サードウェーブコーヒーのブームから早数年。街には気鋭の焙煎所やコーヒースタンド、カフェなどが増え、こだわりのおいしいコーヒーは身近なものになりました。そしてその余“波”が、ついにイエナカにも。サードウェーブクオリティのコーヒーを家で楽しむための商品が続々と登場しています。本誌ではこの動きを“フォースウェーブ”と定義し、その乗りこなし方を伝授します!
動画や音楽を中心に一般化したサブスクリプションサービスは、コーヒー界でもトレンドとなりつつあります。本記事では、“イエナカ”需要に応える「コーヒー豆」お届けサービスを2つピックアップし、試してみました。どちらも「続けるほど好みに最適化されていく」仕組みだから、飽きずに続けられるのです。
【試した人】
自分だけのコーヒーマップで好みを探る「UCC My COFFEE お届け便」
嗜好性を可視化したマップを基に、好みに合う豆が届きます。始め方は、味の好みに関する簡単なウェブアンケートに答えそれに合う豆を届けてもらう方法と、4種のコーヒーを飲み比べて好みを探る「テイスティングキット(1058円)」から始める方法があります。
【Data】●月額:1058円〜●送料:無料(2020年5月末申し込み分まで)●お届け頻度:月1回●最小お届け量:5杯(コーヒー2種×各2杯、コーヒー1種×1杯/計約60g)●好みのコーヒーの追加購入:可
【ポイント】コーヒーツールがなくても始められてビギナーも安心
「テイスティングキットで飲み比べをしたら、自分が酸味よりも苦味を好むことを発見! マップが埋まっていくと達成感があり、自分を知る楽しさも! 紙製ドリッパー付きのコースもあるのでビギナーも安心」
【手順を紹介】
Step1:専用HPからテイスティングキットを注文。注文から3日ほどで、味の傾向が異なる4種類のコーヒーが1杯ぶんずつ届きました。
Step2:付属のドリップバッグで4杯のコーヒーを淹れて飲み比べます。コーヒーの淹れ方説明書も付いているから安心。袋に印字されているQRコードから感想を入力します。
Step3:4種とも感想を入力すると好みが診断され、「My COFFEE マップ」に登録されます。苦味とコクのあるコーヒーが好みという診断結果が出ました。
Step4:飲む頻度に合わせてコースを選択し注文。好みに合わせた商品が毎月届くようになります(袋の仕様は変わることもあります)。
【その2】豆の種類が圧倒的でシングルオリジンも豊富な「PostCoffee」
コーヒーの種類は常時30種以上を揃え、うち1種を除きシングルオリジンなのが特徴。毎回、約15万通りの組み合わせから自分に合ったコーヒー3種類がポストに届きます。飲んだあとでフィードバックをすると、届く豆が最適化されていきます。
【Data】●月額:1598円〜●送料:無料●お届け頻度:月1or2回●最小お届け量:9杯(コーヒー3種×各3杯/計約140g)●好みのコーヒーの追加購入:可
【ポイント】豆の種類が圧倒的に多く絶対に好みの味に出会える!
「『行きたい観光地は?』などコーヒーに関係なさそうな質問もありますが、ちゃんと『深煎り好き』と診断されびっくり。コーヒーはどれも香り高く、同じ産地の豆だけでも3〜6種類と圧倒的な品揃え。気に入った豆を追加購入できるのも◎」
文/中山秀明、鈴木翔子(本誌) 撮影/高原マサキ(TK.c) イラスト/勝間田しげる 撮影協力/UTUWA