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2020/11/18 18:15

ミズノ史上最高の高反発ソール素材「MIZUNO ENERZY」、使った印象は?

ミズノ史上最高の高反発ソール素材といわれる「MIZUNO ENERZY」をご存知でしょうか? 私、中村 優もすでに同素材を搭載したシューズを何足か試しており、その素晴らしさを体感済みの逸品です。本記事では、10月中旬に開催されたメディア向け勉強会をベースにMIZUNO ENERZYの詳細と、実際の履き心地を深掘りレポートしていきます。

 

MIZUNO ENERZYには3タイプがある

まず、MIZUNO ENERZYの概要について紹介していきましょう。MIZUNO ENERZYは、柔らかさによってためた接地時のエネルギーを、ロスを少なく反発させるミズノ独自の新素材。使用シーンなどに合わせて、最も柔らかさと反発性を高めた「MIZUNO ENERZY CORE」、軽量性を追求した「MIZUNO ENERZY LITE」、標準的な「MIZUNO ENERZY」の3タイプで構成されています。例えば、MIZUNO ENERZY搭載シューズのフラッグシップモデルである「WAVE RIDER 24(ウエーブライダー 24)」には、MIZUNO ENERZYが採用されています。

↑ウエーブライダー 24(1万4190円/税込)

 

↑MIZUNO ENERZYを搭載しているウエーブライダー 24と、MIZUNO ENERZY LITEを搭載しているウエーブデュエル ネオ。カラーラインナップも豊富

 

ここで、ウエーブライダーについて触れておきましょう。ミズノのランニングシューズといえば「WAVE RIDER」と言っても過言ではないほど、アイコニックなシリーズ。実際、1997年のデビュー以来、累計販売数は1000万足超! 私も今までで一番多くの種類を履いてきたのが、同シリーズです。もう7年前になるので記憶が曖昧ですが、たしか初めて履いたのは2013年の「WAVE RIDER 17(ウエーブライダー 17)」あたりだったかな……。

 

そこから今年9月に発売されたウエーブライダー 24まで、同シリーズはずっと安心感を持って履けるランニングシューズとして信頼を置いています。特にフルマラソンを走る時、最後まで脚をサポートしてくれるクッション性、ブレない走りを実現する安定感のあるシューズ、というイメージです。

↑フラッグシップモデルのウエーブライダーがパワーアップした、ウエーブライダー 24

 

ウエーブライダーシリーズに従来から搭載しているウェーブテクノロジーは、ソール部に波型形状を取り入れることで、縦方向の衝撃を吸収し横方向のズレには安定性を発揮する、というもの。ウエーブライダー 24には、そのウェーブテクノロジーに加え、従来のソール素材と比較し柔らかさが約17%、反発性が約15%向上した新素材MIZUNO ENERZYを踵部に搭載しているということで、よりスムーズで滑らかな走り心地を追求しています。

 

軽量性を追求した「MIZUNO ENERZY LITE」はファンランナーにも合う

MIZUNO ENERZY搭載シューズで飛び抜けて軽量なのが、MIZUNO ENERZY LITEを採用している「WAVE DUEL NEO(ウエーブデュエル ネオ)」です。ウエーブライダー 24が約257g(27.0cm片方)なのに比べ、ウエーブデュエル ネオは約195g (27.0cm片方)という驚きの軽さ。創価大学の嶋津雄大選手が2020年の箱根駅伝で区間新記録(10区)を出したときに、このシューズのプロトタイプモデルを着用していたことでも話題になりました。

↑「ウエーブデュエル ネオ」(2万5300円/税込)。ローカットモデルの「ウエーブデュエル ネオ ロー」(2万900円/税込)もあります

 

箱根駅伝出場選手が履くくらいなので、フルマラソンでいうとサブ3を目指すようなランナー向け、ということなのでしょうが、ゆるゆるファンランナー代表の私もウエーブデュエル ネオを所有。驚きの反発性で、1km6分以上かけて走る私でも気持ちよく走れます。私のレベルだとウエーブデュエル ネオで長距離を走るのは向かないかもしれないけど、地面をしっかり掴んで蹴る気持ち良さが感じられて好きな履き心地で、気分転換にスピード出して走りたい時なんかに履こうと思っています。

 

勉強会の最後には、ランニング雑誌 & WEBマガジン「Runners Pulse」および、ミズノランニングマガジン「AHEAD」編集長の南井さんがユーザーを代表して、ミズノ シューズ企画担当に鷲見さんへ質問。その内容を抜粋してお届けしましょう。

↑スニーカー界のご意見番、南井さん(右)と、今回レクチャーしてくれたミズノ シューズ企画担当 鷲見さん(左)。本勉強会は神保町のMIZUNO TOKYOで行われました

 

「ウエーブライダーを初めて履いた時の印象が、安定性と衝撃吸収性と反発性の3つのバランスが良いなということでした。しかし、『MIZUNO ENERZY』を搭載して柔軟性がアップしたことによって、安定性が損なわれることにユーザーからは不安が出るのでは!? と思いますがどうでしょう?」(南井)

 

「ソールが柔らかくて反発性が良いというのに越したことはないです。ウエーブライダーシリーズの1番のポイントは安定性! ブレない! ということなので、そこはかなり注意しました。安定性に関しても絶対的な自信を持っていますし、従来のライダーに比べても匹敵するくらい安定性を維持できていると思います」(鷲見)

 

南井さんも、実際ウエーブライダー 24を履いて計100kmくらい走ってみたそうですが、柔軟性もありつつバランスの良さは損なわれていないな、と感じられたそうです。

 

では、実際に「ウエーブライダー 24」で走ってみましょう

最後に、MIZUNO TOKYOから徒歩約5分のところにあるランニングステーション「RUNCUBE」へ移動して、ウエーブライダー 24を履いて皇居ラン1周してきました。

 

ウエーブライダー 24を履いて感じることは、足入れした時の履き心地の柔らかさに加えて、スムーズな足運びができることです。ランニング時の“スムーズさ”が、ミズノがブランドとして最も大事にしている要素。まさにその通りですね。

 

また、ウエーブライダー 24は、私が履いてきたウエーブライダーシリーズで最もスムーズさを感じられた気がします。踵で衝撃吸収されてそのまま滑らかに前足部へと流れていく感じ。縦方向に配置された溝が、体重移動をスムーズにしてくれるようです。

 

また、アッパーにステッチを使わないことで履き心地の良さも叶えています。しっかり固めて安定感を出していたような感覚だったのが、優しく柔らかくホールドされるイメージに変わりました。いつものように1km7分前後でのんびり走るのも安定感抜群で気持ちいいですが、1km5分台までペースを上げるのも簡単でストレスがなかったです。

 

ランニング初心者はもちろん、スピードを求めるランナーのジョグ用にも使えるみたいですね。ランニングが気持ち良い季節になったので、大活躍してくれそうです。ミズノランニングマガジンAHEADでもウエーブライダー 24について語っていますので、良ければチェックしてみてください。

 

【INFOMATION】

●中村優イベント

ランニングイベント「中村優とはしろう!」が半年ぶりに復活。12月5日、荒川で10km計測会を開催致します! 計測会なので、ランニング初心者からご参加できます。お気軽にお申込みください。https://crossx.tokyo/event201205-2/

●中村優 YOUTUBE

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