かつてない100万本のシークレットサンプリングを経て、10月4日に新生した「キリン ファイア」。街中はじめ、電車内やTVなど多くの媒体に露出していますが、”缶コーヒーの常識を変える”がコンセプトとということで、味がかなり進化しています。でも何が違うのか? その秘密に迫っていきましょう。
進化した味の秘密は“焼き”にあった!
冒頭で述べたサンプリング。大阪の会場では受け取った何人かに感想を聞いたそうですが、なんと89%もの人が「香ばしい」と答えたそう。これは、筆者も同様に感じていました。
とくに、ひと口目のビターテイストは個人的にかなり印象的。サンプルの試飲時からずっと気になっていたほろ苦い香り、それが発表会でついに明らかになりました。なんとコーヒー豆の“焼き”にあったのです。
要は、「炭になるギリギリまで焼いた豆を使う」ということなのですが、“もっと具体的な情報がほしい!”と思い、資料や会場にヒントを探してみたところ、ありました。それが“焼き”の具合をイメージしたコーヒー豆。
注目すべき点は、そこに記してあった「参考L値」。これ、かなりのヒントなんです。L値というのは、焙煎の度合いをわかりやすく数値化したもの。黒を0、白を100として焙煎加減をコーヒー豆の色で評価するための値ですね。そしてL値と同じように、コーヒーの焙煎具合は最も浅い「ライト・ロースト」から最も深い「イタリアン・ロースト」まで、8段階に分けられているんです。
そしてFIREの一部に使われている豆は、L値が15未満。これは最も深煎りの豆となり、イタリアン・ローストということになります(FIREはそれ以上、豆が焼失する直前まで煎っているそう)。ちなみに、イタリアン・ローストまで深くは、それほど一般的に煎られません。特にコーヒー豆を販売する店ではここまで煎らないことがほとんどでしょう。なぜなら、コーヒーの深みや苦味が出るぶん、酸味や甘みが損なわれがちだから。
商品ごとに異なる焦がし焼き豆の風味を体験するべし!
ただし、FIREの場合は浅~中煎りの豆も使って、酸味や甘みが重層的で豊かなおいしさを生み出しています。ベースとなる味のアクセントになるよう、焦がし焼き豆によるビターなテイストをプラスしているんですね。それが香ばしさの秘密というわけ。
発表会では、新登場した6種類のFIREの展示と試飲コーナーが設けられていました。そのなかから、個人的にぜひ試してほしいと思ったモノを紹介します。
ひとつが「ディープ ブレンド」。焦がし焼き豆は本シリーズ最多の35%が使用されており、ほどよいミルク感とほんのりとした甘さ、そしてどっしりとしたコーヒー感が特徴です。
そしてもうひとつが「カフェラテ」。焦がし焼き豆は20%を使用と、こちらもシリーズ内ではなかなか多めです。カフェラテらしい甘味とミルク感がありながら、独特の香ばしい風味がしっかり存在していて好バランス。
缶コーヒーの味は大きく分けて4タイプ。スタンダード、微糖、ラテ、ブラックとあり、もちろんFIREにもその4つはあります。焦がし焼き豆の比率は商品ごとに設定されているので、より味の違いを楽しめるのではないでしょうか。
ちなみに、シークレットサンプリングで配られていた缶は、スタンダードの「エクストリームブレンド」。コンビニや自販機などで見かけたらぜひ手に取ってスペックを確認し、飲み比べをしてみるといいでしょう!