ファッション
2022/4/30 19:30

進化を続けるスニーカー「スタンスミス」58年の軌跡

「コレ押さえときゃ間違いない!!」的ブランドと、そのアイコニックなモデルをフィーチャー。生まれては姿を消していく商品が多いなかで、世代を超えて愛され、文化的価値さえ備えた一流のプロダクトを紹介。今回は「アディダス オリジナルス スタンススミス」。

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

進化を続けるレジェンドスニーカー スタンスミス 58年の軌跡

テニスシューズとして登場したスタンスミスは、ストリートでも不動の人気を誇る存在となった。その歴史を代表的なトピックでプレイバック!

 

【1964】 スタンスミスの原型「ハイレット」

当時アディダスと契約を結んでいたテニス選手のロバート・ハイレットのために作られたモデル。のちに、若きスタン・スミスが愛用する。

 

【1973】 初代モデル

ハイレットの引退に伴い、同モデルを「スタンスミス」に改名。デザインはそのままで、シュータンなどのディテールだけが変更された。

 

【1977】 日本への正規輸入を開始

アッパーのサイドにあったスタンスミスの文字が消え、馴染みのデザインに。シュータンに表記していた「ハイレット」を「スタンスミス」に変更。

 

【1980】 シュータンのデザインが変更

若いスタンスミスの顔やmade in franceの文字が入ったモデル。スタン・スミス氏の直筆サインが書かれた貴重なアーカイブ。

 

【1990】 フランス製の生産が終了

ハイレット誕生以来フランス製だったが、1990年代に同国での生産は終了。現在、フランス製のスタンスミスは、レアスニーカーとして人気だ。

 

【2002】 「ヨウジヤマモト」とコラボ

コンフォートタイプで、デザイナー・山本耀司氏のブランド「ヨウジヤマモト」とコラボ。カジュアルながらよりクールな一足に仕上げた。

 

【2008】 オールブラックを採用

シュータンとヒールのマークを除き、大胆なオールブラックにデザイン。カラーだけでなく、従来と異なる素材感でビジネスシーンでも活躍する。

 

【2010】 約9cmのスタンスミス

ミニチュア版のスタンスミスがノベルティで登場。靴や靴箱の細部にまでこだわる。「フィギュアに履かせてみた」などSNSでも話題になった。

 

【2021年、サステナブルに】

動物由来の素材を使用しない完全サステナブル仕様に刷新

アパレル業界でいち早くサステナブルな未来に向けて動き出したのがアディダス。“2024年までに使用するポリエステルを再生材料のみにする”という目標を掲げた。昨年からはスタンスミスを始め、全モデルを高機能リサイクル素材の「プライムグリーン」に切り替える。

 

↑原宿にアディダスの新店舗がオープン。国内直営店では初となるスニーカーのクリーニングサービスが設置された

 

ディズニーとコラボした存在感のある一足

スタンスミス GZ5996

1万780円

ディスニーのキャラクター「カーミット」&「ミス・ピギー」とコラボ。右足(写真)がミス・ピギーで、左足がカーミットとアシンメトリーのデザインで目を引く。中敷きにも、大きなイラストが施されている。

 

エネルギッシュなアッパーでひねりの効いたスタンスミス

スタンスミス FY1591

7150円

東京で活動するアーティスト高橋理子氏が手掛けた一足。アッパーには、ソリッドで力強いグラフィックをあしらった。ホワイトとブラックの都会的なデザインが洗練された足元を演出してくれる。

 

可愛らしいデザインで気分が上がる一足

スタンスミス GX6379

9240円

シュータンには馴染みの顔ではなく、テニスラケットをデザイン。かわいくあしらわれており、履くだけで気分が上がる。テキスタイルアッパーを採用し、履き心地の良さをアップさせた。

 

キルティング生地で高級感を演出

スタンスミス H04054

1万3200円

アッパーの約50%にリサイクル素材ネオプレンを採用。ヒールにはキルティング生地を使い、ラグジュアリー感を表現した。どのコーディネートにも合わせやすいカラーリングを配した。