ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は定額制ゲームサービスPlayStation Plusを大幅にリニューアルし、6月1日から3つの料金別プランの提供を始めることを発表しています。それに伴い、同社がゲーム開発者に対して時間制限付きの体験版を作るよう要求しているとの噂が報じられています。
ここでいう体験版とは、3つのプランのうち最も高い「PlayStation Plus プレミアム」(1ヶ月1550円、12ヶ月で1万250円)で遊べる「ゲームトライアル」を指しているそうです。このプランでは初代プレステやPS2およびPSP、PS3タイトルに加えて、時間制限付きの「ゲームトライアル」が提供されます。
Game Developerの情報筋によると、ソニーは価格が34ドル(日本では4000円)以上のゲームを手がける開発者に対して、少なくとも2時間以上の体験版を作るよう要求しているそうです。それより安いゲームであれば必要がないほか、今後のPlayStation VRタイトルには適用されないとのことです。
また開発者は、PlayStationストアでのゲーム発売後、3ヶ月以内に時間制限付きトライアルを公開し、かつPS Plusで最低でも12ヶ月は提供しなければならないとのこと。またトライアルの代わりにデモを提出することを希望した場合は、ソニーはケースバイケースで承認する予定だと伝えられています。
今回のニュースに先立ち、ソニーは10月にイギリスで無料トライアルをテストしていました。たとえば『DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT』は6時間、『リビッツ! ビッグ・アドベンチャー』は5時間という具合です。ただし、どうやら「ダウンロードを選択」ないし「ライブラリに追加」した時点から試用期間が始まっているらしく、プレイヤーが実際に遊べる時間はもっと少なかったとのこと。
プレイヤーにとって最新作が無料でお試しプレイできるのはありがたく、大手ゲームスタジオにしても、多くの人にゲームの序盤だけでも遊んでもらうことができれば売上に繋げられる可能性は高まるはず。が、4000円ギリギリの価格で発売した中小の開発者には、本編とは別にトライアルの作成を義務づけられるのは大きな負担となるかもしれません。
Source:Game Developer
via:Engadget