史上初めてiPhoneの「脱獄」(自由にアプリインストールを可能にすること)を成功させ、PS3もハッキングした伝説のハッカー、ジョージ・ホッツ氏がツイッターを退社しました。
ホッツ氏は11月下旬に12週間のインターンを申し出て入社したばかりでしたが、わずか1か月弱でTwitter社を去ることになりました。
Resigned from Twitter today.
Appreciate the opportunity, but didn’t think there was any real impact I could make there. Besides, it was sad to see my GitHub withering. Back to coding! pic.twitter.com/Jbs9LxNB2K
— George Hotz ? (@realGeorgeHotz) December 20, 2022
かつてホッツ氏は自動車に後付けする自動運転キットのスタートアップ「Comma.ai」を創設。その直後にマスク氏からテスラに誘われましたが、結局は断った経緯があります。
しかし、マスク氏がTwitter買収後に「ハードコアに働くか、さもなくば辞めろ」との方針を打ち出したことに賛同、ホッツ氏は自ら期間限定のインターンを申し出て、マスク氏に快諾されていました。
Sure, let’s talk.
— Elon Musk (@elonmusk) November 16, 2022
ホッツ氏はインターン発言の直後、マスク氏から「ログインしていない状態でスクロールすると表示される消せないポップアップの削除」が仕事だと告げられたとツイート。またTwitterの検索ボックスに「from:」と入力するとトークン化とオートコンプリート化したいとも述べていました。
残念ながら、ホッツ氏は入社から1か月も経たない12月21日「本日をもってTwitterを退社します」とツイート。「この機会に感謝しますが、(Twitterに)私が何らかの本当の影響を与えられるとは思えませんでした。それに、私のGitHubが枯れていくのを見るのは悲しかった。コーディングに戻ります!」と語っています。
ちょうどマスク氏がTwitterのトップを退くべきかどうか投票を行ったのと同じ頃に、ホッツ氏は同じような投票を実施しています。「Twitterのインターンを辞めるべきか?」に対して63.6%が「ノー」と答えていますが、それには耳を傾けなかったようです。
ほかホッツ氏は、辞めた理由は「スタートアップの環境を期待したが、まったく違うものがあった」からだと説明しています。そしてTwitterのコード(プログラム)を読み始めると「これは違う」と感じたそうです。
それでも、ホッツ氏はマスク氏のTwitterでの仕事を応援しています。本当に好意を抱いている人物とは、あまり近づかずに距離を置く方がいいのかもしれません。
Source:George Hotz(Twitter)
via:Kotaku