創立40周年を迎えたファミリーマートが攻めています。「40のいいこと!?」をテーマに様々な商品やサービスを打ち出すなか、最近気になったのがホットスナック新発売の「グリルサラダチキン」。
「パサパサ感がなくてウマい」「ブラックペッパーがかなりスパイシーで美味しいです」「こういうのを待ってた!」など好評ではあるものの、実際のところどうなのか。そこで、チルドコーナーに真空パックで販売されているPB(プライベートブランド)「お母さん食堂」のグリルチキンを用意して食べ比べてみました。
「グリルサラダチキン」は消費者の声から生まれた
商品のプレスリリースによると、「グリルサラダチキン」の誕生背景には消費者からの声があったとか。それは、「サラダチキンを温かい状態で食べたい」「チキンを食べるなら温かいほうが良い」といったもの。そこで、温めることでよりおいしくなるサラダチキンの開発に取り掛かったそうです。
おいしさとともにヘルシーさを追求し、1個あたり81.8kcal。PB定番のサラダチキン「淡路島藻塩の国産鶏サラダチキン」(税込258円)は111kcalで、サイズが違うため一概にはいえませんが、低カロリーといえるでしょう。
では実際に食べて味をチェック。と思ったのですが、せっかくなら近しい商品と食べ比べたほうがより特徴がわかるはず。ということで「グリルチキン ブラックペッパー」(税込198円)と「グリルチキン 焦がしねぎ塩味」(税込198円)も合わせて買いました。
「グリルチキン ブラックペッパー」は、鶏むね肉を1枚1枚網で焼き上げ、黒胡椒を効かせて味染みとしっとり感を追求。「グリルチキン 焦がしねぎ塩味」は塩で味付けした鶏むね肉を網焼きしたあと、焦がしねぎをトッピングしたものです。これらは冷蔵のチルド商品なので、ホットスナックの「グリルサラダチキン」と比べるためにレンジで温めることに。
チルドのグリルチキンも素晴らしいウマさ
まずは「グリルサラダチキン」をひと口。確かに、鶏むね肉にありがちなパサパサしたドライな食感ではなく、適度にジューシーでやわらか。また、肉汁というよりもオイルの要素があり、これがしっとり食感に拍車をかけています。
次は「グリルチキン ブラックペッパー」。温めて食べるのは初めてですが、こうして比べてみると、非常にハイクオリティなおいしさであることを実感できます。こちらはさらにしっとりしていて、肉に厚みがあるため食べごたえ抜群。ローストされた感じのうまみもあり、個人的には「グリルサラダチキン」より「グリルチキン ブラックペッパー」のほうが好きです。
最後は「グリルチキン 焦がしねぎ塩味」。これには驚きで、前のふたつよりもさらにやわらかく、しっとりしている印象。鶏むね肉のハムにも近い食感かもしれません。ペッパーがないぶんやさしい味ですが、それが染み込んでいてジューシー。焦がしねぎがハーブ的な風味を醸し出しているのもナイスで、実にウマい!
個人的には「グリルサラダチキン」よりも「グリルチキン ブラックペッパー」や「グリルチキン 焦がしねぎ塩味」のほうが好みの味でした。その差はしっとりとしたやわらかさ。もしかしたら、真空パックで保存されることによって熟成作用が生まれ、肉のうまみやソフトな食感をアップさせるのかもしれません。
とはいえ「グリルサラダチキン」には特有のメリットがあります。それは、汁がたれないこと。チルド系のサラダチキンやグリルチキンは、開封後の袋に汁が残りがちで、オフィスなどで食べるときには気を付ける必要があります。「グリルサラダチキン」はホットスナックなのでそれがなく、より気軽に味わえます。家で食べるなら「グリルチキン」、それ以外では「グリルサラダチキン」というのがオススメでしょう。