手軽に自宅が癒しの空間になるアクアリウムは、コロナ禍の自粛期間を経てますます注目を集めている。ここでは大人が本気でハマれる趣味として“ディープな水槽のセカイ”……の入り口までエスコート。映えるインテリアとしても魅力的なグラスアクアリウムの作り方から、ホームセンターで揃えられる基本の道具、魚の選び方までをじっくり紹介していこう。今回は水草の成長を楽しめる「グラスアクアリウム」の作り方を解説。
※こちらは「GetNavi」 2022年1月号に掲載された記事を再編集したものです。
3000円で作れる! グラスアクアリウム講座
卓上サイズの水槽に自分好みの風景を作れるグラスアクアリウムは、インテリアやギフトとして人気。出来上がる過程も楽しめることで、体験ワークショップがいま注目のアクティビティとなっている。育てられる水草は成長を楽しめるが、木や石と組み合わせるにはコツが必要だ。プロにポイントを聞きながら作ってみた。
【材料】
今回は、流木/石/水質調整剤/ハサミ/ピンセット/グラス/水草/砂・砂利を用意した。砂・砂利の代わりに、アクアリウムの底床用に土を焼き固めたソイルを使用する場合もある。
【作り方】
[step 1]砂(砂利)を入れる
色味や粒子の細かさで好みの砂を選び、少しずつグラスに流し込む。ブラシやスクレイパーを使用して平らにならす。
[ここがポイント!]
砂には水草を根付かせるための十分な厚みが必要。少なくとも2~3cmは敷き、大きめのグラスなら5cmほど入れること!
[step 2]大小様々な石を並べる
水質調整剤を入れた水を注いだらレイアウト開始。石は大きさや形状を吟味し、グラスを傷付けないようゆっくり沈める。
[step 3]流木を配置する
流木は一本入れるだけで全体が引き締まり落ち着いた印象に。配置する向きや角度で、ガラリと雰囲気を変えられる。
[step 4]水草を植える
水草が長すぎる場合は、ハサミでカット。束から丁寧にやさしくほぐして1本ずつ、ピンセットで挟み植え付けていく。
[ここがポイント!]
水草は根付かせるまでが大変。ピンセットをグリグリとねじるように砂の深くまでしっかり植え、簡単に浮いてこないように。
[step 5]レイアウトを整える
赤みがかった水草で彩りを加えて、流木が馴染む位置に修正。イメージ通りの見栄えになっているか最終確認する。
完成!
作業で濁った水を入れ換えれば完成! 水質調整剤を入れた水を水槽に注いであふれさせれば、中に入っていた古い水と入れ替わるためラクに水換えができる。水換えは週に1回程度。
制作時間:約30分
費用:約3000円
【こんなアレンジも!】
[その1]
円筒ベース レイアウト済
実売価格4400円
スタイリッシュでどんな部屋にも馴染みやすいシンプルな円筒ベース。粒子が細かく白みがかった砂と、無骨な雰囲気を醸す石、鮮やかなグリーンで三様のコントラストを織りなす。
[その2]
フィグベース レイアウト済
実売価格3300円
個性的なイチジク型のグラスを使用したレイアウト。厚めに敷き詰めた砂利には水草がうっそうと茂り、まるで小さな森をのぞき込んでいるかのようだ。力強い生命力を感じられる。
※本記事に掲載している商品の価格は2021年11月16日時点のものです。時期によって変わる可能性があります