ラーメンが好きで、いくつかのラーメンムック製作にも携わっている筆者。日ごろから有名店を中心に食べ歩いているのですが、大手チェーンのラーメンも食べないことはありません。なかでも、バーミヤンの「バーミヤンラーメン」は昔からかなりのお気に入りでした。そんな同店が、今日から「三大ラーメン祭り」として新商品のラーメンを投入。試食会で、予想の斜め上を行くウマさに感動したので紹介します!
ベテラン開発者が約2か月で50軒食べ歩いて辿り着いた傑作!
なんでも、今回のラーメンフェアのために担当シェフが約2か月間で博多25軒、東京30軒と様々な有名店を食べ歩き、研究を重ねたとのこと。そのなかで気付いた味の傾向やトレンドなどを、今回のレシピに落とし込んでいるそうです。
トップバッターは「博多とんこつラーメン」です。特に注力したもののひとつが麺。博多流の細麺を再現すべく、自家製の生地と製麺機にこだわり、麺は「角刃26番」の設定がベストという答えに行き着いたそう。
博多とんこつラーメン 754円
麺:細(26番手)ストレート角麺 115g
スープ:豚の頭中心の豚骨、鶏ガラなど
タレ:白醤油、塩、濃口醤油など
油:動物系の油
博多ならではの、加水率低めの麺がクリーミーな豚骨スープとベストマッチ。しかも博多の人が好むような固めの仕上がりになっていて、なおかつ伸びにくく改良されているそうです。しかもバーミヤンで初となる「替え玉」(108円)も登場。味だけでなく、システムまで博多に近づいているのがうれしいじゃないですか!
また、麺以外に注力したのが自家製のチャーシュー。部位はバラを使用し、醤油、ザラメ、みりん、酒などとともに90~120分加熱し、一度寝かせて味をしみこませてから、さらに30分間火を入れた自信作です。確かに、厚みがありながらとろっとした食感で抜群のおいしさでした。
トレンドの鶏白湯は水炊き専門店のエレガントな味をベンチマークした意欲作!
次は巷でジワジワと人気上昇中の鶏白湯。ただ、バーミヤンはそこからさらに改良を重ね、トッピングや香味油でほかとの差別化をはかっています。それが「野菜たっぷり水炊き鶏白湯ラーメン」。
野菜たっぷり水炊き鶏白湯ラーメン 862円
麺:細(26番手)ストレート角麺 115g
スープ:丸鶏、鶏ガラなど
タレ:薄口醤油、昆布系のダシなど
油:自家製黒マー油(※)
※「黒マー油」はニンニクを焦がした香ばしい油のこと
目指したのは、いわゆる鶏白湯ラーメンの人気店の味ではなく、水炊き専門店で〆に出されるような上品な一杯。女性により楽しんでもらえるよう獣臭さは抑えつつ、野菜を盛り込み柚子などを添えているのがポイントです。
野菜は刻んだサニーレタスと紫玉ネギ、白髪ネギが彩り美しくどっさり。肉は豚ではなく柔らかい鶏モモチャーシューなのもいいですね。半熟味玉がのっていたり、国産柚子と柚子胡椒が添えられているのも見逃せません。
麺は博多とんこつラーメンと同じですが、鶏白湯の乳化したスープが非常によく絡みます。とぅるんとしたぽってり系のポタージュ感がありながら、マイルドでエレガント! また、熊本系ラーメンでおなじみの黒マー油もポイントで、隠し味にエシャロットと青ネギを使い、より香ばしさを演出しています。最初から混ぜずに、柚子や柚子胡椒とも使い分けながら活用すれば、多彩な味の変化を楽しめることでしょう!
コク深いスープとマー油が決め手の味噌ラーメンは炙りチャーシューも絶品!
個人的に一番のお気に入りは、最後に紹介する「炙り叉焼と黒マー油味噌ラーメン」です。こちらのポイントは、米、豆、麦の3種の味噌を絶妙なバランスで調合したスープ。そして黒マー油と、丁寧に香ばしく炙られたチャーシューです。
炙り叉焼と黒マー油味噌ラーメン 754円
麺:中太(22番手)縮れ角麺 135g
スープ:動物系ベース
タレ:3種のブレンド味噌
油:自家製黒マー油
こちらはシェフが好きな北海道の人気店をベースにしながら、万人受けする味わいにブラッシュアップしたそう。コク深く仕上げた味噌味のスープに芳醇なマー油の香りが加わり、非常に高いクオリティに仕上がっています。
こちらはスープとの相性を考慮し、番手を変えてやや太めの縮れ麺を設定。パンチのあるスープや野菜にも負けない、食べごたえのある麺に仕上げられています。
チャーシューが炙られているのも、コク深く香ばしいスープに埋もれないようにとの心意気から。厚みのある肉の旨味がより凝縮され、存在感も強大です。
11月23日まで全国のバーミヤンで開催中!
以上が本日より全国330店舗(2016年8月末現在)のバーミヤンで開催される、「三大ラーメン祭り」の主役たち。半盛りも54円引きであるので、チョイ飲みや〆の一杯にもオススメ。11月23日までの期間限定開催ということで、食べ逃しのないようにしましょう!
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