本誌でお馴染みの評論家やインフルエンサーたちに“いま欲しいモノ”をオールジャンルでリサーチ。また、スティック掃除機や自動調理鍋、完全ワイヤレスイヤホンなど人気カテゴリの注目製品を独自の視点で番付してもらった。本誌読者にも“買って良かったモノ”をアンケート取材。新生活のお買い物計画に役立てていただきたい!! スペースを有効活用できるアイデア商品や、高品位な万年筆を紹介。効率やモチベーションをアップしたい在宅ワーカー必見のアイテムが揃い踏みだ。
※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです。
その1 必要なときに必要な場所で使える時代が求めたデスク(窪川)
インテリアスタイリスト窪川勝哉さんの買い物リスト
テレビや雑誌などのスタイリングを多く手掛ける。インテリアや家具に加え、文房具などプロダクト全般に詳しい。
【壁掛け折りたたみ机】
Sense Of Fun
タナプラスS
4万6200円
壁に取り付けられる折りたたみ机。天板を閉じれば、薄さはたった4cm。高い位置に設置してスタンディングデスクにしたり、 低い位置に取り付けて子どもの学習机にしたり、設置場所を変えるだけで多彩に使える。耐荷重は約20kg。
インテリアスタイリストの窪川勝哉さんは、雑貨や家具、文房具などあらゆるプロダクトに造詣が深い。デッドスペースを活用できるアイデア家具も得意分野で、本品の発想は彼にとっても理想的なものだと言う。
「日々膨大な量のアイテムをリサーチするなかで、目に留まった商品です。学生時代に“壁から必要なときにだけ出てくるテーブルがあったら”と考えたことがあったので、痒いところに手が届く製品が出たなと感じました」
さらに、最近の需要にマッチしている点も見逃せない。
「withコロナ生活のなかで、ホームデスクの需要がかなり伸びています。コレは必要なときにデスクとして使えるだけではなく、ステープラーで取り付けられるので賃貸住宅にも設置できる。まさにいま必要としている人が多いのではないでしょうか。在宅ワークになり家の中の空間は限られているけれど、どうしても作業スペースが必要、そんな人にピッタリのアイテムですよね」
【私はこう使う】 テレワーク用デスクはもちろんサブのデスクとしても活躍
仕事以外のときはコンパクトにしまえるので、テレワークに最適。メインデスクとしてはもちろん、ちょっとした作業やブレイクタイムのときに使うサブデスクとしても重宝します。
≪コレも欲しい!≫
【ポータブル照明】
Ambientec
hymn Gold
2万9700円
“動き”を感じられないインテリア雑貨が多いなか、光にゆらぎを伴うコレは部屋のアクセントとしてちょうど良い。間接照明としても美しく、マイルームをグンと格上げしてくれます!
その2 ナイスアイデアでポケットを増設できるリュック派の救世主(きだて)
文房具ライターきだてたくさんの買い物リスト
最新の機能系からファンシーな雑貨系まで、文房具ならなんでも使い倒してレビューする。GetNavi webで連載中。
【バッグインバッグ】
クツワ
ハサンド
実売予想価格2750円
リュック内の仕切りに引っ掛けてセットする、ボード型のバッグインバッグ。手軽にポケットを増設でき、リュックの底に収納物が溜まるのを防ぐ。机の上などに立てられるスタンドタイプと、軽量化タイプがある。2月17日まで特典付きでクラウドファンディング実施中。
数々の文房具をレビューしてきたきだてたくさんが、いま目を付けているのは、リュックに挟むだけで収納が増え、中身を整理しやすくなるアイデア商品だ。
「歩き取材が多いのでリュックを多用していますが、ポイポイと雑に放り込んでしまうため、奥底に沈んだ小物を取り出すのが困難。そんな悩みを、リュック内部の仕切りに挟んでポケットを増設できる本品が解決してくれるはず。移動中に外れてしまわないように、磁石で固定できるようにしたのは、ナイスアイデア。コンパクトデジタルカメラくらいなら入りそうな、伸縮性のある大きめのポケットも良いですね。また、取り出して裏板を折り曲げると自立する機能も便利そう。クラウドファンディング中のいまがチャンス。数量限定セットもあるので、気になる人は早めの購入が吉です!」
【私はこう使う】 ポーチに入れていた小物を取り出しやすく入れられる
消毒用アルコールなど、これまでポーチに入れていたアイテムを直で入れれば、サッと取り出せて便利。リュック内の視認性を上げられるよう、センサー式ミニLEDライトも入れておきたいです。
その3 やり過ぎなくらいがイイ!心を奪われた究極の筆記具(古川)
文房具ライター古川 耕さんの買い物リスト
文房具をこよなく愛する放送作家、ライター。TBSラジオ「アフター6ジャンクション」などを担当している。
【大型万年筆】
パイロット
カスタム URUSHI
9万6800円
日本語を書くのに適した金製のペン先が特徴の万年筆、「カスタム」シリーズの最高峰。エボナイトに蝋色漆仕上げを施した艶やかなボディは、しっとりと手になじむ。よくしなる30号の大型ペン先がソフトな書き味を生み出している。
手書きを、文房具を愛する古川 耕さんは、知り合い数人から立て続けに自慢されたという本品の魅力を、うらやましいと少し唇を噛みながら語ってくれた。
「軸もペン先もやり過ぎなくらい大ぶりで、この極端さに惹かれました。やり過ぎ感も含めて、ある意味、究極の筆記具ではないでしょうか。日常使いにはオーバーで、宝の持ち腐れになってしまうかも、でも欲しい……というスパイラルに陥っています。普段から万年筆を使っている人ほど、メーカーがこの一本に懸けたこだわりっぷりと、そのスゴさがよくわかるはずです。普段から日記を付けている人、日常的に大量にメモを取る人にも、ぜひ本品の良さを味わってほしい。あ、筆記具に必要以上のお金を出す人に『で、それで何を書いているの?』とか聞くのはご法度ですよ!」
【私はこう使う】 存在感を放つ一本だが気取らず普段使いしたい
しょっちゅうメモを取るわけではないし、手帳用に使うには明らかにオーバーサイズ。ですが、あえて日常のメモ取りに使いたい。それくらい気軽に使うほうがかっこいいと思うのです。