ファッション
メガネ
2020/12/4 18:15

テレワーク時代のメガネ選び

テレワークの影響で、コンタクトレンズではなくメガネで一日を過ごすという人は多い。また、オンライン会議での印象付けや、マスク着用時のバランスなどからメガネの買い替えを検討する人も増えている。そこで今回の「GetNavi FASHION LABO」では、4つのカテゴリに分けて機能的かつデザイン性に優れたトレンドメガネを紹介。本記事末尾の用語説明もご参考に!!

※こちらの記事は「GetNavi」 2020年12月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

印象的な目元を作るツールとしてメガネの需要増

緊急事態宣言の発令以降、新しい生活様式の実践に伴って人々の“装い”にも様々な変化が生じている。なかでも、ビジネスパーソンの間ではメガネを見直す動きがある。

 

マスクの常時着用によって、人の視線が顔回りに集中しやすくなったこと。また、オンライン会議等で画面の向こうの相手に自分を印象付けるため、つまり“盛る”目的で、以前よりも目元のおしゃれを意識する人が増えているのだ。

 

一方、テレワークでPCやスマホの使用時間が増加。目の疲れを軽減するためにコンタクトレンズからメガネに切り替える人や、画面上から発せられるブルーライトをカットする「PC用メガネ」を導入する人も増えているという。

 

Withコロナ時代は、メガネは洋服のようにシーンや気分に応じて“着替える”ことが新常識に。ピリッと誠実感をアピールできて、掛け心地も快適なメガネを味方につけて、パフォーマンスを上げたい。

 

【TOPIC】ゾフのブルーライトカットレンズがコロナ禍で過去最高の受注件数を記録

ゾフでは自粛期間中の4月29日〜5月6日、ブルーライトカットレンズの受注件数が昨年対比で62倍に急増したという。

 

【カテゴリ01】定番で選ぶ

アメリカンクラシックスタイルの代表格から国産メタルフレームのニュースタンダードまで人気ブランドの大定番モデルをピックアップ。

●ユニクロのカーディガン4389円(ユニクロ)、ナノ・ユニバースのシャツ7700円(ナノ・ユニバース カスタマーサービス)

 

MOSCOT

独特な形状のフレームとリベットがアイコニック

モスコット

LEMTOSH(レムトッシュ)

3万4100円

(問)モスコット トウキョウ

ジョニー・デップの愛用でモスコットの名を一躍有名にしたモデル。丸と四角を融合したような独特のフレームデザインは、ボストンの柔らかさとウェリントンのクールさを併せ持つ。

 

↑シルバーのダイヤモンド型リベットがアイコニック。耐久性に優れた7枚蝶番を採用するなど、実用性へのこだわりも抜かりない

 

■999.9

メタルブロウフレームのフラッグシップモデル

フォーナインズ

S-380T

5万1700円

(問)フォーナインズ

フェイスフロントとインナーフロントで構成されるメタルブロウバーが特徴の定番モデル。この独自のダブルフロント構造は、見た目の上質感に加え、掛け外し時のレンズへの負荷も大幅に軽減する。

 

↑ブロウバーの上部からインナーフロントが覗く構造が斬新。逆Rヒンジと連動した立体的な表情は、どの角度から見ても美しい

 

■Ray-Ban

レンズの傾斜角が緩やかで掛けやすい不動のベストセラー

レイバン

Wayfarer(ウェイファーラー)

2万4750円

(問)ルックスオティカジャパン カスタマーサービス

半世紀以上にわたって世界中で愛される名作サングラスのクリアレンズモデル。レンズの傾斜角が緩やかに設計されているのがレイバンならではの特徴で、日本人の顔型にも掛けやすい。

 

↑ボリュームがあり、耳に掛けやすいようにモダンが内側に入り込んだテンプル。ひと目でレイバンとわかるディテールのひとつだ

 

【カテゴリ02】耐久性で選ぶ

メタルフレームのなかで特に耐久性に優れたチタン系モデルを紹介。形状安定性が高く汗にも強いため、長く愛用できるはずだ。

 

■YELLOWS PLUS

チタン製バックリムが高い堅牢性と耐久性を実現

イエローズプラス

NICKY(ニッキー)

3万7400円

(問)デコラ

2016年の発売以来、ロングセラーとなっているコンビフレーム。同ブランドらしい上品なラインで構成されており、クラシックなボストンスタイルと現代的なディテールが美しい融合を見せる。

 

↑フロント裏にはチタン製の板抜きパーツを装着。ブリッジのみのコンビモデルと比べて強度に優れ、変形しにくい構造となっている

 

■LineArt CHARMANT

エクセレンスチタン×樹脂で軽やかな掛け心地が持続

ラインアート シャルマン

バリトン コレクション XL1833 BR

5万1700円 

(問)シャルマン カスタマーサービス

平線状に加工した2本のエクセレンスチタン(次世代チタン合金)の間に、UV印刷技術により立体的な格子模様を施した合成樹脂を配置。フィット感と耐久性を向上させている。

 

↑ほど良い丸みを帯びたスクエア型のフロントには、高品質なプラスチック素材を採用。透け感があるため、掛けると肌にスッと馴染む

 

■OLIVER PEOPLES

定番のボストン型フレームをチタン素材で現代的に再構築

オリバーピープルズ

OTTESON(オッテソン)

5万160円 

(問)オリバーピープルズ 東京ギャラリー

フロントリムをチタンの板抜きで製造するなど、オーソドックスなボストン型フレームを現代的に再構築。現在のコレクションのなかでは数少ない「MADE IN JAPAN」という点もポイントだ。

 

