LCCのPeach(ピーチ)名物『0泊弾丸旅』が、再び国際線で動き出しました。2022年10月30日より、ピーチが国際線となる羽田~ソウル(仁川)線の運行を約2年7か月ぶりに再開したからです。
同社は日本のLCCで唯一、羽田空港に就航していることで知られていましたが、コロナ禍により一旦は運行を停止。そして、この日、路線の再開と共に、名物の0泊弾丸旅も復活を果たすことになったのです。そこで0泊弾丸旅で楽しむソウルの旅を検証してみることにしました。
日帰りなのにソウルでの滞在時間は正味15時間もある!
実はコロナ禍前、日帰りのスケジュールを国際線で予約するのは困難でした。というのも、JALやANAなどフルサービスキャリアの割引切符には“最低滞在日数”が定められていて、事実上、観光で日帰りすることは不可能だったからです。そんな状況に一矢を報いたのがLCCのピーチでした。LCCならではの格安運賃を設定し、フライトも現地で楽しめるスケジュールを組み、一時は0泊での海外旅行がブームを呼んだほどでした。
そして今回、路線再開でピーチはほぼ同じスケジュールを提供することになったのです。
この日、再開した羽田-ソウル(仁川)線は、10月30日のソウルから飛んできたMM808便からスタートし、羽田には31日午前0時50分に到着しました。そして、折り返しの羽田発ソウル行きMM809便が路線再開のフライトとなり、約30分遅れの31日午前2時24分に出発。ソウルへは午前5時03分に到着しています。搭乗率はともに95%を超える、ほぼ満席の状態だったそうです。
ここからは、ソウルへの0泊弾丸旅をシミュレーションしてみましょう。
まずはフライトスケジュールです。羽田空港を出発するのは、深夜の1時55分(MM809便)。ここから2時間半ちょっとのフライトした後、4時35分にソウル(仁川)に到着します。帰国便は同日22時40分(MM808便)のソウル(仁川)発となり、羽田には日付が変わった翌日0時55分に戻るスケジュールです。
日帰りなので荷物を預けることはほとんどないでしょうから、予定通りソウルに着けば、イミグレ(出入国管理)を通過して5時から5時半ぐらいには入国できるはずです。そして、帰国する際は2時間前までに搭乗手続きをすることを考えると20時30分ぐらいには仁川国際空港に到着しておく必要があります。それでも実質的な滞在時間は15時間ほど。0泊弾丸旅の醍醐味は、まさにこの滞在時間をいかに有効に活用するかにかかってくるわけです。
ソウル市内への移動は空港鉄道「A’REX」がオススメ
幸い、5時台からは仁川空港からソウル駅までノンストップで行ける空港鉄道「A’REX」が運航していて、これを使えば1時間弱で到着できます。韓国観光公社のサイトによれば、運賃は現在9500ウォン(日本円:1000円弱)で、筆者が過去に乗車した経験ではタクシーに乗るよりもかなりお得でスムーズに到着できました。これを使うことでソウル市内には7時前には着けるはずです。
この時間になるとお腹もだいぶ空いてきているでしょう。ソウル市内で観光をフルにするなら空港や電車内で朝食を取る方法もありますが、個人的にはここはそれをグッと我慢してソウル市内に着いてモーニングをいただくのも悪くないと思っています。そして朝食を終え、午前8時、いよいよ行動開始です。
ソウル市内では様々な楽しみ方があります。韓国の歴史を踏まえた史跡巡りをするのもいいでしょうし、明洞(ミョンドン)や東大門(トンデムン)あたりで買い物三昧するのもいいでしょう。人気の化粧品を買うには最適な場所です。また、洒落た雰囲気として若い人に人気の梨泰院(イテウォン)に行って、エキゾチックな雰囲気を味わうのもいいと思います。
グルメ三昧としては韓国グルメの代名詞とも言われる「サムギョプサル(豚三枚肉)」が個人的には一番のオススメ。他に「カンジャンケジャン(ワタリガニの醤油漬け)」「参鶏湯(サムゲタン)」なども外せない韓国グルメです。また、お土産を買うにはソウル市内の各地にある「ロッテマート」や「emart」なら、余った時間に手軽に買い物ができて便利だと思います。