米Amazonは現地時間8月5日、ロボット掃除機「ルンバ(Roomba)」などを開発するアイロボット(iRobot)を17億ドル(約2300億円)で買収すると発表しました。
アイロボットは1990年に設立された会社で、2002年に発表したルンバが世界的にヒット。それだけでなく、モップロボット「ブラーバジェット」や空気清浄機、ハンディクリーナー、教育用ロボットなども開発しています。さらに今年には、ロボット掃除機/モップ向けのAIプラットフォーム「iRobot OS」も発表。
一方でAmazonは、AIアシスタント「アレクサ(Alexa)」を搭載したロボット「アストロ(Astro)」を発表し、家庭向けロボット分野への進出を果たしていました。
アストロでは、部屋の間取り図を作成し、コマンドを聞いて部屋を移動できるほか、顔を認識することもできます。このような機能はルンバのiRobot OSによるスマート機能とも類似しており、Amazonによる買収のシナジー(相乗効果)は大きなものとなりそうです。
Amazonはアストロだけでなく、クラウドホームセキュリティ製品の「Ring」シリーズもラインナップしています。家庭向けロボット分野への注力を高めるAmazonですが、私達は毎日の買い物だけでなく、自宅のスマート機能までをおまかせすることになるのでしょうか。