メジャーリーグ(MLB)の長い歴史の中で、こんなプレーがいまだかつてあっただろうか? MLBのシカゴ・カブス対ピッツバーグ・パイレーツの1戦で飛び出した衝撃プレーがSNSで大きな話題となっている。
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1点を先制したカブスの3回の攻撃、バッターは守備の名手として知られている“魔術師”ハビアー・バイエズ。
【 #カブス 】狂気的なプレーがパイレーツ戦で飛び出しました
サードゴロを打ったハビアー・バイエズは…自身でご確認ください???https://t.co/fZ3jnsPwKP pic.twitter.com/jbLoeZD5XE— MLB Japan (@MLBJapan) May 28, 2021
2死ながらランナーを2塁に置いているため、長打が出れば追加点となるこのシーン。バイエズが放ったのは勢いのない平凡なサードゴロだった。通常であれば、3塁手が1塁手に送球してベースを踏めば3アウトチェンジなのだが、3塁手の送球が少し逸れたため、1塁手はバイエズにタッチしに行った。
ここでバイエズは衝撃の行動に出る。タッチをかいくぐる素振りをみせると、そのままホームベース方向に引き返していったのだ。多少なりとも野球のルールを知っている人ならば、このプレーが「普通じゃない」ことは理解できるはず。2アウトだったため、スタートを切っていた2塁ランナーのウィルソン・コントレラスは、まさかの行動を見て3塁を回りそのままホームへ。バイエズを追うことに必死だった1塁手は、コントレラスを見逃しており、ホームイン直前にキャッチャーへ送球。しかし、間に合わずコントレラスは見事にホームインを果たしたのだ。
その後、キャッチャーがバイエズを1塁でアウトにしようとした送球が逸れたため、バイエズは一気に2塁へ。“魔術師”バイエズが放った平凡なサードゴロが、まさかの試合展開を呼んだのである。このプレーがSNSで拡散されると、「世紀の大ボーンヘッド」「狂気だろ」「マジックだ!」といった驚きのコメントで溢れかえった。このプレイに驚いたのはファンだけではない。チームメイトたちもベンチで腹を抱えて大爆笑しているのだ。この反応を見る限り、選手側としても見たことのない前代未聞のプレーだったのだろう。