ファッション
2021/4/30 17:55

気鋭のアウトドアブランド「アイスブレーカー」の新作たちをレコメンド。おうち時間との相性抜群すぎますって

ハードなアウトドアアクティビティを楽しむ人たちから絶大な支持を獲得する、ニュージーランド発のアウトドアブランド「アイスブレーカー」。メリノウールを使った上質なプロダクトを中心に展開しているのが人気の理由ですが、その素材は知っているけれど、実体は曖昧という人も多いことでしょう。

 

そこでメリノウールの機能を説明しつつ、愛用者のリアルな声とともにアイスブレーカーの新作をピックアップします。結論から言ってしまえば、アイスブレーカーは本格的なアウトドアシーンはもちろんのこと、今年の夏も続くであろうおうち時間まで、快適に過ごせるウェアなんです。

 

【「アイスブレーカー」の新作をまずはフォトギャラリーでお見せします!(画像をタップすると閲覧できます)】

 

【まず】Icebreaker(アイスブレーカー)とは?

天然素材であるメリノウールを主力に展開する、ニュージーランドのアウトドアブランド。原料のメリノウールは、ニュージーランドの南アルプス標高1800mで育てられたメリノ種羊の原毛を使っています。その羊たちは寒暖差の激しい過酷な高地で暮らしていて、気温35度にもなる夏は、きめ細やかな羊毛の高い通気性で体温を適正に保ち、マイナス20度となる冬は、分厚いウールの層で寒さから体を守っているのです。

 

牧草と水、そして太陽が生み出した高い機能性を利用して、アイスブレーカーのプロダクトは作られています。天然由来の素材なので、再生可能で生物分解性も備わっているアースフレンドリーなところも、現代にぴったりです。

 

メリノウールが支持される3つの高機能ポイント

【ポイント1】高い吸湿性と湿度管理

メリノウールは繊維自体に高い吸湿性を持つ。汗をかく前の段階から、体から発せられる水蒸気を吸収して大気中に放出します。汗も毛管現象で吸い上げ気化させるので、肌はいつもドライな状態に保たれ、濡れた不快感は感じにくいです。

 

【ポイント2】臨機応変な温度調整

寒い時は、肌の水分を吸収する際の吸着熱と体温が、極細繊維による多くのエアポケットにためこまれて保温。暑い時は、汗の蒸発による緩やかな気化冷却によって快適性を維持し、衣服内の温度を調整することができます。

 

【ポイント3】天然の抗菌・防臭効果

汗に含まれている脂肪と塩分の混合物こそ、雑菌の繁殖を促す原因であり、嫌なニオイの元。メリノウールの繊維は雑菌が付着しにくい性質を持つので、ニオイが発生しにくく、洗濯せずに何日間も着用しても不快感があまりありません。

 

アイスブレーカーのプロダクトはなんでおうちでも相性が良い?

ソフトな肌触り

アイスブレーカーが自社生産するメリノウールは、太さ17〜19ミクロンという世界最高品質のスーパーミクロファイバー。繊維が細くて柔らかく、とても上質で肌に優しいので、一般的なウールのようにチクチクしません。

 

ウールなのに手入れが簡単

ニュージーランドの南アルプスで生まれた世界最高品質のメリノウールから作られる繊維は長く、強く、耐久性があり、使い込んでも柔らかさを保ち、毛玉にもなりにくい特徴を備えています。通常の弱アルカリ性洗剤を使い洗濯機で洗濯でき、定期的に洗うことで、生地の機能が回復する効果も。アイロンなしでも形が戻るため、お手入れがラク。そういった意味では、旅行や出張にも最適です。

 

季節に対応する幅広い厚地で展開

汗ばむ夏に最適な130ウェイトやオールシーズンに対応する薄手の150ウェイトなど、季節や目的に応じて選べるように、様々なウェイトの生地厚がラインナップしています。アンダーウェアからアウターレイヤーまで揃っているので、気温に合わせやすいですし、アイスブレーカーを重ね着することによって空気の層ができ、冬は暖かく過ごすこともできます。

 

ルームウェアにも最適な、アイスブレーカーの新作たち

アイスブレーカーの蘊蓄に触れてもらったところで本題。新作のなかでも8つの商品をピックアップして、それぞれの特徴を紹介していきましょう。

 

【その1】「Mスフィア LSクルー」/9680円(税込)

なめらかなタッチが心地いい、ユーカリ由来の再生繊維リヨセルと、汗冷えしにくいメリノウールを混紡した素材、クールライトを採用した軽量な130ウェイトの一枚。その素材によって、高温多湿な環境でも快適に過ごすことができます。

