緊急事態宣言が解除されましたが、リモートワークが進み、自宅で仕事をするようになったものの、まだまだ集中できない人も少なくないのではないでしょうか。学校も再開したものの、分散登校で週の半分は自宅学習。集中するためにクルマの中で作業しているなんていう話も耳にします。1日中クルマの中で仕事するのは現実的ではありませんが、集中したいときに数時間作業するというのは十分あり。そんな車内での作業を快適化してくれるアイテムを紹介します。
まずはPC作業ができる「テーブル」をゲットしたい
クルマの中で仕事をするとなると、ノートPCをヒザの上に置いて……というスタイルが一般的ですが、この姿勢を数時間続けるのはかなり辛いもの。車内環境を整えるのであれば、まずはノートPCなどを置けるテーブルを用意したいところです。今回使ってみたのはMoobomの「車用テーブル」というそのものズバリの製品。価格はAmazonで3899円でした。
実際に使ってみると、ヒザにノートPCを置くスタイルよりはるかに快適な姿勢で作業ができました。高さの調整も可能なので、自分の使いやすい高さに設定できます。また、使わないときは畳んでおけるので、フロントシートのヘッドレスト部分に引っ掛けておけば邪魔になりません。
「シェード」を使って車内をプライベート空間に
車内でノートPCを開いて作業をしていると、人の目が気になるもの。そんなときはシェード(日除け)を使って外から車内が見えづらいようにしておきたいところです。これからの季節は暑くなってくるので、車内の温度上昇にも有効な対策となります。フロントウィンドウに設置するシェードは持っている人も多いと思いますので、今回はサイドウィンドウ用のPEYOU「車用日よけ シェード」を使ってみました。価格はAmazonで1299円。
シェードについては、ガラスに貼り付けるタイプなども選べるので、人目や日差しを避けるためには用意しておきたいところです。車内のオフィス化だけでなく、アウトドアに出かけた際や車中泊などにも役立ちそう。
長時間の作業には「電源」も用意しておきたい
数時間程度の作業であれば、ノートPCの内蔵バッテリーでも十分ですが、少し長めに仕事をするのであれば、電源も用意しておきたいところ。最近はリチウムイオンバッテリーを使ったポータブル電源も買いやすい価格になってきているので、1つ用意しておくと安心して作業ができるでしょう。今回使ったのは、JVCの「BN-RB6」。実売価格は7万1280円です。
車内で家庭用のAC100V電源を使用するには、車載用のインバーターを使うという方法もありますが、この場合はエンジンをかけておかないとバッテリーが上がります。とはいえ、車内で仕事をするためにエンジンをかけるのは気が引ける(駐車時のアイドリング禁止の条例がある自治体も多い)ので、ポータブル電源を用意するのがいいでしょう。災害などによる停電時にも役立ちます。
これからの季節は「熱中症対策」も万全に
涼しい時期であれば、上記のアイテムを揃えるだけでも車内での仕事はだいぶ快適になるはず。ただ、これから暑くなってくることを考えると、熱中症対策も万全にしておきたいところです。とはいえ、エンジンをかけてエアコンをつけるのはできるだけ避けたいので、USB電源で使える扇風機があると便利です。窓を開け、扇風機を使えば夏になる前の季節はなんとかなるはず。あとは、冷たいドリンクなども用意しておくとベスト。こちらもUSB電源で使えるコンパクトな冷蔵庫があります。クーラーボックスなどでもOKですが、1つあるとアウトドアでも使えていいかもしれません。
より充実した環境を構築するために
最後に紹介しておきたいのが、車内で使いやすいノートPCについて。マイクロソフトの「Surface Go」のようにモニターとキーボードを分割できるタイプが、クルマの中では非常に使いやすいです。モニターをハンドルやダッシュボードの上などに設置し、キーボードはヒザの上に置くといった多様なスタイルに対応できるのがその理由。実際に、車内で仕事をする機会の多い友人は、様々なスタイルを試した後にSurface Goにたどり着いたのだとか。クルマのサイズやレイアウトなどを問わず、フレキシブルに使えるので、運転席でも後部座席でも使いやすいと言っていました。
折しもマイクロソフトは新しい「Surface Go 2」を発表したばかり。画面サイズが10.5インチとなり、モニター側にスタンドも装備されたので、車内でもますます使いやすくなっています。
また、長時間車内で仕事をする場合、通信環境も整えておいたほうがいいでしょう。スマホのテザリング機能を使うという手もありますが、キャリア各社などが提供しているモバイルルーターを導入すれば、より快適に作業できます。車内で仕事をする機会が増えそうなら、自分が使っているキャリアのモバイルルーターもチェックしてみましょう。
撮影/松川 忍、中川生馬
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