↑フロントリムには一枚のチタンプレートから切り出すシートメタル構造を採用。パーツはすべてメタルの溶接によって作られている

 

【カテゴリ03】軽さで選ぶ

軽さにとことんこだわるならこちらの3本。いずれも掛けていることを忘れてしまうほどの軽さで、見た目も実にエレガントだ。

 

■LINDBERG

独自のスプリング状ヒンジでフィット感も抜群

リンドバーグ

YORK(ヨーク)

7万5900円

(問)グローブスペックス エージェント

高品質なチタン素材を採用し、ミニマルな構造を極めつつ驚きの軽さと高い耐久性を両立。鼻パッドとテンプルカバーには医療用シリコンが使われており、柔らかい肌当たりでズレ落ちを防ぐ。

 

↑最大の特徴である独自開発のスプリング状ヒンジ。ネジのように緩まないうえ、顔にやさしくフィットするほど良いテンションを生み出す

 

■10 eyevan

最細部0.9mmのテンプルが様々な顔型にフィット

10 アイヴァン

NO.3  1S-CL

7万400円

(問)アイヴァン PR

“美しい道具”をコンセプトとするボストン型のメタルフレーム。六角星型のβチタン製トルクスネジや七色に輝く天然貝のノーズパッドなど、選び抜かれた10種類のパーツで構成されている。

 

↑最細部が0.9mmというワイヤーのようなテンプル。βチタンの特性を生かした独自の形状が、様々な顔型に柔軟にフィットする

 

■MYKITA

極薄のシートメタルやネジ不使用のヒンジで軽量化

マイキータ

ライトシリーズ ASMUND(アスムンド)

5万7200円

(問)オブジェ イースト

厚さわずか0.5mmの極薄ステンレスシートをカットした超軽量フレーム。やや大きめで、ボストンでもウェリントンでもないレンズシェイプが、さりげなく個性をアピールする。

 

↑2mm幅のリムがシートメタルの質感を一層引き立てる。ネジを一切使わない革新的なヒンジシステムもマイキータのオリジナルだ

 

【カテゴリ04】低価格で選ぶ

ファッション感覚で気軽に買えるリーズナブルな価格の最旬モデルを厳選。度なしのPC用メガネにもオススメだ。

 

[太セル]

 

■Zoff

50’sアメリカンな黒セルを掛けやすくアップデート

ゾフ

Zoff × JOURNAL STANDARD relume

8800 円(セットレンズ代込み)

(問)ゾフ・カスタマーサポート

1950年代のオールドアメリカンをコンセプトとした、クラシカルなウェリントンスタイルの一本。エッジの立ったブロウラインは存在感を放ちつつ、誰の顔にもしっくりと馴染む。

 

■眼鏡市場

8mm厚の生地を使用した重厚感際立つ黒太セル

眼鏡市場

MONOBASE  MOB-1005 BK

1万3200 円(セットレンズ代込み)

(問)眼鏡市場お客様相談室

一般的なアセテートフレーム(6mm生地)よりも厚い8mm生地を使用。ブラックに映えるシルバーの飾りを智(ち)とテンプルにあしらうことで、太セル特有の重厚感に上品さをプラスした。

 

セル×メタルのコンビ]

 

■OWNDAYS

柔和で知的な印象を与える独自のラウンド型フレーム

OWNDAYS

John Dillinger  JD1008-B C1

1万2078 円(セットレンズ代込み)

(問)OWNDAYS

1920年代のスタイルを彷彿とさせるクラシックな雰囲気のセル巻きフルリムフレーム。ラウンド特有のやさしい印象でありながら、ボストンに近い独自の形状で知的さも演出する。

 

■JINS

1930〜40年代のメガネの特徴的なディテールを再現

ジンズ

Acetate & Metal  MCF-20S-075

1万3200 円(セットレンズ代込み)

(問)ジンズ

智(ち)部分にあしらわれた細やかな飾りやブラウンの鼻パッドなど、1930〜40年代のメガネに見られるディテールを随所に採用。ビンテージ感漂う佇まいと適度なボリュームが魅力の一本だ。

 

【COLUMN 1】パーツの名称

ボルド ザ ヴィンテージ

1943

8800円

(問)三城 お客様センター

 

A:テンプル

メガネを支える両サイドのパーツ。別名「つる」。近年はフィット感に優れた弾力性のある素材が人気だ。

B:智(ち)

リム(C)とテンプルをつなぐフロントの両端部分。リムと一体化しているデザインのものも多い。

C:リム

レンズを囲む縁。全体を囲むタイプをフルリム、上下いずれかだけにあるタイプをハーフリムと呼ぶ。

D:ノーズパッド

鼻梁を両脇から挟んで、メガネの位置を固定するパーツ。素材はシリコンなど肌触りの良いものが主流だ。

E:ブリッジ

左右のリムをつなぐ、鼻にかかる部分。小さなパーツだが、掛け心地や掛けたときの印象を大きく左右する。

F:モダン

テンプル先端の耳にかかる部分。縄手モダンや長手モダンなどの形状がある。「イヤーパッド」とも呼ぶ。

G:テンプルエンド

テンプルの先端部分。その形状や素材感によって、フィット感や掛け心地が変わる隠れた重要パーツだ。

H:蝶番/丁番(ちょうばん)

テンプルをたたむ際に支点となる、メガネで唯一稼働する部分。ネジ式が一般的だ。「ヒンジ」とも呼ぶ。

 

【COLUMN 2】フレームの形の名称

ウェリントン

 

 

ボストン

 

 

スクエア

 

 

オーバル

 

 

ラウンド

 

 

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