セガサミーが過去の人気タイトル『クレイジータクシー(以下「クレタク」)』と『ジェットセットラジオ(以下「JSR」)』の新作を「巨額の予算を投じて」開発しているとの噂話を、米大手メディアBloombergが報じています。
Bloombergでゲーム関連報道の名物記者である望月 崇氏によると、セガは1年前に発表した「セガのスーパーゲーム」構想の最初の作品になるそうです。クレタクは1年以上前から開発が進められ、2~3年以内の発売を目指しているとのこと。クレタクとJSRともに、同社が1年前の決算発表資料で新作の投入によりテコ入れしたいIPリストの中にあったと指摘されています。
ただし、どちらのゲームもまだ開発の初期段階に過ぎず、中止の可能性もあると付け加えられています。
両方ともセガの家庭用ゲーム機ドリームキャスト用のゲームであり、売上的な記録よりもプレイヤーの記憶に残ったゲームです。クレタクは交通法規が日本とは違うらしき世界で(通行人も車を避けるのが上手い)お客を目的地まで最短時間で届けるドライブゲームであり、JSRは架空世界トーキョーを舞台として、スケートで滑走しつつストリートをグラフティで埋め尽くしていくというもの。特にJSRの特殊なトゥーンレンダリングは「マンガディメンジョン」とも呼ばれ、鮮烈な印象を放っていました。
なおBloombergの記事タイトルには「フォートナイト追撃」とありますが、これは昨年セガサミーがFPS(一人称視点シューティング)の新作ゲームを欧州のスタジオで開発中であり、将来的には大きな売上を目指している……と述べていたことを指していると思われます。もっともEpic Gamesの「フォートナイト」はTPS(3人称視点シューティング)であり、しかもクレタクもJSRもジャンル違いであることから、かなり勇み足のタイトルかもしれません。
セガが「スーパーゲーム」構想で挙げていたIPは、他には『スペースチャンネル5』や、『Rez』『パンツァードラグーン』や『獣王記』などがありました。「獣王記Online」などが水面下で進行していて、フォートナイト追撃を目指していると期待したいところです。
Source:Bloomberg
via:Wccftech