国内外のメーカーが次々と新モデルを発売するロボット掃除機市場は、まさに百花繚乱の戦国時代。吸引掃除と床拭き掃除を同時に行う2in1モデルや、充電ステーションが本体のダスト容器のゴミを吸引する、自動ゴミ収集ステーション付きモデルなど、さまざまな特徴を持った製品が発売されている。そのなかで、高コスパなモデルとして人気を集めているのが、Anker Japan(アンカー・ジャパン)の「Eufy RoboVac L35 Hybrid+」だ。価格は Anker Japanの公式サイトで6万9990円(税込)とリーズナブルだが、性能・機能が「それなり」では魅力半減。「価格以上のパフォーマンス」は本当か、実際に使ってチェックしてみた。
自動ゴミ収集機能を備えた、水拭きも可能な2in1モデル
「Eufy RoboVac L35 Hybrid+」は、Ankerグループのスマートホームブランド「Eufy(ユーフィ)」で初となる自動ゴミ収集ステーション付きロボット掃除機。吸引掃除と水拭き掃除を同時に行う2in1モデルで、レーザーマッピング機能を備え、部屋の形を認識しながら掃除を行う。吸引力は前モデル「RoboVac L70 Hybrid」比で約45%向上しており、最大3200Pa。吸引モードは静音モード(約52dB)を含む4段階から選択できる。
付属する自動ゴミ収集ステーションは、ロボット掃除機本体のダスト容器に集めたゴミを自動吸引してくれる。掃除するたびにダスト容器のゴミを捨てるのは手間だが、容量3Lのダストバッグにゴミを溜める「Eufy RoboVac L35 Hybrid+」なら、約2か月間ゴミ捨てが不要。ゴミ捨ての負担がグンと低減されるのはもちろん、紙パック式なので、ゴミに直接手に触れずに捨てられるのも美点だ。
今や、吸引掃除と床拭き掃除を同時に行う2in1機能と、自動ゴミ収集機能はロボット掃除機の必須機能になりつつあるが、「Eufy RoboVac L35 Hybrid+」はこれらのポイントをしっかりと網羅。ロボット掃除機のトレンドをきっちり押さえている。
「高コスパ」は本当か? 実際に掃除してみた
ロボット掃除機の性能差は、「使い勝手」と「賢さ」に顕著に表れる。価格を抑えたモデルは往々にして、機能が最小限で使い勝手はそこそこ、マッピング機能を備えていたとしても、壁にガツンとぶつかったり、同じところばかり何度も掃除したりと、走行パターンはそれほど賢くない場合が多い。では、「Eufy RoboVac L35 Hybrid+」の場合はどうか? 先述の通り、水拭き掃除も行う2in1機能に加え、自動ゴミ収集機能を備え、「使い勝手」は良好。残すところは「賢さ」だが、こればかりは実際に掃除を行い、走行パターンを観察してみないことにはわからない。というわけで、早速、実際に清掃してみよう。
【動画】「Eufy RoboVac L35 Hybrid+」の“賢さ”を動画でチェック
「Eufy RoboVac L35 Hybrid+」の価格は6万9990円。2in1機能に加え、自動ゴミ収集機能も備えたモデルとしてはかなりリーズナブルだが、それだけに、「動きの『賢さ』は“それなり”なのでは?」と懐疑的だった。しかし、実際に掃除してみると、一筆書きを描くように直線的かつ効率的に走行し、とにかく動きにムダがない。テーブルやイスの足周りなど、ゴミが溜まりやすい場所は入念に清掃し、壁際や部屋の隅では、本体両サイドに備えた回転するサイドブラシでゴミをかき集めていく。カーペットの段差も涼しい顔で乗り越え、部屋中を隅々まで清掃。いい意味で予想を裏切る、賢く効率的な仕事ぶりに驚いた。
拍手を送りたくなる、圧巻のコストパフォーマンス
何度も言わせてもらうが、吸引掃除と床拭き掃除が可能で自動ゴミ収集機能も付いて、6万9990円。このプロフィールだけでも「おっ?」と目が留まるが、実際に使ってみると、清掃力、機能性、使い勝手は想像以上で、各社のハイエンドモデルと比肩する実力を備えていた。「価格のわりには」という前置きが必要なく、素直に「これはよくできている」と感じる完成度。およそ弱点らしい弱点は見当たらない。「まさに圧巻のコストパフォーマンス」そう賛辞を送りたくなるモデルだった。賢くお得な選択肢として、ぜひ「Eufy RoboVac L35 Hybrid+」をチェックしてみてほしい。
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