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2021/10/2 19:00

開発者は筋金入りのマニアだった! バルミューダのコーヒーメーカー「BALMUDA The Brew」のこだわりを聞く

10月1日が「国際コーヒーの日」ということもあって、本格的な秋の到来とともにコーヒー業界がザワついている今日このごろ。コーヒーといえば、今年は家電業界もかなりアツいのです。なぜなら、あのバルミューダがコーヒーメーカーを発表したから。その名も「BALMUDA The Brew(バルミューダ ザ・ブリュー)」! 価格は5万9400円(税込)で、2021年9月8日からバルミューダのオンラインストアで予約受付が開始されています(※)。

※10月2日時点では11月中旬出荷予定

↑「BALMUDA The Brew」のサイズは幅140×奥行297mm×高さ379mm(取っ手含む)、質量は約3.4kg。サーバー容量は約500ml、水タンク容量は約490ml

 

新製品体験会では、密を避けるためにテーブルに分かれて説明がなされました。GetNavi/GetNavi webチームを担当してくれたのは、開発のリーダー・太田剛平(たけひら)さん。根掘り葉掘り聞いたことを中心に、味わいのレビューなどもお届けします!

↑「BALMUDA The Brew」の開発リーダーはこの方。バルミューダの商品設計部、ソフトウェア設計チームマネージャーの太田剛平さんです

 

濃く淹れたコーヒーにあとからお湯を注ぐ手法を採用

BALMUDA The Brewが目指した味は「ストロング&クリア」。コーヒー豆が持つ香ばしさ、苦み、華やかさを引き出しつつ透明感のある余韻を生み出せるのが特徴とのこと。この味わいを実現するのが「Clear Brewing Method(クリア ブリューイング メソッド)」という独自の抽出法です。

↑ブランドロゴはあえて側面などには表記せず、注湯口の部分に

 

蒸気で包み込んで焼くトースターなど、これまでもバルミューダは既成概念にとらわれない斬新なプロダクトを世に送り出してきましたが、「Clear Brewing Method」もまさにそれ。特に、3/4ほどの湯量でコーヒーを抽出したあと、「バイパス注湯」という手法でコーヒーサーバーに残り1/4ぶんのお湯を注ぐ点がきわめてユニークです。

↑指を指している部分が「バイパス注湯」の経路

 

「ストロング&クリア」という言葉通りの味わいだった

抽出について、より具体的に見ていきしょう。「Clear Brewing Method」は3つのテクノロジーから成り立っています。1つは先述の「バイパス注湯」。もう1つは注湯温度の緻密な温度制御。そして、コーヒー豆の個性を引き出す0.2ml単位の正確なドリップです。

↑コーヒーの種類は、レギュラー、ストロング、アイスと3つのモードから選べます。1回の抽出における量は1~3杯

 

操作はシンプルで、ペーパーフィルター、挽いたコーヒー豆、水などをセットしたら電源を入れてモードと杯数を選びスタートボタンを押すだけ。前回の設定は記録しているので、同じでいいならよりスムーズです。電源を入れると同時に加熱が始まり、60~90秒で適正温度に。注湯口には5つの孔があり、そこからシャワーのようにお湯が噴出します。最初は杯数に応じて25~40秒蒸らし、その後じっくりと本抽出。

↑抽出中は古時計の振り子をイメージした「チックタック」という動作音が。抽出中はオレンジ色のランプが灯るのも特徴です。お湯はプロのハンドドリップのように少しずつ、インターバルをおいて注がれます

 

3/4が注がれると「バイパス注湯」の出番。こちらは真空二重構造のステンレス製コーヒーサーバーに対して注湯されます。

↑「バイパス注湯」を行っているところ。なお、「バイパス注湯」はレギュラーモードのみに適用され、ストロングは4/4すべてが濃いコーヒーの味に。さらにアイスは氷で満たしたグラスに抽出するため、より濃い味となります

 

抽出時間は杯数などによりますが、4~7分で終了。完了音が鳴って自動的に電源が切れますが、同時に内部の水分を飛ばすためのヒーター加熱なども行われます。この一連の流れのなかで細かい温度制御がなされ、注湯口では93℃から82℃まで徐々に温度を下げて抽出。ラストの「バイパス注湯」では86℃のお湯で仕上げていきます。

↑温度制御の一例。太田さんによると「従来のコーヒーメーカーの常識を覆す緻密な温度制御」とのこと

 

レギュラーで抽出した一杯を飲んでみると、ボディはこっくりしていて余韻はスムーズ。華やかな香りもしっかり感じられます。確かに「ストロング&クリア」というのも納得。今回使用した豆はスターバックスコーヒーの「TOKYO ロースト」とのこと。この豆はコクやまろやかさに特徴があるタイプで、「BALMUDA The Brew」はその個性をまっすぐ届けてくれたのではないかと思います。

↑浅すぎず、深すぎずのミディアムロースト。ビター感と華やかな香りをしっかり感じられます

 

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