 

 

【その2】「Mクールライト カーディガン」/1万6500円(税込)

こちらもクールライトを使った、130ウェイトのカーディガン。6ボタンでVゾーンが狭いので、シャツやTシャツとも合わせやすいです。薄手なので、夏の冷房対策にぴったり。

 

 

 

【その3】「Mテックライト SS クルー」/8580円(税込)

本国ニュージーランドでも愛用者の多い、150ウェイトのシンプルなTシャツ。メリノウールをナイロン芯に巻きつけたコアスパン糸で織り上げているジャージコアスパン生地は、タフさがポイントです。

 

 

【その4】「M 150 SS ポケットクルー」/1万1000円(税込)

Mテックライト SS クルーに、グラスホルダー付きのポケットを搭載。サングラスやメガネを外しても収納場所に困らないのは、ありがたい限りです。

 

 

【その5】「Mネイチャーダイ SS ポケットクルー」/1万4300円(税込)

メリノウール100%を用いた、150ウェイトの定番Tシャツ。天然染料を使った柔らかい色味が特徴で、ディープログウッド(パープル)とペールログウッド(ブルー)は草木染めの中でも長い歴史を持つメキシコ原産のログウッドを、サクラ(ピンク)は奈良の啓翁桜の枝と東京都のソメイヨシノの花を染料のベースに使用しています。

 

 

 

【その6】「M 150 SS ポケット クルー ストライプ」/1万3200円(税込)

定番の150ウェイトのジャージコアスパン生地を使った、90年代を彷彿とさせるマルチストライプがオシャレで、トレンド感のある一枚。こちらにもグラスホルダー付きのポケットがあしらわれています。

 

 

【その7】「M 150 ビッグティー」/1万2100円(税込)

150ウェイトのジャージコアスパン生地を採用しているブランドのスタンダードですが、ゆったりとしたシルエットに仕上げているため、今の気分に最適。プレーンなデザインですが、1枚で着こなしてもサマになります。

 

 

【その8】「M アナトミカ ボクサー」/5500円(税込)

メリノウールを使ったアンダーウェアもラインナップ。150ウェイトのジャージ素材で、ストレッチ性に優れたライクラ®︎を混紡しているため心地いいフィット感を実感でき、蒸れずに快適です。

 

愛用者からみる、メリノウールの魅力

実際の着心地を知りたいなら、愛用している人に聞くのが一番手っ取り早い! という訳で、話を伺ったのは、「ザ・ノース・フェイス」を始めとしたアウトドアブランドや、洗練されたファッションブランドの数々をプロモーションしているムロフィスの嶋田哲也さん。プライベートでは縦走トレイルランニングに興じるほどの本格派で、その際にアイスブレーカーを着用しているとのこと。

↑ムロフィス プレスマネージャーの嶋田哲也さん

 

——アイスブレーカーを知ったきっかけを教えてください。

 

嶋田 ザ・ノース・フェイスをPRするようになってからだったと記憶しております。その当初は、恥ずかしながら、メリノウールをなんとなく知っているような、知らないような……という程度でした。

 

——メリノウールのどんなところが気に入っていますか?

 

嶋田 なんといっても着心地の良さと、汗冷えしにくいところ。そして、一番驚いたのは、抗菌防臭による効果です。

 

——洗濯しないで何日着ても、ニオイにくいそうですが、本当ですか?

 

嶋田 トレイルランニングの大会で、10時間以上行動し汗だくになっても、メリノウールのウェアからニオイを感じませんでした。化学繊維やコットンの場合、同じ時間汗をかくと、どうしてもニオイが気になっちゃうんですけどね。温度調整の効果もあるので、汗冷えも感じにくかったです。

 

——そんなに過酷な状況でも、メリノウールは効果を発揮するなんて……。それならルームウェアとして着用しても、快適性は折り紙つきですね。

 

嶋田 ただ、本格的なアウトドアアクティビティで着用するなら、メリノウール100%より、ナイロン芯にメリノウールを巻き付けて耐久性をアップさせたジャージコアスパン生地のものや、速乾性のある再生繊維のリヨセル混紡のものを選んだほうがいいと思います。家で着るなら、メリノウール100%でも十分快適です。

 

巣ごもりにも最適なアイスブレーカーで、2021年の夏を快適に!

ハイテク素材は数あれど、高機能な天然素材は多くありません。しかも、家で着るなら、化学繊維よりウールのほうがリラックスできるはず。アウトドアウェアとしてリリースされているアイスブレーカーのプロダクトですが、おうち時間にも着用し、この夏を快適に過ごしませんか?

 

撮影/松川 忍