Apple(アップル)が独自のWi-Fiチップの開発を一時停止していることを、著名アナリストのMing-Chi Kuo(ミンチー・クオ)氏が報告しています。
Appleは現在、Broadcom(ブロードコム)からiPhone向けのWi-Fiチップを購入しています。またAppleはモデムチップの独自開発も噂されていますが、これはWi-Fiチップとは別物です。
Kuo氏によれば、AppleはBluetooth通信機能を含まない、Wi-Fiチップを開発していたとのこと。しかし現在はチップの設計リソースを、将来のiPhoneなどのに搭載される3nmプロセスに集中させているそうです。この開発リソースの不足により、Wi-Fiチップだけでなくモデムチップの開発も遅れていることが報告されています。
また今後2~3年の間に「Wi-Fi 6E」や「Wi-Fi 7」が広まることを考えると、Appleが独自のWi-Fiチップを使用する可能性は低いだろうとしています。そしてWi-Fi 6EやWi-Fi 7では、Broadcomのチップが利用されるだろうと報告しているのです。
Appleといえば、独自プロセッサ「Mシリーズ」のMacやiPadへの導入では、大成功をおさめました。それと同じことを、Wi-Fiチップやモデムチップでも繰り返そうとしているのかもしれません。
Source: MacRumors