ワールドスキャンプロジェクトは、ハンドトラッキングを使った直感的な操作で、臨場感のあるVR世界が体感できるVR動画視聴アプリ「Meta Diver(メタダイバー)」を、App StoreとGoogle Playで提供開始しました。
同アプリは、高精度の3Dスキャンによりデジタルアーカイブ化されたエジプトや、日本の奈良など、様々な世界遺産・名所旧跡をVR動画で視聴できるスマートフォンアプリ(iOS/Android)。現実では行くことのできない場所や角度から、自由に遺跡を鑑賞、体感できます。音声ナビゲーションで、歴史や背景などの解説も行います。VRゴーグルをつけて使用するVRモードでは、自分の指先の動きを検知できる「ハンドトラッキング」で、グローブやハンドコントローラーがなくても、動画の「一時停止」や「早送り」などの操作が可能です。
同社はこれまで、ドローンと3D化の技術を使って、エジプトのピラミッドや神殿、サイパンの戦車や零戦など、現存する世界中の様々な遺産や遺跡を、学術データとして利用可能なmm単位の精度で計測し、3Dデータで保存してきました。今後は、ハンドトラッキングだけでなく、身体の傾きや、立つ、しゃがむなどの動きを検知し、VR空間内の移動も可能となる「6DoF」(6軸自由度)の実装を予定しています。
今後のアップデートでは、3Dスキャンをした日本各地の神社仏閣をスマートフォン上で参拝できるコンテンツの提供も予定。ハンドトラッキングの技術によりVR上で「二礼二拍手一礼」の動きを検知するなど、自分の動作がVR上で反映されるインタラクティブな体験も可能になります。また、四国八十八カ所霊場を巡礼するお遍路巡りのコンテンツ提供や、デジタル上での御朱印の発行なども予定しているとのことです。