紹介してみましょう。

 

・占いをやめる−−−天のお告げは適度に忘れる

・毎日いい女でいるのをやめる−−−化粧の是非と下着の上下

・ポイントカードをやめる−−−異星人になってみる

・家計簿をやめる−−−頭を使わずお金を貯める

・「すみません」をやめる−−−「ありがとう」に置き換える

・虚礼をやめる−−−礼儀2・0で実利をとる

・手料理をやめる−−−家庭に炊事を持ち込まない

・生き急ぐのをやめる−−−人生は短距離走ではない

・満員電車に乗るのをやめる−−−しがみつかずに生きる

・日本に住むのをやめる−−−私たちは、何をしたっていい

 

これだけみると「無理だよー」と拒否反応を示す人もいるかもしれませんが、あくまでヒントにしてください!(笑)

 

就活中の大学生、子育て中のママさん、転勤族のビジネスマン等、日本にはいろんな働き方をする人が暮らしています。でも、それを理由に生きづらくなっているんだったら、岡田さんの価値観に触れてみるのも良いのではないかと思うのです。現状に満足できていないなら、参考にする価値アリアリです。

 

私はこの本を読んで自分自身にたくさんの鎖を巻きつけていたなーと反省しました。これは仕事だけでなく、家事や家族との向き合い方、友人との関係など様々にハッとさせられることがたくさんありました。

 

 

「しないこと」がわからない…と悩んだら

でもどうやって「しないこと」を決めたらいいのでしょうか? 岡田さんは、あとがきにこんなことも書かれていました。

 

他人の意見に耳を貸しつつも、何度も一時停止ボタンを押して立ち止まり、自分の悩みは自分にしか解決できないんだよな、と考えながら、「しないことリスト」を整備してきました。この人生の処方箋は、私自身にはとてもよく効きます。でも残念ながら、人と貸し借りするのは難しいものです。

(『40歳までにコレをやめる』より引用)

 

そう、そんな簡単に「しないことリスト」は完成しません。岡田さんも企画から考えると10年近く考えながら完成させた書籍だとも語られていました。

 

私も咋年末から「しないこと」を考えていますが、ダラダラしないと思いながらも昼まで寝ちゃったりできないことばかりです(笑)。決めたから絶対やる! ではなく、しないと決めてやってみて「心地よかったこと」を処方箋として取り入れていくのがいいんだろうなと思います。

 

アレをしよう、コレをしようとせかせかせず、日々を暮らしていくなかで「コレをしないほうがいいな」と思ったことをメモしていきながら、自分の暮らしを心地よくできるような自分だけの「しないことリスト」を作っていきましょう! しないことを決めることで本当に自分がしたいことに繋がると思いますよ!

 

 

【書籍紹介】

 

40歳までにコレをやめる

著者:岡田 育
発行:サンマーク出版

魅力たっぷり&個性豊か! 今見るべき関東1都6県の古墳と古墳群、計102基を一挙紹介。古墳のプロフェッショナルである7人の凄腕ナビゲーターとともに、古墳ライター・郡 麻江が実際にすべての古墳に赴き、見所を徹底解説。

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