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2021/4/9 20:00

ビール界のレジェンド「ピルスナーウルケル」の缶が全国デビュー!注ぎ手名人の動画でよりウマく飲める

日本のメジャーなビールは「ピルスナー」というビアスタイルであり、世界でも7割を占めると言われています。その元祖である「ピルスナーウルケル」が、缶の仕様で全国発売することになりました。

 

↑「ピルスナーウルケル」は4月6日から首都圏と関信越エリアで通年発売。6月1日から全国で数量限定発売されます。330mlでアルコールは4.4%、参考価格は税込297円

 

本稿ではメディア向け発表会の様子とともに、「ピルスナーウルケル」の特徴を深掘りしていきます。

 

ビールの歴史は「ピルスナーウルケル」の登場前後に分けられる

発表会が開催されたのは、日本橋にあるビアバー「ブルヴァール トーキョー」。“「アサヒスーパードライ」をだれよりもおいしく注ぐ”として有名な「サトウ注ぎ」の佐藤裕介さんが手掛けるお店です。

 

↑同店は佐藤さんの3店舗目。1号店は新橋の「ブラッセリービアブルヴァード」。2号店は銀座にある「ピルゼンアレイ」です

 

「ピルスナーウルケル」は、1842年にチェコのピルゼンで誕生しました。その特徴は、黄金色の輝き、地元醸造にこだわってピルゼンの工場のみで造っていること、そのうえで水はもちろん麦芽やホップなどの原料はチェコ産であることなど。歴史が長く世界50か国以上で発売される有名なビールながら、きわめてクラフトビール的な精神で生み出されています。

 

↑海外へのビール旅に何度も行き、クラフトビールにも精通している佐藤裕介さん。「ピルスナーウルケル」はすべてのビールのなかでも別格であり、レジェンドだと言います

 

いまやピルスナーや黄金色のビールは当たり前ですが、誕生当時は革命的だったとか。濃厚かつクリーミーでしっとりとした泡、ザーツ産ホップによるスパイシーな香り、苦味とバランスが取れたまろやかで甘いフレーバー、そして美しい色合い。ビールを透明なグラスで飲むようになった背景にあるのは産業革命と、「ピルスナーウルケル」の登場によるところが大きいと佐藤さんは言います。

 

↑「ピルスナーウルケル」の専用グラス。こちらはドイツの老舗、Sahm社が製造しています

 

また、自然な炭酸が生み出すキレや、ほのかなカラメルの香味も魅力。これは、麦芽を3回糖化する「トリプルデコクション」と呼ばれる伝統的な醸造法によるもの。手間をかけることで味と香りはいっそう華やぎ、爽やかなホップの苦みをはっきりと感じることができるのです。圧倒的にクリアで飲みやすく、それでいて個性的。やがて世界を席巻するピルスナーの元祖になったという理由も納得できます。

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