トミー・ジョン手術を受け、今シーズンから本格的な二刀流復帰を目指す大谷翔平がアメリカの一流スポーツ誌『スポーツ・イラストレイテッド』の表紙に大抜擢された。
『スポーツ・イラストレイテッド』はアメリカで最も人気のあるスポーツ専門誌の1つ。大谷は、18年シーズンのMVPで先日ボストン・レッドソックスからロサンゼルス・ドジャースに電撃移籍したムーキー・ベッツと共に並んで表紙に登場。比較的小柄なベッツと190cmを超える高身長の大谷の対比にも注目が集まった。
California stars.
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— MLB (@MLB) March 10, 2020
MLB公式SNSは「カリフォルニアのスター」とコメントを添えてこの表紙を投稿。ワールドシリーズ制覇を狙うためにドジャースにやってきたベッツと肩を並べた大谷は、今やアメリカ中の野球ファンが注目する存在になったと言っても過言ではないだろう。
成績だけではなく、投打の各スタッツをみても軒並みMLB上位の素晴らしい数値を叩き出している大谷。この調子でいけば、高額年俸も夢ではないはずだが、開幕を前に今シーズンの大谷の驚くべき年俸事情も明らかになった。今季の年俸はなんと70万ドル。日本円にして約7700万円で、昨シーズンからわずか5万ドルの微増というもの。トミー・ジョン手術の影響で昨年は投手としての実績はないものの、新人王を獲得、サイクル安打達成と打撃ではチームに貢献を続けている大谷にしてはあまりにも低い年俸だと言える。
しかしながら、これはMLB特有のしきたりによるものだ。通常メジャーでは、年俸調停の権利を得られる3年目までは、最低保障レベルの年俸にセーブされるのが通例。3年目となる大谷は今季終了後に調停権を得られるため、来季からは成績に見合った大幅な昇給が期待されるのだ。
Real recognize real. pic.twitter.com/heA9uUH75a
— MLB (@MLB) March 11, 2020
同僚のスーパースター、マイク・トラウトさえも認める大谷の能力。老舗スポーツ紙の表紙を飾ったのにもかかわらず、この年俸ではなんだか寂しいものがある。来季の大幅昇給に向け、今シーズンは投打にわたり大車輪の活躍を見せてくれることに期待しようではないか。