千葉ロッテマリーンズから海外FA権を行使してMLB移籍を目指していた澤村拓一が、ボストン・レッドソックスと正式に契約を交わした。MLBきっての名門球団に、澤村が挑戦する。昨年、トレードで巨人からロッテに移籍した澤村。巨人では度重なる不調で3軍での調整も余儀なくされていたが、ロッテでは心機一転勝ちパターンでの登板が続き、ソフトバンクとの優勝争いに欠かせない大切なピースとして大活躍した。
そんな豪腕が、海外FA権を獲得して挑戦に踏み切ったMLBへの道。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、移籍市場が例年以上に停滞している中、キャンプイン直前にレッドソックスとの正式契約が伝えられたのだ。
Help us welcome Hirokazu Sawamura to Boston! pic.twitter.com/sWXRJ7Rmv0
— Red Sox (@RedSox) February 16, 2021
「新たな侍」との契約をレッドソックス公式SNSが伝えると、「頑張れ!」「新天地でも応援しているぞ!」といった日本のファンからの声援に加え「ようこそボストンへ!」「サワムラ?ダイヤのエースか?」といった、レッドソックスファンからのコメントが多数集まった。
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レッドソックスといえば、過去に松坂大輔や上原浩治、岡島秀樹、野茂英雄らが在籍したことでも知られるアメリカンリーグ東地区の名門。
アメリカ人ファンにとっては、鳴り物入りで入団した松坂と、2013年のワールドシリーズ制覇に大貢献した上原のイメージが強いようで「ダイスケみたいな感じなのか?」「上原Ver2だ!」など、過去の名プレイヤーと比較しているコメントも目立つ。
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澤村本人も、自身のSNSにおいて、雪で覆われたフェンウェイ・パークをバックに、笑顔で写る写真を添えて移籍を発表。「海外FA権を行使してからの今日に至るまで、悩み抜いて決断しました。」と、今回の移籍に関して語っている。
チームの主力を大量放出するなど、再建モードに入っているレッドソックスにとって、澤村は勝ちパターンでの重要な場面や、抑えでのシーンで登板することが予想される。ブルペン整備が最重要課題とされていた名門の復活に一役買うことができるのか、澤村の挑戦が始まる。